精神科医 佐田春陽

>>0:347
[かけられた声にそちらを見る。
我を見失うほど書類の内容について考え込んでいたのかと思い、時間を確認すれば、それほど時間が経っているわけではなさそうでほっとした。]

ええ…書類がありました。
ただ、何というか、詳しい資料はまだ…

[続く言葉に息を詰める。>>0:348
先ほど見つけた書類の内容を思い返して。>>0:275
恐らくそこは、こじ開けてはならないのだと。

…真実を知ろうとする彼女が、それを伝えて納得してくれるだろうか？
いや、さすがに命に関わる胸を伝えれば納得してもらえるだろう。

そう自分に言い聞かせて。混乱させぬよう、納得してもらえるように言葉を選んで。]

…感染力の強い病が流行っていたようです。
遺体も内々に処理してしまわねばならないほどの。
ですから、入れない場所には入らない方が良いかもしれません。
資料から読み取った限りでは、隔離などのかなり厳重な対処を行っていたようで…行けなかった場所はその病に関わっているかもしれませんからね。