短歌集 村陣営 #P #曲と短歌
はるのゆめはきみのさめないゆめだからかなうまでぼくもとなりでねむる
佐々木朔『春睡綺譚』短歌ムック ねむらない樹 vol.1、書肆侃侃房(2018)
ユダ宿るその横顔のむこうから夕陽に象られてしまう心も
立花開『ひかりを渡る舟』角川文化振興財団(2021)
もし羽根があろうが君は天使じゃない天使なんかにさせたりしない
山田航『寂しさでしか殺せない最強のうさぎ』書肆侃侃房(2022)
硝子という光に香油のひかり満ちやはり殺意をみたせはしない
千種創一『歌集 千夜曳獏』青磁社(2020)
暗闇と死のアナロジー 秒針は夜の舞踏を愉しむべしや
山科真白『歌集 鏡像』ながらみ書房(2019)
羊水はこの世かこの世の外なのか月の匂いがひどく酸っぱい
大森静佳『カミーユ』書肆侃侃房(2018)