[――思わず伸ばした手を、指先を。 すり抜ける様に、少年の面影は霧散する。 意識の霞も同様に消え去り、後には香りと余韻だけが残った。 見回せば、ゾーネ>>277と群鷺>>322の様子がおかしい事に気づく。 応じるアインス>>286が、「事件」を知らない、と口にするのを聞いて。]…………何が起きてる?[小さく、呟いた。]