[兄妹>>44と聞いて、思い出すのは兄のこと。
16歳離れていたから、事件が無ければ今は38歳だったはずだ。
笑んでくれるのを見れば、内心で小さく安堵して。]
[階段を上がって、三階廊下。
すぐにスマホは見つかった様で、良かったなと思う。
けれども、上擦る声。何事もなかった様に言う声に。]
[頭を撫でるのはダメだと思うけれど、背中をぽんぽんとして軽く摩る位なら、許されるだろうか。]
……大丈夫、ですか。
[そう、二度目の問いかけは、少し遠慮がちに。
言わない事は、言いたくない事かもしれなくて、聞かない方が良いのかもしれない。けれど。
もしも、我慢しているのなら、とも思う。]