187 不死鳥と硝子座プロデュース『バーレスクの予知夢』
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【P】 支配人 アレッキーノ
>>*6ライカ
見てたよ、アリガトウ！
そうだね、ヒトが泡のように消えるなんてコト、
本当はないんだからサ
[白い光に包まれた議場を、じっと見つめて]
【P】 支配人 アレッキーノ
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[状況報告書]
“光の国”との国境付近にて、地雷数本が爆発。
爆発箇所にて5名の遺体を発見した。
光の国から亡命してきた一家と思われる。
うち1名のみ、瀕死の状態であったが生存を確認。
付近の支部に搬送し救命処置をおこなった。
損傷が激しい箇所には開発途中の人工細胞を投与した。
容態が落ち着き次第本部の研究所に搬送予定。
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【P】 支配人 アレッキーノ
[状況報告書]
意識の回復を確認。8歳ほどの少年と思われる。
事故当時及びここに至るまでの一切の記憶を失っており、
自分のことも何も分からないようだ。
また盲目であった。
それに対する反応や同様は見られず、
事故以前のものと思われる。
孤児院には送らず本部で細胞の投与と治療を続けることにする。
【P】 支配人 アレッキーノ
[状況報告書]
記憶の回復は見られない。
また、身体能力の飛躍的な向上を確認。
本人の希望により強化義眼を用いた義眼床手術をおこなう。
予後は良好であり
目に映る全てのものが面白くて仕方がないようだ。
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【P】 支配人 アレッキーノ
[終幕を迎え客席の照明が付く。
嗚、愉しかった。そうからからと笑い
足音ひとつ立てず、そこから消えた。]
【P】 支配人 アレッキーノ
お疲れサマ！
[この舞台にいつもの場を鳴らすような拍手も
カーテンコールも存在しない。
在るのはただただ甘い
それで、いい。
皆は邪魔な荷物を棄てるためにここに来たのだから！]
【P】 支配人 アレッキーノ
──舞台袖にて──
[今回は使われなかった大道具の上に座って脚をぶらぶらさせている。
はけていく”演者”を上から見守るように、
とどまる演者もただただ眺めるように。]
ああ、出演料の手配もしなくっちゃネ。
[機嫌よさそうに呟く。]*
【P】 支配人 アレッキーノ
[両脚を揺らしながら、やってくる男に目を向ける。
見上げられれば、にっこり]>>418>>419
ヤァヤァ！ お疲れサマ
楽しませてもらったヨ。
そして、そう言ってもらえてナニより！
？
────イや、ナニも？
万事滞りナク。客席の方モなにも無イヨ！
[心底不思議そうに首を傾げる。]
【P】 支配人 アレッキーノ
そうそう。ワスレモノ、気を付けて！
[完ぺきではないのかもしれない。
まあ、これも正常な効果の範疇か。>>418>>419
そんなことをぼんやり考えながら]
届けてあげられないカモ知れないからさ。*
【P】 支配人 アレッキーノ
>>424群鷺
……ウン。
キミがなにかの事件を追ってきたのは知ってるヨ？
それで、調査のためにこの劇場にいろいろなものを仕込んでいった。
でも、事件なんて起きなかったんダ！
平和に越したことはないでしょウ？
ま、もしかしタラ「コレカラ」起きるのかもしれナイ…ネ
[舞台の方を見渡す。]
【P】 支配人 アレッキーノ
知らないホウが幸せなコトって有るんじゃナイ？
ボクはね、皆に楽しくしててほしいンダ！
[「本当だよ」、と首を傾げる。]
デモね、誰かに知ってモラウことで
幸せになれるかもしれないヒトもいるんだ。
……ナンテネ！*
【P】 支配人 アレッキーノ
>>425>>426>>434群鷺
[眉をひそめる表情にくっくと喉を鳴らす。]
キミは面白いヒトだね。
[思案する。
不安も焦燥も消し去ったはずだ。
ならばこのヒトを動かしているのはなんだろう？]
【P】 支配人 アレッキーノ
>>434群鷺
キミはね、息抜きに来たんだヨ。
かたちのナイ事件を追って、
追い続ケテ疲れてしまったンダ。
だから、楽しいコトをしにきた。
普通の演劇とは違った試みデ面白かったでショウ？
アインスも言ってタ！ 何もなかった、ッテネ。
[からから。
虚言など、最初から何も吐いていない。
被害者はいない。
事件と呼ばれていても、それは事件じゃない。]
【P】 支配人 アレッキーノ
[ふわりとその場から飛び降りる。
着地音は鳴らない。
柔らかなブラウスが抵抗を受けて膨らむだけだ。
見下ろしていた、から、見上げる形になる。
帽子を取り胸元で抱えた。]
…………。
[めったにしない表情を
黙ったまま、目を細めて笑みを向けるだけの
時間がどれだけあっただろうか。
そう長くはないはずで、長いと思わせればよいだけで、]
【P】 支配人 アレッキーノ
[警官の彼は、あれで諦めてくれただろうか。
もし食い下がろうと結局語れることは何もないのだけれど。
まあ、それでまたココに
来てくれるんナラそれはそれで構わないヨネ！
そうやっていつも通り、ぱっと笑う。 施設内に勝手に物を隠されたり
他の客に詰め寄るようなことがなければ
大事な観客であることに変わりはない。
すべての人に忘れ得ぬ喜劇を。
カーテンコールのその先でもエールのように鳴り響く拍手を。]
【P】 支配人 アレッキーノ
[他の演者や観客たちに挨拶をしたり、
出演料の話をしたあとは
舞台袖から裏にはけていく。
その表情は、見えない。]
【P】 支配人 アレッキーノ
[劇場を去っていく人の表情は、見逃さない。
それらすべてが笑顔だったかなんて、語るまでもない。]
……ともかく、お疲れサマ
ミッションコンプリートだネ！
[そうかからないうちに、スタッフたちが片づけを始める。
空の議場を見やりながら、良く通る声が響いた。**]
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