[新恵ちゃんからしたら、良い歳した男が何をしてるんだろうかと映るかもしれない。でも男にはやらなければならない時もある。そんな顔をしながら鍋蓋を開けた湯気が出ていた気がしたのだがそこには伽藍堂の空虚があった 中にはべったりとこびりついたよく分からない鯖のような跡がついているが俺はカメラを向けたままそちらを見ていない目を逸らした為、ライトは厨房の床あたりに当たっている] は、っ…、はぁ…、 ある?何かある? [薄目を開けて、恐々と鍋を覗きつつチキンは周りの皆んなに確認している]