――あ[反転する世界、身体がぐるぐると回っているのは感じるが、彼女に見えるのは白い霧だけ。落ちるさなか思い出したのは姉と遊んだ時の記憶。手毬歌の続き。・・・七つ神子様 名を返し八の神子様 蜂の巣に九の神子様 霧隠れ・・・霧があたりを覆うまで霧があたりを覆うまで[ああ、辺り一面真っ白な霧で、私だけが世界から切り離されたみたいで、霧に隠れてしまった神子様みたい。そんなどうでもいい考えが頭をよぎった。]