エピローグ / 59 【ホラーRP村】晩秋の怪

59 【ホラーRP村】晩秋の怪

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大学生生駒秀二

>>7　神部
ーー池→
[男の瞳は狂気に爛々と輝いている。その眼が実体化した彼を捉えた]

ショウさん…

[伸ばした両手は虚に触れるだけ。それでも、男は指先を彼の頬に添えるように掲げる。想いは伝わるはずだから]

僕らの夢を叶えましょう。

(19) CClemon 2022/09/30(Fri) 17:30:12

ーー神社

[池を後にし、避難所に向かう。途中で神社を通った。此処にも生存者がいるだろうか。

男の陶酔する彼は、皆で脱出するよう指示している。

辺りを見渡すと、巫女服に着替え倒れている女性を見つけた。カナだ]

……

[酷い有り様の遺体だ。しかし、男は顔色一つ変えない。

続いて境内にて雉笛の遺体も発見した。男は無表情に見下ろす。

なんの感情もない。興味も浮かばない。何故なら彼女たちは生存者ではないから]

(20) CClemon 2022/09/30(Fri) 17:30:58

大学生生駒秀二

ーー神社→避難所

[避難所に向かった。

しかしそこも無人であった。新恵の姿も、連絡をくれた捨丸の姿もない]

ーーチッ。

[男はついに舌打ちを溢す。生存者と合流し、さっさと村を脱出したいからだ。そうしなければ目的が達成できない。彼を喜ばせる事が叶わない。

不機嫌を顔にあからさまに滲ませる]

ったく、面倒臭えな。何処行ったんだ、あの餓鬼。

[壊れた感情。壊れたココロ。

男はイライラしながら爪を噛んだ]**

(21) CClemon 2022/09/30(Fri) 17:31:14

大学生生駒秀二は、メモを貼った。

(A10) 2022/09/30(Fri) 17:42:03

大学生生駒秀二

>>25 >>26
[そうだ。空は藍色が落ち始めている。布に染み込んだ汚れが水に溶けるように、淡くほやけて日差しに彩られていくのだ。

ーー夜明けは近い。
太陽が昇るのは、刻が動いているからだ。
しかし足元に転がる女の亡骸は止まった刻の中にいる。

男は彼の所作を硝子玉みたいな瞳で見守るがーー
唇に引かれた朱の意味がわからず、かくんと首を傾けた。

アリガトウって。
なんだっけーー

わからないけど、大した事じゃないだろう。
男はにこりとあどけなく笑う]

ま、いっか。

(29) CClemon 2022/09/30(Fri) 20:22:33

大学生生駒秀二

>>33
ーー境内
[ありがとうは、温かな良い意味の言葉であった。しかし男はそれを忘れてしまったから、黒々とした思念の言葉を信じた。

そこに生前の彼の想いが残っていようがどうでもいい。

肩にのし掛かる心地好い重みは再び体内に侵入してくる。それを受け入れ、男は避難所に移動した]

(45) CClemon 2022/09/30(Fri) 23:59:56

大学生生駒秀二

>>34
ーー避難所
[誰もいないという肩透かしを食らい苛ついたが、彼の生暖かくねっとりした思念が生存者の行き先を教えてくれた。

男は意見を求められたのが嬉しかった。それは頼りにされた、と認識したから。

親に褒められたい子供のように、頬を紅潮させそわそわと]

少し待つべきですね。新恵ちゃんから聴いた話から推察するにーー彼女はこの村に深い関わりがある。

それを無理矢理引き剥がせば僕が巻き込まれる可能性がある。

餓鬼も女も死んでくれたら面倒がなくていいが、下手に刺激したくないなあ。

(46) CClemon 2022/10/01(Sat) 00:00:39

大学生生駒秀二

[男の目的は、如何に早くスムーズに脱出をはかるかなので、こう考えた。

生前、何度か推理や考察を長々彼に話したのも助かりたいというより、認めて欲しかったからだ。

男のようなつまらない存在の話を真剣に聴いてくれるのはオカ板メンバーだけだったから]

(47) CClemon 2022/10/01(Sat) 00:01:00

大学生生駒秀二

ーー避難所→外

[ーー意識が何かを感知する]

……なり損ない、か？

[男が感知したのは深瀬、龍宮、雉笛の存在。

彼らは亡くなった肉体、要するに男にとって無用なゴミとはまた違う存在だ。

もし怪異になってくれたなら。怨念に囚われ禍々しい存在になってくれたなら、役にもたったろうに]

役、立たずーーふっ

[思わず嗤った。過去の臆病で自信のない男は何処にもいない。

男はもう、役立たずではないからだ]

(48) CClemon 2022/10/01(Sat) 00:01:26

大学生生駒秀二

は、ははっ！あはははっ！
醜い存在たちよ。聴こえているか！

お前らには出来ない事を、僕は成し遂げる。何か言いたい事があるなら出てこい。

惨めで無様な姿を晒せーー

[誰が来ても構わない。口角を吊り上げ表情を歪めた男は虚空に訴えた。

それに呼応したのか定かではないがーー男は、男の命を救ってくれた恩人に対面する。]>>40　雉笛

[かつて生前は、短いやり取りにもその芯の強さを感じ、絆を感じ、助けて貰い、共に生還を誓った女性。

しかし今はーー]*

(49) CClemon 2022/10/01(Sat) 00:07:34

大学生生駒秀二

ーー避難所前
>>50　

[対峙し、男は強い違和感を覚えた。前から歩いてくる存在の放つ不気味かつ強いオーラに気圧されて。

ーーなり損ないでは、ない？

眉をしかめて身体を強張らせ、警戒を強める]

なんだ……お前は。

(53) CClemon 2022/10/01(Sat) 00:54:01

大学生生駒秀二

[闇と同化しようが男はただの人間だし、肉体は平凡な20代男子に過ぎない。

ぞわと背筋を掛け上がる生理的な反応。

そこへ、男の体内に潜む彼からの思念が響く。>>51

どうやら雉笛ではない、と男は悟る]

始まる？僕が成し遂げる偉業について言ってるのか？

そんなの、彼の素晴らしさを伝える為に決まってるじゃないか。

彼が命を掛けて撮影した尊い映像を広めることにより、どれだけ優秀な人であったかを。

[男は、そう信じている。自分がこれからすることの大きさなど、考えていないのだ。

まともではないから]*

(54) CClemon 2022/10/01(Sat) 00:55:45

大学生生駒秀二

>>52
[下腹を両手で抑える。それはまるで妊婦が胎内の赤子を護るかのようだ]

うん、そうですね。話をしてみましょう。
あなたの望むままに。

[二人の野望に役立つ存在かもしれないし。動かない遺体なんかカラスの餌にしかならない。朽ち果てて腐臭を放ち地の栄養になるぐらいの価値しか。

価値。そう、大事なのは価値だ。

男は大いなる使命を得て価値を得たが、目の前の異形はどうなのか？]*

(56) CClemon 2022/10/01(Sat) 01:01:15

大学生生駒秀二

ーー避難所の外

>>57
何それクイズ？そうだな……

[思考を巡らせる事が好きな男は、男の持つ知識と得たアドバイスを総合して考える。

雉笛について。彼女はこの村の被害者家族である。ここに呼び寄せられてやって来た、と言っていた。

男は似たような立場の龍宮に関して、亡くなった家族が招いた、つまり何か伝えたい事がある、または護る為に呼んだと推理した。

しかし、この村にいる禍々しい存在は良い霊だけではない。

否、むしろ人に害をなそうとする存在が圧倒的に多い]

(58) CClemon 2022/10/01(Sat) 07:50:29

大学生生駒秀二

[聴いた話ではムツキがまず犠牲になり、男自身はカナと雉笛の遺体を目撃している。

そして、死に様や遺体を見たわけではないが、神部も……

他メンバーについて不明だが、既に何人かが命を奪われている。

佐田の話していた事が理由なら、10年前に亡くなった人たちが死にきれず、寂しさから生者を巻き込んでいる、となる]

(59) CClemon 2022/10/01(Sat) 07:50:48

大学生生駒秀二

[見聞きを総合する限り、それは10年前に亡くなった人々だけで構成されているとは考えにくい。

何故なら。

今まで考えて来なかったが、そも、10年前に大量失踪または大量殺人の結果を招いた存在がなければ話の辻褄が合わないからだ。

新恵の話を鑑みると、この村に何かを諌めるような風土儀式があったことは間違いない。

要するにーー]

ラスボスってとこかな。

(60) CClemon 2022/10/01(Sat) 07:51:03

大学生生駒秀二

[現代っ子でゲームも好きな男はそう推理した。当たっているかはわからないが。

なんだかはわからないが、まずラスボスのような怪異がなんらかの理由で存在した。これを一次被害と仮定する]

[続いて起きた10年前の出来事は、言うなれば二次被害なわけだ。
そのラスボスが引き起こしたなら、だが。

となれば、今襲われているツアーメンバーたちは三次被害、となる。

そして悲劇は10年周期であるという推理を構築した]

(61) CClemon 2022/10/01(Sat) 07:51:20

大学生生駒秀二

あなたはずっと前からいるんじゃないの、この土地に。

それこそ、10年前に亡くなった人の霊だの、下級で実体化すら叶わない霧なんかより。

[執着と契りは明らかに謎解きのキーワードだが、男の思考はここまでだ。

しかし目の前の存在は男に興味を示さない。怨念、というのが神部を指すと男は考えていないから、首を傾げながら腹を庇う]

……話だけだぞ。ショウさんに何かをしてみろ。赦さない。

(62) CClemon 2022/10/01(Sat) 07:51:40

大学生生駒秀二

[髪を逆立てる勢いの、燃え上がるような敵意を男は纏った。

くれぐれも言うが、男はただの人間でしかない。

目の前の人ならざる者が雉笛の命を一瞬で奪いボロ雑巾にしてしまったように、男の腹に爪を食い込ませ臓物を引き出す事などいとも簡単であろう。

しかし、自分の全てと化した胎内の存在を護ろうとする男も負けてはいなかった。

瞳を赤々と燻らせながら強い殺気を放った]**

(63) CClemon 2022/10/01(Sat) 07:52:03

大学生生駒秀二

>>65
知るかそんな事。

大量に殺そうが、一人だろうが自分勝手な理由で人間を殺めたのは同じだろ？虫けらのように。

お前らの都合に巻き込まれてたまるかよ…！

[実際彼らにとって人間など虫以下なんだろう。

男にとっても今はたった一人の存在以外は無価値だが、それでも人間として腹のたつ言い方をされ、憎悪を向ける。

結局人間は全て、ただ、翻弄されただけではないか。

その存在に罪も咎もなくとも]

(72) CClemon 2022/10/01(Sat) 13:02:28

大学生生駒秀二

[ただ一方的、問答無用に四肢をもがれた、打ち捨てられた。

それが戯れだろうが、何かの目的げあろうが、大量殺人だろうが独りだけだろうが関係ない。

力あるものの蹂躙に腹を立てたのだ。

弱い存在であるが故に。
ちっぽけであるが故に]

ーー遊ぶ？ふざけるな、馬鹿にすんなっ！！
それはそっちのーー

(73) CClemon 2022/10/01(Sat) 13:03:24

大学生生駒秀二

[じり、とスニーカーで地面を擦り一歩を踏み出そうと構える。相手の挑発に男は振り回されている。

が、その時ーー

彼が、現れた。まるで男を護るように]>>68

ショウさん…！！

[立ちはだかる揺らぎ。陽炎のような彼の背が、男と人ならざる存在ーー敵を分かつ]

[相手の足元からもどす黒い闇が生え、一触即発の雰囲気が形成される。もし戦闘が始まり巻き込まれたら、生身の男はひとたまりもないだろう]

(74) CClemon 2022/10/01(Sat) 13:05:03

大学生生駒秀二

[相手と彼のやり取りが始まる。ただの人間である男など、既に蚊帳の外だ]
>>69 >>70 >>71

[男が願うのは、彼が無事であることのみ。両手を組み合わせ祈るようにし、そこに額を押し付けた。

神など信じていないけど、祈る、願う力が彼を手助けするようにと]*

(76) CClemon 2022/10/01(Sat) 13:10:07

大学生生駒秀二

>>77
[相手は人ならざる者ではあるが、姿見は若く美しい女性である。彼の指先に添えられた掌に、脳の片隅が焼き切れるような感情が燻る。

嫉妬だ。愚かな人間は、自分のものに対する執着に振り回される。

本当は、誰のものにもならぬものをーー手に入れられた、られると馬鹿のように信じるから]

やめ、ろーー

[唇を、血が滲むほど強く噛む]

(81) CClemon 2022/10/01(Sat) 14:19:40

大学生生駒秀二

>>78
[見目麗しい男女が、吐息が絡むほどの距離で見つめあっている。二人とも人間ではないのはわかっている。二人とも、人間レベルの情欲を交わしているわけではない。

それなのに、男は人間特有の幼い感情に追い詰められ、胸をかきむしる。

棄てられた子供が泣き叫ぶに等しく、抉れた心を抱えて]

ショウさん、あなたがいなきゃ、僕は無価値なんだ、僕はーー

[しかし、男に何が出来るか。次元の違うやり取りに干渉する力など、最初からない]

>>79
僕が、選ぶーー

[結局男は甘え依存していたのだろう。虎の威を借る狐、目的を得て、価値を得たように勘違いした悲しい希薄。項垂れて]

僕が、僕の意志でーー

やるよ。だって、ショウさんが命懸けで遺したものを、無駄に出来るか。あれはショウさんの命そのものなんだ。だから、僕は何があってもショウさんの映像を拡散する。

(83) CClemon 2022/10/01(Sat) 14:30:30

大学生生駒秀二

……僕は、生きて帰る、そのために。

[よろけながら、ショルダーバッグを担ぎ直す。中には彼から託されたカメラとSDカードが入っている]

ーー僕のやることがお前の目的の邪魔をしないなら、僕に手を出すな。

[これは雉笛の姿をした相手に向けて。そして男は二人に背を向けて歩き出した。

まだ、男は気付いていない。かえらずさんをした限り、男の中に根付くものが失われていないことに]*

(84) CClemon 2022/10/01(Sat) 14:34:47

大学生生駒秀二は、メモを貼った。

(A24) 2022/10/01(Sat) 17:35:02

大学生生駒秀二

>>87
[男は先程までの出来事を考える。

彼と美しい異形は同種であり、お似合いだった。
下世話に言えば恋人同士のように。

それに嫉妬した男の望みは？
彼と恋人になること？

否。

執着も憧れも、全てを恋愛の集約に片付けてしまうのは短絡的だ。なんにでも性的願望を結び付けるのは、むしろ純粋な気持ちへの冒涜だ。

友達同士だろうが、同性だろうが。
存在が存在に惹かれる。ただそれだけ]

(93) CClemon 2022/10/01(Sat) 17:50:26

大学生生駒秀二

[結局、彼は生きてはいない。自分はこうして生きている。そういう意味では交わることも添い遂げることもない。

しかし、男は悟った。自身が本当にやりたいこと、叶えたい夢を。

彼の傍にいたいとか、愛されたいとか、そんなじゃない。

彼の名を遺したいのだ。広めたいのだ。
それが叶った後、自身が彼とどうあるかは、実に些細だ。

だから男は歩き出す事が出来た。
狂っているからこそ。狂おしく、彼を想っているからこそ。その隣に自身の存在など望まない]

僕はやり遂げる。

[身体がまた闇に包まれ、彼がーー男が彼だと思っている闇が戻ってきた。もしそれがなかったとしても、男は歩んでいただろう。

男はその重みよりも、自身の想いに突き動かされていた]**

(94) CClemon 2022/10/01(Sat) 17:50:35

大学生生駒秀二

>>99
[捨丸と新恵。二人の生存者の存在、位置は内包している彼から教わった。はやく脱出し、目的を遂げなくては。足取りを早めたところで声を掛けられ、振り向き]

……蛍さん。

[ああ、この人も死んだのか。その程度の感情と認識。彼女からは先程の雉笛を模した存在のような禍々しさを感じない。ただの霊体だろうか]

亡くなったんですね。御愁傷様です。
僕は生存者とーーショウさんと一緒に脱出します。

[酷く事務的に告げた]*

(101) CClemon 2022/10/01(Sat) 19:14:46

大学生生駒秀二

/*
合流について、生駒を今合流させても捨丸さんと同じように見てるだけのリアクションになるので、それだと長引くと考えて、です。

新恵ちゃんは焦らずゆっくり書いてほしい。

(102) CClemon 2022/10/01(Sat) 19:17:26

大学生生駒秀二は、メモを貼った。

(A29) 2022/10/01(Sat) 20:40:23

大学生生駒秀二

>>116
[あ、この女邪魔者だ。

男は瞬時にそう理解する。しかし、悟られる訳にはいかない。少しビックリした顔を作ってから演技をする。

彼女を騙して切り抜ける。崇高な目的のために]

……わかってます。ただ、今の僕も怪我をしていてーーショウさんの力を借りて身体を維持しているんですよ。

[嘘八百。出鱈目。それをすらすらと、悪びれず。むしろ同情を誘うように]

(117) CClemon 2022/10/01(Sat) 20:49:39

大学生生駒秀二

蛍さん、僕は生きたい。生きて此処を出たいんだ。
新恵ちゃんや捨丸さんも連れて逃げなくちゃならない。

僕は危険かもだけど、脱出した暁にはお払いをちゃんとします。だからーー大丈夫。

心配してくれて、本当にありがとう。

[歩み寄り、彼女の手の上に手を重ねる形を取る。触れることはない。親愛の情を匂わせよう。

さて、イケメンでもない男の小細工は通用するか？]*

(118) CClemon 2022/10/01(Sat) 20:50:01

大学生生駒秀二は、メモを貼った。

(A30) 2022/10/01(Sat) 20:51:50

大学生生駒秀二は、メモを貼った。

(A33) 2022/10/01(Sat) 21:21:07

大学生生駒秀二

>>116　龍宮
蛍さん、僕、新恵ちゃんと捨丸さんを迎えに行くね。

ーー蛍さんがショウさんと話したいなら、自由に出来ると思うから。
ゆっくり話して。

でも、僕は行く。生き残った者の責務を果たさないと。

みんなで助かる為に。

(122) CClemon 2022/10/01(Sat) 21:21:37

大学生生駒秀二

[男の微笑みは作り物だ。

先程雉笛と一緒にいる彼を置いていったが、ある程度距離をとって離れてもちゃんと体内に戻ってくると男は学んだ。

だから、彼が蛍との会話を望むなら暫し離れよう。

そのぐらいの自力心を男は得た。

ニコニコしながら、男は場を後にし民家を目指した]

(123) CClemon 2022/10/01(Sat) 21:21:52

大学生生駒秀二

>>112 >>114 >>67　桜井、捨丸

[二人がいる民家に到着する。男は新恵の生い立ちや事情について断片的にしか知らない。

しかし、何か重要な村との関わりが此処にあった事は察する。

それを邪魔するつもりはなかった。結果二人が生きているから連れて帰れば良いし、そうでなければーー]

新恵ちゃん、捨丸さん。
一緒に村を脱出しましょう。
もう少しで夜明けです。必ず外部から救助が来ますから、合流出来るところまで行けば、全て、終わるんです。

この悪夢は。

[二人は生きていた。男は喜びの表情を作り、しっかりした声で告げた]

ーー僕についてきてくれますか？*

(124) CClemon 2022/10/01(Sat) 21:23:39

大学生生駒秀二

>>125　龍宮
僕にも理屈は良くわからない。というか、この村で起きている大半が理屈で説明出来ないしね。
きっとショウさんが僕を助けようとしているんだ、多分。

[適当な言い訳が幾らでも沸いてくる。罪悪感は欠片もない]

……

[手を払われても、男は眉一つ動かさない]

>>126
決まってるじゃないか。みんなを助けて脱出することだよ。

[そう言いながらカメラとSDカードが入ったショルダーバッグを大切そうに担ぎ直す]

(130) CClemon 2022/10/01(Sat) 21:52:45

大学生生駒秀二

>>127
[彼女が名を呼んだのは背中に届いていた。しかし足を止めることはない。片手を挙げ、ひらひら振りながら軽い足取りで去っていく。

ーーガタガタとウルセエ女だなあ。
どうだっていいだろ、そんなこと。

ほっといてくれ、邪魔をするな。
そうじゃないと。

テメエの綺麗な魂を擦り潰したくなるから
]**

(132) CClemon 2022/10/01(Sat) 21:56:54

大学生生駒秀二は、メモを貼った。

(A34) 2022/10/01(Sat) 21:58:33

大学生生駒秀二は、メモを貼った。

(A39) 2022/10/01(Sat) 23:11:50

大学生生駒秀二

>>146　桜井
[男は希望に満ちた顔つきだ。大役をこなし、眠たくなった少女が以前との違いに気がつかなくとも無理はない。体内に宿した闇に気付いたのは彼女が特別な立場の人間だからだろう。しかし、所詮身体は子供だし、何が出来る訳ではなかろう。

男はしたり顔で猫なで声を出す]

もう安心だからね。頑張ったね、新恵ちゃん。
とても偉いよ。

[少女は捨丸の腕の中だ。そのまま任せる事にする]

(158) CClemon 2022/10/01(Sat) 23:32:57

大学生生駒秀二

>>152 >>153　捨丸
はい…なんとか。もう夜が明けます。明らかに霧も、怪異の力も弱まってますからーー

救助を要請し、トンネル近くまで移動しましょう。ヘリが来てくれるんじゃないかな。

[しっかりした様子の捨丸は脱出に役立ちそうだ。しっかりと働いて貰おう。男は心の中で赤い舌を出した]*

(159) CClemon 2022/10/01(Sat) 23:33:34

大学生生駒秀二

>>170
[深瀬も亡くなっていた。彼とは蛍の兄の家で別れたきりであった。あれからなんの連絡もないことから、薄々勘づいてはいたが]

……深瀬先生。あなたも犠牲に。
あなたの新しい作品がもう読めないのはとても残念です。

だけど、あなたが居なくなっても、作品は残りますからね。僕は『死斑』の素晴らしさを皆に伝え広め続けますよ。

[彼は生前価値のある人間であった。他人を喜ばせる能力に長けていたから。彼の死を個人として悼む気持ちはないが、価値の損失を男は嘆いた]*

(178) CClemon 2022/10/02(Sun) 00:09:41

大学生生駒秀二

>>180 >>181
[作家という職業は繊細な感受性を持っている。男の異変に気付いたのだ。

ーーかったりぃな。テメエはもう死んだんだよ、関係ねえんだよ。

と吐き捨てたくなったが、傍に捨丸がいる。笑って誤魔化すことにしよう]

僕だって色々あったんです。小さな新恵ちゃんがこんなに頑張ったのに、僕だけ成長せずうだうだしてられませんから。

ーー先生、大丈夫です。二人を連れて僕は必ず脱出しますから。どうか安心して

成仏してください
　　　さっさと消え失せろ

(185) CClemon 2022/10/02(Sun) 00:30:14

大学生生駒秀二は、メモを貼った。

(A44) 2022/10/02(Sun) 01:02:38

大学生生駒秀二

[白み始めた空。明るい太陽が山合から顔を出す。

闇は眠りにつく時間がやってきた。悪夢が終わる時が訪れた。

男は避難所の緊急連絡用の電話を手にする。それが繋がるようになっている確信はあった]

すみません、緊急事態で救助を要請します。

星捨村でトンネル事故が起きて、外に出られなくなっています。

いえ、怪我人ではなく亡くなった方がーー

はい、生存者は僕を含めて三人です。子供が一人……はい。

ーーはい、今は避難所にいますが、トンネルの所まで移動します。

大丈夫です。宜しくお願いします。

(192) CClemon 2022/10/02(Sun) 01:03:14

大学生生駒秀二

[怪訝そうな様子の深瀬、そして捨丸に微笑み掛ける]

トンネル近くまで行きましょう、捨丸さん。救助が来ます。

[深瀬が引き留めたとしても、男は行くと決めている。

諸々、やるべき事が済んでいるなら新恵を抱いた捨丸は着いてきてくれるだろう]

(193) CClemon 2022/10/02(Sun) 01:04:34

大学生生駒秀二

[避難所を出ると太陽が辺りを眩しく照らしている。

静まり返った村。怪異の気配も、霧もない。まるで今までの出来事が嘘であったかのように。

村にやり残した事があるなら、彼女がそれをするのを男は邪魔をしなかったと思われる。

また、霊がまだ捨丸や新恵を訪ねてくるなら、話をする時間を見守っただろう。

もう焦る必要はないし、賽は投げられているから。

男は村からの出ていく、大切な彼を、男がそう信じる邪悪な存在を腹に抱いて。

離れようにも魂が紐づいているから、二人は多少の距離などは関係ない。脱出までには彼は合流しただろう]

(194) CClemon 2022/10/02(Sun) 01:05:04

大学生生駒秀二

[崩落したトンネルに到着した。トンネル口は大小の岩で完全に塞がれている。

が、頭上にバラバラとプロペラ音が響いた。救助のヘリが来たのだ]

おーい！ここですー！
助けてくださーい！

[男は手を振りながら声を張り上げた。三人の姿はヘリから確認されるーーゆっくり降りてくるヘリの影が、道路の上に広かった]

(195) CClemon 2022/10/02(Sun) 01:05:35

大学生生駒秀二

[ーーこうして、星捨村での戦慄の一夜は幕を閉じた。

生き残った三人がその後どうなったのか。

亡くなった者の魂は。

物語は、まだ終わらない。
それぞれが続いていく、紡がれていくーー]

(196) CClemon 2022/10/02(Sun) 01:05:53

大学生生駒秀二は、メモを貼った。

(A45) 2022/10/02(Sun) 01:10:02

大学生生駒秀二

>>210 >>212
[彼が戻ってくるとズン、と下腹に幸せな重みを感じた。男から見て色々順調かと思ったが、彼のアドバイスは尤もである]

わかりました…任せてください。

[小声で彼に囁いたらよろけながら救助隊に近寄り]

はあ、はあっ…苦しい、発作が…！
助けて…！！

[心臓をかきむしるようにし、犬のように喘いで見せた。きっと先にヘリに乗れるだろう。

老人？子供？知ったことではない]

(214) CClemon 2022/10/02(Sun) 02:16:49

大学生生駒秀二

ーー脱出後

[星捨村の惨劇は世間の知るところとなった。

生存者は３名。死者は8名。
閉鎖された廃村での不可解すぎる事件は、警察発表だけでも話題にならない筈がない。

生還を果たした男は、暫くマスコミやら警察にもみくちゃにされて忙しい毎日を送った。

そして、数ヶ月が過ぎてほとぼりが冷めた頃ーー]

(215) CClemon 2022/10/02(Sun) 02:28:47

大学生生駒秀二

[男は彼の事務所を訪れた。
借り主が居なくなった部屋であったが、機材含めて全て生前のまま保存されている。

勿論、男がありとあらゆるコネを使い手を回したからに他ならない。

パソコンや録音機材が並ぶ無機質な室内。しかし男にとっては愛しくて堪らない空間だ。

椅子に座ったらモニターの電源をつける]

ショウさん。いよいよ僕らの夢を叶える時が来ました。

(216) CClemon 2022/10/02(Sun) 02:29:03

大学生生駒秀二

[彼はーー怨霊はきっとほくそ笑んでいるだろう。
何か言葉が貰えるなら、男は感極まり涙を流すだろう。

宵闇チャンネルにログインし、彼に代わって配信を始める]

宵闇チャンネルを観てくれている方々、こんにちは。

皆さんは知ってますよね。このチャンネルの持ち主、配信者の宵闇があの星捨村の事件で命を落としたことを。

今から僕は、彼が村で撮った映像を流します。編集加工は一切していません、全てが真実です。

(217) CClemon 2022/10/02(Sun) 02:29:29

大学生生駒秀二

彼が絶命する直前まで。

[絶命、という言葉を使う時、男の声は震えた]

ーーあの事件から世間には様々な憶測が飛び交いました。
中には酷い出鱈目も。

……真実は、ここにしかありません。

どうか皆さん、目に焼き付けてください。心に刻んで下さい。

怪異は、人ならざる者はーー
存在することを。

(218) CClemon 2022/10/02(Sun) 02:29:47

大学生生駒秀二

[村の映像を流すと、沢山のコメントが流れた。配信をしている男を宵闇の幽霊だと言う者や、すべてでっち上げだと騒ぐ者もいた。

しかし、どうでもいい。大事なのは認識させることだから。

人の意識が、認識が物や事象に意味を持たせるからだ]

……これでいい。これで、ショウさんの名前はーー宵闇チャンネルは永遠に人の記憶に残るんだ。

みんなは、ショウさんの素晴らしさと偉大さを思い知っただろう。

ははっ……はははは！

ショウさん、やったよ、僕はやったんだ！
僕は役にたったよ…！

(219) CClemon 2022/10/02(Sun) 02:30:33

大学生生駒秀二

[男は興奮したまま嬉しそうに呟く。が、ふと真顔になり、虚ろな目をし]

だけど、あなたは。

……あなたは、死んでしまった。
あなたはいないんだ。

僕の頭を撫でたり、抱き締めてくれたりする腕はない。

あなたはーー僕の中にいるあなたは、あなたじゃ、ない。

[それが怨霊なのか、なんなのか。男は知らない。しかし男にはそう考える根拠があったのだ]

だって、あなたが僕を選ぶ筈がないから。

僕とあなたはそこまで深い仲じゃなかった。

(220) CClemon 2022/10/02(Sun) 02:30:56

大学生生駒秀二

[生前の彼は言った。俺を忘れないで、と。

それは、死後共にあることと矛盾する。共にあるなら忘れる筈などないからだ。

つまり、男の体内にいる存在はーー彼ではない。

では何故、男はその禍々しいものの願いを叶えたのか。さも彼であると盲信したふりをして]

……でも、いいんだ。

ショウさんじゃないあなたは、僕を必要としてくれたから。

役立ててくれたから。

僕が好きなのはーーショウさんじゃ、ない。

(221) CClemon 2022/10/02(Sun) 02:31:17

大学生生駒秀二

[目蓋を伏せ、下腹に手を触れる。その温もりに何度勇気づけられたろう。無価値な自分を奮い立たせることが出来たろう。

内包した闇がいなければ、男は村からの脱出すら出来なかった。そんな気力がなかったからだ。

男がここまで生きてこれたのは、支えがあったから。

だから]

(222) CClemon 2022/10/02(Sun) 02:31:36

大学生生駒秀二

あなたのために頑張ったんだ。
あなたを喜ばせたかったんだ。

ーー今まで、ありがとう。

僕は、あなたがーー好き。

[人間の想いなどきっと意味はない。せせら笑われるだろう。もう無用と殺されても可笑しくはない。

それでも、いい。
それでもーー

男は想いの丈を吐き出して、満足そうに息を吐いた]**

(223) CClemon 2022/10/02(Sun) 02:32:03

大学生生駒秀二

>>190　深瀬
[『託すのは君ではない』という言葉に鼻から息を吐き不遜な態度で相手を見据える。

立場的に二人を面倒見ると言ってるだけだから、どう言われようと構わなかった]

(248) CClemon 2022/10/02(Sun) 12:53:02

大学生生駒秀二

>>235　捨丸

深瀬先生の声が聴こえた気がしたんです。僕では頼りにならないから、あなたに新恵ちゃんを託したいと。

[理由は違うが深瀬の訴えはずれてはいなかろう。困ったように眉尻を下げる表情を作って見せた。

男は闇に憑依されてから、人間に対する態度が大変粗雑である。

表面的に取り繕っても繊細な彼女にも見抜かれたようだ。
だが、彼女は他人に無粋な深入りをしない慎ましやかな女性である。

だから男はこう言った]

(249) CClemon 2022/10/02(Sun) 12:53:27

大学生生駒秀二

ありがとう…ございます。
やっぱり僕、ちょっとおかしいですよね？

ーー尊敬していたショウさん、宵闇さんがこんなことに巻き込まれて亡くなったのがーー悔しくて、辛くて。

[肩を震わせ、涙を溢して見せる。
半分は本当だ。

続く彼女の労り深い言葉には、グズって鼻を鳴らしながらうんうんと頷いて見せる]

……はい。必ず乗り越えます。
彼の分も生きていきます。

(250) CClemon 2022/10/02(Sun) 12:53:44

大学生生駒秀二

[人間のしがらみとは本当に面倒臭いものだ。
霊体になっても、深瀬や蛍の態度は生前のままに近かった。

他人への気遣いを持ったまま、その傷みに関わろうと、救おうとして心の奥底までを探ってくる。

特に蛍は度を越えた熱心さと優しさを持っていた。
情熱的な態度は、以前男を諌めた佐田を彷彿させる。

他人に深く関わり、相手を救いたいという献身。

相手から嫌われるかもしれない、迷惑がられるかもしれなくとも、そのリスクを負ってもーー火の中に手を突っ込んでも他者を助けようとする。

誰にでも出来ることではない、立派な行為だ。

しかし、そういう関わり方は今の男にとって煩わしさしか感じない。

男は壊れてしまったから。
平然と他人の思い遣りを踏みにじる。救いの手を払い除ける。
そんな存在にーー成り果てたから]*

(251) CClemon 2022/10/02(Sun) 12:55:30

大学生生駒秀二

>>258
[触れる事の叶わぬあなたの指先。

言うことを聞いた犬に与えられる餌のような。

それでも男は歓喜の涙を流した。

痩せあばら骨が露出した野良犬は残飯に食らい付く]

(266) CClemon 2022/10/02(Sun) 16:15:54

大学生生駒秀二

>>260 >>261
[男が流した無加工の映像は、彼の力によりみるみる変貌していく。

渦巻く怨念が、恐怖が、苦痛が、悲哀が、ザラザラと映像を歪めて不気味に彩る。

出来損ないのB級ホラーはアルミホイルの皿みたいだ。

が、この映像の歪みは本物である。生々しい怪異と翻弄される人々の阿鼻叫喚を、混沌の形に]

……凄いな。

[男は目をキラキラさせて映像を眺めた。自分が流したものに沢山の反応があることにも喜びを感じはしゃいだだろう]

(267) CClemon 2022/10/02(Sun) 16:16:57

大学生生駒秀二

>>262
[広がっていく。満ちていく。

終わりのない恐怖の始まり。

消せない、消してもまた泡のように幾重も沸いてくる増殖。

蛍はこの事を恐れ、必死に男を止めようとしたのだ。
カメラとSDカードを狂った男に渡してはいけないと。

しかし、全てがもう遅い。

後は放っておくだけで、毒は海に染み渡る。黒々とした染みは侵食を繰り返す。

愚かな人々は毒を勝手に食らい、そして]

(268) CClemon 2022/10/02(Sun) 16:19:46

大学生生駒秀二

……

[男の細い肩に、鉛のような重さがのし掛かった。

それを心地好くーー何よりも、愛しく感じる。

もしこのまま身体が、ぐしゃりと潰れたとしても]*

(269) CClemon 2022/10/02(Sun) 16:20:12

大学生生駒秀二

>>274
[ぷつん、とーー部屋の灯りが消えた。

暗闇が室内を支配し、静寂に包まれる。

まるで氷のような冷たさの腕がしなやかに背後から絡み付く。
抱き締められているのか、纏わり付かれているのか。

甘怠くて緩い声が耳朶を擽った]

ひぁっ、…

(288) CClemon 2022/10/02(Sun) 19:26:56

大学生生駒秀二

[武骨な指はなめくじみたいに男の上をゆっくり移動する。

身体の熱がじわじわと奪われやがてそれはーー首筋に]

はーー……

[色を無くす、光を失う瞳。>>275

男は神部を失った絶望と、彼を得た希望を同時に語った。>>276

返事と共に吐息まで感じる。あの、鏡から彼が出で男の中に侵入した時のようなーーぞくぞくする恍惚に戦慄く。

このまま　
コロシテ　
貰えたら]

(289) CClemon 2022/10/02(Sun) 19:27:19

大学生生駒秀二

[想いを吐露した男は、彼の高笑いを耳にした。>>277

とても穏やかな表情にて。

そう、男は愚かな人間だ。怨霊に付け入られて利用され、駒として働き、無用になればーー棄てられる。

わかっていた。
全てわかっていた。

そして、それはーー]

『じゃあ君も、逝こうか』

(290) CClemon 2022/10/02(Sun) 19:28:04

大学生生駒秀二

[首筋に指が食い込んだ。気道を塞がれ、男の喉がヒュッと鳴る。
>>278

手で指を剥がそうともがくのは反射的な動作に過ぎない。何故なら]

……あなたの、手で、逝かせて、……

[涙が溢れる。

漸く終わるんだ。長く、苦しかった人生が。

最後に役に立てた。必要とされた。
本当にーー誰かを、愛することが出来た]

(291) CClemon 2022/10/02(Sun) 19:29:13

大学生生駒秀二

[愛されなくてもいい。
愛したかった。

だから男は生を全うしたと思った。

終わろう。

彼の優しくて残酷な指先に連れていって貰えたらーーこれ以上の幸せなんかあるものか。

祈りを目蓋に載せて。
そっと閉じる。

零れた涙は頬を伝い、彼の指先に触れーー]

(292) CClemon 2022/10/02(Sun) 19:29:37

大学生生駒秀二

[震撼。>>279

空気がどよめいた。

辺りを支配していた闇が、揺らぐ。モーゼが海を割ったような怒涛。

現れるはーー目映い光のような、一つの確たる存在]

……！

[それは、元々の彼を模した邪悪を乗っ取った。優しくて暖かくて弱さに満ちた彼がーーそこに、いる。

大粒の涙は人である証だ。溢れる感情が、想いが、彼の瞳から泉の如く流れ出る]

ショウ、さーーげほっ、

(293) CClemon 2022/10/02(Sun) 19:30:03

大学生生駒秀二

[絞められていた首は解放されたが、今度は胸ぐらを掴まれてがくんがくんと。乱暴だ、かなり]

待っ……

[男の言葉は届かず彼は続ける。何を言ってる？彼は。なんで、なんでーー

ぐるぐる回る思考と感情の渦。

だけど。だけど、彼は]

(294) CClemon 2022/10/02(Sun) 19:30:41

大学生生駒秀二

どうして、僕なんか。

[確かに、過ごした時間に想いが比例する訳ではない。彼の強い想いに気圧される。>>280

掴まれながらも首を振り]

ショウ、さん、僕はっ…！

ーー僕は、あなたを模した邪悪な存在に、こ、恋をして、しかもその……み、身も心も捧げちゃったんですよ？！

なんで今更出てきて、なんで？！

僕の体内に、あれがーー

ああああっ、な、何を言わせるんですか！

[耳まで真っ赤になり口をパクパクさせる。いや、聞かれないのに自分で言ったのだが。

彼がこの恥ずかしすぎる自爆にどう反応したかは置いといて]

(295) CClemon 2022/10/02(Sun) 19:32:42

大学生生駒秀二

[彼は言った。ハッキリと意思を込めて。

生を見届ける、傍にいる。
それは、亡くなった者からの想いのリレーだと。>>281

つまり、男の生を切望するものがいて。彼はそれを実行しようとしていると。

泣き出しそうで、笑っちゃいそうだ。男は肩を落とす]

もう少しで、逝けたのに。
連れていって貰えたのにーー

失恋しちゃったじゃないですか、ショウさんの、馬鹿。

(296) CClemon 2022/10/02(Sun) 19:33:08

大学生生駒秀二

[怨霊は男を好きだった訳ではなく、単に役目を終えた人間を始末しようとしただけだろう。

わかっていての、冗談だ。
わかっていて、拗ねただけ。

だから、そんな風に言いながら男は、零れんばかりの笑みを向ける]

ーーお帰りなさい、ショウさん。

[抱き締められると温もりを感じた。暖かな彼に包まれ、男は長い睫毛を伏せーーしっかり抱き返した]*

(297) CClemon 2022/10/02(Sun) 19:33:34

大学生生駒秀二

>>303 >>304 >>309
[何も言わなくとも。
言葉にしなくとも。

痛々しいまでの、剥き出しの彼の想いはもう有り余る程伝わっている。

彼は、人たらしの怨霊のように冷めた男ではない。

生前の彼は、熱い想いを時に力強く、時におどけて伝えてくれた。

魂だけになってしまってもその本質は変わらないように感じる。

孤独を埋めるために相手を求める愚かさは、男も知っていた。
そんな人の弱さを男は否定もしないが、彼は一歩進んだようで。

色々な想いと感情が交差し、とりとめなく語られた結論が『死なせない』に帰依するのには、目尻を緩めて笑った。

優しい彼そのもの、という答えだったから]

(317) CClemon 2022/10/02(Sun) 23:41:09

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