[公園の方へ足を進めて、兄の家の前。外から眺めて。
中には入らずに、そのまま少し、村を探索して。
やがて辺りが暗くなり、もう一度兄の家の方へ足を向けた、道中。
前方に灯りが見えて、その位置が低い事、そして照らされた人影>>101に目を丸くする。]
[周りを見渡しても、傍に大人は居ない様で。
廃村なのだから、村人のわけもなく。
なぜこんなところにと思いながら、見過ごす事もできなくて。]
……あ。の。
[声をかけたら、その足を止めてくれるだろうか。
止めてくれたのなら、視線を合わせる様にしゃがんで。]
こんなところで、どうしたの?
お母さんと一緒?
[できるだけ怖がらせない様に、静かな声で、問いかける。]