[一緒に行かない? という言葉 >>129 に、ぱちりと瞬く]
いいの?
[ここが星捨村とは聞いたけれど、どうやったらおうちに帰れるのかなんて、全然分からなかったから、それは、とてもありがたい言葉だった]
うんっ。ありがとう。いっしょに行く。
[再度、お礼を紡いで、女の人の手を取り、一緒に歩く。それはとてもとても嬉しいことだった。ほんの少しだけ、ママじゃないことが、すこーしだけ、残念ではあったけれど]
湖月さん。
えっとね、私は、桜井 新恵です。新しい恵みって書くの。ママが漢字を決めて、お父さんが音を決めてくれたんだってっ
[手をつなぐ女性の名前を復唱し、こちらも名乗る。自分の名前は好きだった。おざなりじゃなくて、ママが、ちゃんと見て、私にくれた唯一といっていいくらい数少ないものだったから]