>>66
そうか。
まあ、見たところ歳は私と然程変わらないように見えるから、通っていたなら知り合いであった可能性が高いものな。
私も君もお互いを知らないということはそういうことか。
…物思いというか、思い出の共有というか。
君にとっても縁のある場所だったらいいと思ったんだ。
[何故だろうか。生前を思い、懐かしむ。
この場所に雉笛も懐かしさを感じればいいと思った。
女は何もできないなりに、雉笛にできることを探しているのかもしれなかった。
それから、女は言葉を続ける。]
校庭のどの辺りで目覚めたのか聞いていなかったが、どこかに少女の遺体があるはずだ。それを探してほしい。
見た目は小学生くらいの女の子だったかな。
[なみの特徴を告げる、本来は高校生の女の子だと女は知らなかったから。
自分の会った幼い姿を探してくれと、雉笛に頼んだ。*]