短歌集 見物人 #P #曲と短歌
きみの目の奥に凍った鳥がいて僕が光をあてているのだ
尼崎武『新しい猫背の星』書肆侃侃房(2017)
なんとなく街路を駈けて体内のくらがりに血を踊らせてみる
荻原裕幸『青年霊歌』書肆季節社(1988)
誰しもが輪廻のことを思ふだらうたとへば仕留めそこなひしとき
小佐野彈『メタリック』短歌研究社(2018)
She lives in a derelict district as a contradiction. She believes Ichthus.
中島裕介『memorabilia/drift』書肆侃侃房(2022)
この海でするチル飽きてきたような気もする 鳥をぜんぶ数える
川村有史『退屈とバイブス』/短歌ムック ねむらない樹 vol. 6 書肆侃侃房(2021)
ひとりでは乾かしづらい髪の部分こころがあるのならそのあたり
toron*『イマジナシオン』書肆侃侃房(2022)