[それは大人の女性と、女の子の歌声だった>>152。
きれいで暖かい声。ずっとずっと聞きたいと思っていた声。]
一の神子様 人払い
二つ神子様 肉を召し
三つ神子様 身を清む
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[昔お姉ちゃんから教わった手毬歌だ。お手玉で遊んでくれたときに一緒に歌ってくれた手毬歌。私は上手くお手玉できなくて、よくお手玉を放り投げていたらしいけど、それでも根気よく一緒に遊んでくれていたお姉ちゃんの声。
優しい歌声は彼女を誘っているようで、思わず別棟3階の階段へ足を運んだ。お姉ちゃんって、このころから星捨村の辺りに出かけてたんだっけ、なんて思いながら。]