小説家 深瀬賢

[二人の声>>51>>53に、力なく笑みを返す。]

　ああ、うん。
　悪戯……みたいなのが届いてた。
　ただそれだけなんだ。

[そう。ただそれだけのこと。
たとえ、送ってきた相手が十年以上失踪している
人物であったとしても。]

　心配かけてたらごめんね。
　まだ……わからないことだらけだから。

[本当に、自分が口にしたのは人肉料理だったのか。
そして、LINEのメッセージ――…
ひょっとして、自分も"呼ばれて"いるのではないか――なんて。

今はまだ、どれも仮説に過ぎないのだ。]