[彼女が「生きている人」ではない事は、
理由もなく分かっていた
(彼女が俺を知覚しているように、俺に絡みつく「何か」が彼女を知覚しているとは知らない。「何か」は恐怖を食した事で今は満足そうに凪いでいる>>3:129
ソレは孤独と恐怖を目的もなく気まぐれに食する悪霊の集合体なのだから)
イコマ君は気づいているのだろうか
けれど彼を連れてきた、力になるのなら、と言うことは
彼とは何かしらのやりとりをした上での事かと察して]
…人が集まっていても、…
…抗いようはない気もするけど…
…ぅ、な、亡くなってたんだ、
学校で、ムツキさんが……
[知らない間に、屋上から飛び降りていたような
遺体だったと。イコマ君にも聞こえるように話だから
新恵ちゃんにも聞こえてしまったかもしれない]