>>206>>207 生駒
…?生駒君?
[タオルを引っ張られる。どうしたの?と声をかけようと近付いた時に異常な光景を目の当たりにする
まるで脚を掴んでいるような、そう表現するのが的確な状態の彼の足元を目の当たりにし、直感が告げる。このままはマズイ]
素人にやっちゃいけないんだけど…ごめんね生駒君!歯を食いしばって!
[咄嗟の判断だった。学生時代からなんだかんだで続けていた柔道。タオルから手を離し、そのまま彼の袖と胸元を掴み、足元へ自分の足を滑り込ませる。
そのまま流れるように…背負い投げである。
重い…明らかに彼の体躯からかけ離れた重さ。しかし伊達に続けていたわけではない。
そのまま綺麗な弧を描き彼の体は宙を舞うだろう。]