星狩りの国

59 【ホラーRP村】晩秋の怪


雉笛 湊

それから10年経った。
突然家族を失い一人になったが、幸いにして勉強は出来る方だったし、歳の割には大人びていたのが幸いした。

特待生という形で大学にも進学出来たし、それなりに良い所にも就職出来た。

そんな折、夢を見た。
誰かが私を呼んでいる。どこか懐かしい声で。

何かに駆られるように気付いたらここ…星捨村に向かっていた。そして今に至る。


「…確か祖母の家は学校の近く…だったっけ。」

母との会話を思い出す。学校が近いと朝が助かるのよねなんて笑いながら言ってたっけ。

村なんてそんな広いものでも無いだろうし、適当に歩いていたら見つかるだろう。そんな思いで村の中へと足を進めた。

(98) 2022/09/22(Thu) 22:07:26

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