― 戦いの後:飛空艇グラン・グリモワール号 ―
っ……うー、…あ、アレ…?
[ずっとずっと海底に沈んでいたような感覚から、
ゆっくりと持ち上がっていくような感覚のまま、目を開いた。]
こ、ここは…?
[どうやら僕は鎧を外してベッドの上で寝かされているようだ。
その上で、布の上に寝転がるのとは違う揺れ…。
…いや、これは浮遊感?身体を起こしてようやく、
そこが飛空艇の個室の一つだと気づいた。
>>0:93 空賊として戦いながら飛べる機能が主ではあったけど、
回復の泉や、数人なら寝泊まり出来る備蓄も備わっている。
数回世話になっていたこの部屋に、僕はどうして寝てるんだろう?]