[幸福の青い鳥は傍に居たのだずっと自分の家に居たのだ小さな兄妹はそう言って互いに笑いあったという直ぐ傍の篝火に気づかずに雲の絶え間から見える月のランプに淡く光る降り積もる雪に足跡を刻んで探す姿はさぞ見窄ぼらしく見えたのではなかろうか対照的に笑うかんばせは蝋燭の炎に揺れている己の怨念めいた瞳の中にただ、ただ美しく笑う君がいる――――― ]