ひ、っ……。
[何が起きかけていたのかの理解とか、そんなのはどうでも良くって。ただただ、今肌で感じてしまったこと。
死にかけた。]
わたし……なんで……こんなの……やだ……。
[このままここにいたら。その不安が強くて、足は後ろに下がるべく動いた。
それでつんのめって、転んだ。
トンネルの、入口からは。外れた。
もう、それがどれだけ安全を保証するのかは。分からないけれど。]
………………おうち、かえりたい、よぅ。
[そんな子供っぽい言葉が、つい口から出て。
立つ力の入らなくなって、ぺたんと地面に座り込み。
響く声は次第に、嗚咽の混じっていった。**]