[クスクスと聞こえる、笑い声>>156。
辺りの壁を、耳の中を、反響する様に。
鋭利な音が響く様で、でもどこかぼやけて曖昧で。
昇降口に着いたなら、行く手を阻む様な濃い霧が立ち込めていて。]
[差し出してくれた手。
新恵ちゃんを見るのは、譲った方が良いだろうと思うから。
でも、『今度は』というのは、先程私が提案した>>39事を受けてだろうかと。
少し躊躇いがちに、そっとその手を取り。]
[片手に新恵ちゃん、片手に深瀬さんの状況ができたなら。]
……これだと、戦えない……。
[ぽそりと、呟く。
何かが来ても、両手が塞がっていて戦えない。
けれども、もしもの時は、手を離して戦えばいいのかな。*]