[脳内にこだまする声を振り払うように、頭を振る。] ……行こう。 急がないと、多分もうあまり時間が残されてはいない。[ひしひしと迫り来る感覚。そう、きっと僕にはもう時間がない。行こうと声をかけながらも、こんな時どこに向かえばいいのか。誰がどこにいるのか。それすらも、わからないまま。*]