>>8
隣の芝は青く見えるものよ。
[誠実。半ば一方的に押し付けるような約束をした自分が?とは言わなかった、否、言えなかった。目の前の彼女にぶつける言葉ではない、そう思ったから。]
そうね、感謝してる。私がしたのは"約束"であって"命令"じゃない。彼女の意志がそれを上回ったのは仕方ないでしょう?
[スパッと即答した。その後に続く言葉は彼女だけでなく、自分に向けた言葉でもある。]
生きて欲しいという言葉に嘘は無いし、事実とても悲しい。
けれど、あの子が納得しないまま生き続けるのは違うと考えて取った行動を、私が否定するなんて出来ないから。
[チラリと彼女の亡骸を見て、呟くように言葉を紡いだ。]