[宵闇くんはやはり流石は実況者といったところか。
鍋の中身を確認するようで、固唾をのんでその様子を見守る。
鍋蓋を開けた瞬間、むわりと匂いが強くなる。
だというのに――…反応したのは嗅覚のみで、
視界には何も入らない。
それなりにグロテスクな光景も覚悟していたというのに。
鍋底を覗き込んだならば、べったりと錆跡が浮いている。
その光景にぞっとしつつも、視線を逸らした後、
苦笑い混じりの声をかけた。]
は……はは……
少し、警戒しすぎていたのかもしれない、ね……。
[そう、叶多>>308の言う通り。
今のこの村がおかしいのは、明らかだが。
十年前、僕が来た"あの時"からとは限らないのだ。]