59 【ホラーRP村】晩秋の怪
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精神科医 佐田春陽
>>214
[引き留められ、足を止める。
勘違いという類いの話なら先を急ごうかと考えたが、老婦人の話に耳を傾けると、どうもそういうわけでもないようだ。
“生者の手ではない、あの手は助けを求めてる、行かないで”
目の前の老婦人は医者だという。
真っ当に医療に従事し、人の生に関わる人間ならば、助けを求める人間には手を差し伸べるだろう。事実、目の前の女性もそうしたという。
でも、差し伸べた手を掴んだのは、死者の手。
他の人間ならば、死者が助けを求めることについて、怪談話だと一蹴することもできたのかもしれない。
でも目の前にいるのは医者。そして私は精神科医。
彼女は身体の傷を癒し、私は心の傷を癒す。
担う役割は違えども、私達は二人とも人を生の道へと引き戻す仕事をしている。
目の前の女性は私の手を掴み、行かないでと言った。
死者は救えない、けれども今生きている私は救えると、手を掴んでくれたのだと思う。
同じ志を持つ、必死の呼びかけを、行動を疑おうとは思わなかった。]
精神科医 佐田春陽
なるほど、そういう事情がありましたか。
医者の方がそう仰るのなら、私も異論はありません。
[そう言って、女性の方に向き直る。]
自らも肝の冷えるような思いをされたでしょうに、こちらの安全を慮っていただいて、ありがとうございます。
しかし、助けを求める死者の手、ですか。
[何故か脳裏に、ヨミガエリの儀式のことがよぎった。
何故なのだろう、分からないが、そう思ったとき、昔の記憶がわずかに呼び起こされた**]
神部 宵
えーー！なんで？！
投稿するとバグるんだけど！
てか何？！イコマ君の友達さんからレス入ってんじゃん
霧？ってさっきの？どゆこと
[返したいレスが多いのに連続して更新ボタンを押せばサイト自体がしばらくお待ちください状態になってしまう。いや更新連打はサーバーに負荷をかけるから良くないなと思い至り、届くかは分からないままイコマ君へのライン返信と、ふかせんへのメール、はぐれたカナさんの名刺を取り出し、仕事用かもしれないアドレスにもメッセージを送信しておく
そう言えば境内に踏み入ってからというもの
霧自体は薄くなっているような気もする
神なんて信じてないけど、こういう時は神バリア感謝！と心の中で思うことにした]
大学生 生駒秀二
ーートンネル付近(同行：雉笛さん)
>>211 雉笛
[霧は冷たいものだ。そしてしっとりしている。しかし、脚に絡み付くそれは、そういうレベルではない。氷の塊が足首に張り付いているような]
雉笛さ、助けーー
[情けなく声をあげると彼女がタオルを離し飛んできた。歯を食いしばれ、とはーー意味がわからず従った次の瞬間、視界が上下逆転する。男は彼女に背負い投げをされたのだ。浮遊感の後、地面に背中から落ちる]
うっ！！
[受け身など取れないから痛みが走る。しかし、足首に絡み付いていた霧ーーいや、何かは剥がれた]
……あ、脚が動く！雉笛さん、逃げて…！
[痛みに耐えながら立ち上がり走り出す。どっちに走っているかわからないが、無我夢中に]
神部 宵
［───to.ふかせんへ
カナさんとはぐれた
当方神社に一人
怖い。寂しい。救助願う
あと掲示板にも落としたけど文字化けった
トンネルは無事って誰が書いたと思う？
なんとなく。勘、行かないほうがいい
───to.カナさんへ
kanbeって表記だけど俺宵闇、カナさん今どこ？
なんか手繋いでたのに、
いつの間にか神社に来ちゃってた…
一人にしてごめん
トンネルに向かうならふかせん達と合流して
出来たら近づかないようにする方がいい、
気がする
遠目で状況確認するのはアリかと思うけど…
中に入ったりすると二次災害に遭うかもだし
とりあえず無事を祈る］
精神科医 佐田春陽
ー記憶・ヨミガエリの噂ー
[ヨミガエリの儀式がなんのためにあるのか、それは“特別な死者”を慰めるため。
では、その“特別な死者”とはなんなのか。
詳しいところは分からないが、死にきれなかった死者なのだという。
死にきれなかったのなら、生きているのでは、もしくは脳死のような状態なのだろうか、と質問したら、そうではない、と。
死んでいるのだという、でも、死にきれなかったのだと。
死にきれなかった死者は黄泉へ還れず、現世にも戻れず、その境界で漂うのだと。
そして、その状態の死者は現世に…あるいは黄泉へと還るために、その道を探すのだと。
それを防ぐため、境界で漂う死者達を一度現世へと呼び戻し、正しく黄泉へと送り出す、それがヨミガエリの儀式なのだと。
なぜ今、そんなことを思い出したのか。
もしかするとこの霧が“特別な死者”なのかもしれないと、薄ぼんやりと考えたせいなのかもしれない。**]
新人記者 百千鳥(モモチドリ)
>>186[春陽さんに頷き、ついていく。
握られた手は力強く、心強い。
話を聴きながら、百千鳥は大人しくついていった。]
…分かりました。
[春陽さんの呼びかけを真似し、一緒に呼びかけをすると。
意外と近くに居たことに驚き、わたしもほっと息をついた。
良かった、どうやら間に合ったらしい。]
良かった、無事だったんですね。
……って、え？
[春陽さんが介抱するのを見ていたが、助けを求めていたのは違う人だったらしい。]
神部 宵
[───イコマ君へ
通じてた！無事で良かった…
そっちはどんな感じ？今どこ？
俺はふかせんや蛍さんムツキさん他、
ツアー外の人たちと離れてしまって今神社に居るよ
そう言えばイコマ君のお友達が
オカ板にメッセージ残してた
心配してるみたいだから手が空いた時にでも見てみて
バグはあるけどかろうじて繋がる時もあるから]
新人記者 百千鳥(モモチドリ)
あっ……。
[春陽さんがあの書き込みの主を助けに行こうとしてしまう。
それに声をかけようとしても、何故か声が出なかった。
首もとに手を当てようとしたが、身体も金縛りにあって動けない。]
(行かないで……。)
[言葉が出せないままに何秒経ったか分からないくらいに時間が長く感じ、医師だという女性が春陽さんを引き止めた時。金縛りは解けて、息が出来るようになった。]
……っ。はあ、はあ…今のは、何…？
[百千鳥の顔は青ざめ、苦しそうにしている。
いま、息さえ出来ずにいた。]
(…いま、春陽さんを引き止めないようにされていた？何かに？)
新人記者 百千鳥(モモチドリ)
[目の前の世界がゆらりと揺れて。
モザイクがかかるように真っ暗に暗転していく。
そのまま百千鳥は気を失った。]**
九条 叶多
―詳細不明・道中―
……ぼんやり見えてきたアレ、かな？
[宵闇さんと、トンネルを目指して歩き。
それらしい影の見えてきて、歩調を早める。]
霧が特に濃い……本当に先、繋がってる……？
[バイクを押すのと手を離さないの、両方一緒にする為にハンドル部分で重ねたりして。
その感触を確かめながら、ここまで――]
……宵闇さん？
[ここまで、来たつもりだった？]
九条 叶多
ぇっ、なんで……？
[いた筈の姿がない。……いつから？
どうして？
それはいつからで、“どうして私は気づかなかったの？”]
もう……何も信じられなくなっちゃうじゃん……。
[そうして、縋るように携帯をつける。
新着のメールや電話の表示はなく、それなら自ずと、見るべきはあの掲示板になって。
開くと。]
九条 叶多
まっすぐ……？
[指示めいたそれを、疑えないほどに弱っていて。
他の文字が一切、視界に入って来ないのを。
おかしい、と気づきもせず。
真っ直ぐ、進む。]
九条 叶多
………………右に？
[えっと……。
ちょっと、おかしくない？
どうして、私の位置に対しての指示ができるんだろ……？
スマホを確認する為に、押していたバイクは自分の右に止まっている。]
……なんか、変？
[そう、呟くと。]
九条 叶多
[真横――右を、何かが通り過ぎる音がした。
私は反射的にバイクから手を離して、次の瞬間。
ゴシャッ
重い何かの落ちた音に、飛び上がって驚く。
それは私の真横に落ちた岩のせいで――バイクは、ぺしゃんこに潰れていた。]
九条 叶多
ひ、っ……。
[何が起きかけていたのかの理解とか、そんなのはどうでも良くって。ただただ、今肌で感じてしまったこと。
死にかけた。]
わたし……なんで……こんなの……やだ……。
[このままここにいたら。その不安が強くて、足は後ろに下がるべく動いた。
それでつんのめって、転んだ。
トンネルの、入口からは。外れた。
もう、それがどれだけ安全を保証するのかは。分からないけれど。]
………………おうち、かえりたい、よぅ。
[そんな子供っぽい言葉が、つい口から出て。
立つ力の入らなくなって、ぺたんと地面に座り込み。
響く声は次第に、嗚咽の混じっていった。**]
雉笛 湊
―トンネル～村の間道中―
[少し走ると奇妙な気配は感じなくなっていた。息を整えよう、そう思って立ち止まった時、少し遠くであろう位置から音が聞こえた。］
…今度は何？
[とても気分の良い音ではない。その後に聞こえるのは何やらすすり泣くような声>>232>>233
人…？生駒君の言っていたツアー客の一人だろうか。それとも…
つい今さっきあった出来事を思い出しながらも、その声のする方へと歩みを進める。濃霧の中少し先の見通しすら悪いその状況。思い立って見えない向こうへと声をかけた」
…誰かそこにいるの…？
[努めて穏やかに、もしもの事があったらすぐに走り出せるよう心に留めて、見えない何かに向けて尋ねた]
神部 宵
…みんな、大丈夫かな…
それにしても、ここは静かだな
[霧がうすらと晴れているからか、少し心に余裕も出来る。ここまで誰と手を繋いで逃げ倒せて来たのか。それを考える事はしない
それをしてしまうと、
夢の続きを追うような気がして]
神部 宵
…怖！やっぱ一人は怖いな
って、いつもの事だけど
[人との関わりが増えるのは楽しい
自分にない見識や価値観、感情を知る事が出来るから
けれどそれらを見失えば元の状態が途端に希薄に感じてしまう
俺はそれが苦手だった
「縁」を渇望する癖に失う事は怖いのだ
縁が深まれば深まるほどに
無くした時の反動が大きい事は知っているから───
自分自身にめんどくせ。と呟いて、
カメラのモニターを開いた]
神部 宵
これで、よし、っと
映ってるかな？ん、大丈夫そ？
こんばんは〜！宵闇チャンネル、続きだよ
例のS県、廃村の神社に来ました！
来ましたって言ってもさ、霧が深くて
同行者とはぐれて一人になった所なんだけどね！
[わーん怖いよー寂しいよーと、
フォーカスを社へ向けながら音声を入れて
赤外線で映るモニターには自分の視界と(暗くてほとんど見えてないけど)恐らく同じものが映っている。カメラ付属のライトを付けて赤外線を切ればお宮の木扉をギィ・・と開き、中の検証を始めた]
高校生 卯月 奈美
[宵闇さんが仮眠をとり>>0:327、深瀬先生のスマフォ捜索>>0:361が始まる。 蛍さんと、新恵ちゃんが付いていくようだ。まだ、夜の校舎へ付いていく気力は湧かず、私も残ることにする。
そのあたりだろうか、ぐらり、と地面が揺れた。
近くの机に手を付きしばらく耐え顔を上げたとき、ドアの向こうを腰ほどの高さの人影が通りすぎるのが見えた。
隙間から桃色の服がはためくのが見える。
何かに導かれるように立ち上がり、ドアを開けてそちらを見つめる。
小さな影は階段をパタパタと登っていく。
服の裾にはさくらんぼのワッペンがついていた。]
神部 宵
、な、んだこれ？
お札…？とか、古くて読めない文字が
[木造の宮内は4畳ほどで
夥しい数のお札が四方の壁全面に貼られていた
この時点で腰を抜かしそうなほど異様な光景なのだが
それ以上に
そのお札のようなものの上に描かれている
どす黒い筆文字がより一層異質差を放っていて]
…読めなくはないけど
こういうの、口にしたらダメってたしか
吉田さんが言ってたんだよね
[呪いか何かだろうか
床にまで書き記された文字は所々経年劣化で掠れてはいるのだが]
神部 宵
[───ヨミガエリ、？
闇、詠、黄泉、孵、帰、還。様々な憶測が出来そうな文字が乱雑にお札を塗りつぶすように描かれていた
まるで何かの儀式の跡のような光景をモニターは映し続ける
これらは儀式、なのか？と
理解した時───]
神部 宵
[みしり、と宮の木扉が歪みを響かせた]
、今、何が聞こえた？
…ちょ、ちょちょ、待って待って
………俺以外誰もいないよね？
[こんな窓もない狭い空間の入り口である木扉がぎしぎしと音を立てているのだ。怖い怖すぎる。心拍音に合わせ息遣いが荒れるのが分かる
儀式とか呪いとか、人が作り出したものな筈なのに
人が手に負えない現象を連れてくるのは反則じゃないのか！
と思いつつも、次第にバタンバタンと相手は閉じる扉に
あーこれは間違いなく心霊現象だと思い当たる冷静な自分もいた
抗う術を持たずに後ろずさりをすれば
お札まみれの壁に背を預ける形になる]
小説家 深瀬賢
[共に保健室で休息していたメンバーを思い出す。
宵闇くん、カナさん、
そして学校前で合流したムツキさん。>>208
普段そんなに甘い物は食べないんだけど、
彼女が持っていた缶入りドロップはなんだか
懐かしい感じがして、一つ分けてもらった。
缶を振って出て来たのは、◆darkseagreen色の飴。]
小説家 深瀬賢
[深い緑色の飴。
夜の海を思わせるような色。]
なんだろう、これ。
メロン味かな……それにしては、色が濃いような……。
[首を傾げながらも、口に放り込む。
舌の上にゆっくりと広がっていく、馴染みのある味わい。
甘い物が好きでもない自分にも、
それは抵抗なく入ってくるもので――…。]
あ。これ、抹茶かな？
[幼い頃食べていた時は、そんな味はなかった気がする。
そもそも、抹茶味なんて子供向けではない。
でも甘い物を食べ慣れていない自分には、とても有難いもので。
慣れ親しんだ風味と、ほのかな甘み。
一時の休憩だったが、糖分を得て大分元気になれた気がする。]
小説家 深瀬賢
[飴に喜んでいれば、ムツキさんは
さらに缶を振って、いくつか分けてくれた。
貰った飴はティッシュペーパーに包んで、
今もポケットに入っている。]
小説家 深瀬賢
『宵闇くんへ。
こちらはまだ学校の近く。
状況はまだあまりよく把握出来てはいないけど、
とにかくそちらに向かいます。』
[取り急ぎメールを打ち込み、返信。]
宵闇くんが一人になってるみたい。
ちょっと、神社まで行ってくる。
それにしても、トンネルは行かない方がいいって……
どういうことだろう？
[そういえば、いつも巡廻しているスレッドも、
ドタバタしていて全然チェックしていなかった。]
ちょっと見てみるね。
[そう呟きながら、さらにスマホを操作する。]
小説家 深瀬賢
………………なんだ、こ……れ。
[チェックした先で見た、いくつもの文字化けした書き込み。
まともに読めるものもあれば、ほとんど読めないものもある。]
確かに、トンネルは塞がっていないと書かれている……な。
[確認はするが、宵闇くんは怪しんでいるようだった。]
結局、自分で確認するしかないかなぁ。
[そう結論付けて、スマホをしまう。]
小説家 深瀬賢
宵闇くんと合流して――…
ううん、宵闇くんだけじゃない。
他の皆ともなるべく合流して、出口を確認しよう。
脱出出来るようなら、
そのままトンネルを抜ければいい……から……、
[そこまで言いかけて、ふと。
スマホ操作をする為に繋いでいた手を離したことを後悔した。
合流が大事だと、一人になってはいけないとわかっているのに。
どうして、手を離してしまったんだろう。]
【独】 小説家 深瀬賢
/*
変な時間に起きてしまったので、二度寝しようと思いつつ。
もう一人誰が墓下行くか気になって眠れない気がする……。
いや、なるべくなら更新直後にランダム振りたいから、寝てはいけないか。
あと一時間……。
ガチ村じゃないのにそわっそわするな！
*/
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