なんでいつも伝えてこなかったんでしょうね。この舞台に立ったから言う気になったのかしら。[それは、確かに今まで抱えていて、けれど言葉にしてこなかった]────また呼んでね、ハテ。あなたの芸術のひとかけらに、私の灯した"ひかり"があるのは、私にとって誇りなんだから。[光の国で与えられた、左の技士は静かなまま。向かい合った彼女の持つ瓶に、氷だけが積まれたグラスを微かに当てた]