[叶多の姿を目にしても、今の自分には弔うことさえ出来ない。精神体だからか、心の動揺が身体にまで及んでいる気がする。宵闇の行方を探す余裕もなく、二人が心配で避難所へと戻る。] どうして。 なぜ彼女があんな姿に。[神社という場所。そして、身に纏っていた装束――血塗れではあったが。なんらかの儀式を行ったのではないかと予想は出来たが、その凄惨さは目に余るほどだった。]