「君には“彼女達”を装備し、 未だ解明されていない未開の地を探索して貰いたい」 [怒り狂うべきなのかも知れなかった。]「何せ機械が立ち入れず、未確認の生物が闊歩する場だ。 光の国が踏破を断念した以上、危険も伴うことだろう」 [彼らの分も哀しむべきかも知れなかった。]「だが……安心しなさい。 君が結果を出し、“後継者”を必要としなくなれば 君の兄弟達は未来永劫安泰となるだろう」 [そうまでして己の矜恃を護る理由が 最早何処にもなかったのだ。だって……]