短歌集 狼陣営 すきとおるまなざしの奥にすきとおることを許さぬ腕力がある 大森静佳『ヘクタール』文藝春秋(2022)海と靴 それで充分足りている叙情に付け足せるなら何を 石井僚一『海と靴』短歌ムック ねむらない樹 vol.1 書肆侃侃房(2018)山火事は好きかいアダムよく見てろ燃え残る木でイブが寝ている 木下達也『きみを嫌いな奴はクズだよ』書肆侃侃房(2016)雨粒のひとつひとつに眼がひらく 空に見られぬよう傘を差す 藪内亮輔『海蛇と珊瑚』角川文化振興財団(2018)