短歌集 村陣営 #P #曲と短歌
うつくしいパルフェをくづし混沌の海よりひとが取りだすミント
川野芽生『Lilith』書肆侃侃房(2020)
痛いの痛いの飛んでくように痛まなくなるまで歌いたい痛い歌
枡野浩一『毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである 枡野浩一全短歌集』左右社(2022)
窓際でひかりは呼吸をすることを知って砂糖のような曇天
初谷むい『花は泡、そこにいたって会いたいよ』書肆侃侃房(2018)
纏いつくコーダ振り切って飛びこめば水の中までゆうぐれだった
松野志保『Too Young To Die』風媒社(2007)
輪郭を塗り替えながら散りながら消えながら雲 地表を照らす
小島なお『展開図』柊書房(2020)