[呼び声が聴こえる。]「…り。……ちどり。」「…聴…。…どこに……。」「……。」[春陽さんが三人を送る中で、どこかからわたしは呼び声を感じていた。わたしは手をぎゅっと握り、何も応えず聴こえなかった事にした。こういう所でわたしは勇気がなかった。わたしは一緒にいく。だから、未練を残せなかった。*]