[一瞬足が止まりそうになった。]はるや…?[それは、妹の声によく似ていた。から。入り口へと向かう百千鳥さんの背を見て、背後に聞こえた声に振り向くか躊躇して。後ろ髪引かれる思いを抱えたまま、萎える足を叱咤して、病院を後にすることを選んだ。**]