[日は段々と高くなって。
お互い、存在が薄れつつあって。それなら、と。]
――……最後に、二つ目の我儘、言ってもいいですか?
……『湖月』って呼んで欲しいの。
『ほたるさん』って呼んでくれるの、
本名で呼んでくれてるみたいに、錯覚できて、
最初は嬉しかったんですけど。
[学校で交わした会話>>1:84>>1:135を思い出して。]
でも、今は、きっと名前で呼んでくれてるって思うのに。
HNで呼ばれている様でもあって、ちょっと寂しくて。
[呼び方が変わった事が、明確に分からない。
同じ音のHNにしてしまった事を、実は少し、後悔していたのだ。*]