― 最終決戦:序・螺旋の間 ― ヤァーーッ!![ぐるぐると伸びる階段が織りなす塔。宙に浮かぶ魔王城の入り口で、さらにいきなり、上に登られる事を強いられる。物影に隠れていた魔物たちは、いままで出会った動物の異形やゴーストよりも、どこだか異質で、不定形な存在が多かった。それこそ…剣についた元の刃で肉を裂くというよりかは。剣にまとった星狩りの力(スター・ハント)が触れて、光の泡になって弾けていく。ヒヒィン、と嘶くミケが体当たりをすれば、僕一人だけなら、階段を使わずとも上に上にと登っていける。]