[通路の向こう、ぴったり閉じられたドアを見つける。ドアに貼られたプレートは、]放送室?こんなのあったかしら……。[ドアノブをひねる。ぎぃ、と、軋みを伴って開く。室内はさらに薄暗い――はずなのに、不思議と内部が見渡せた。なんせ、室内に収まっている放送機械たちは、いまだ電源を灯らせていたのだから。]