「あれだろ?確か、魔王に滅ぼされた貴族の末裔だとか。」「それは、どっかの貴族に取り入るための嘘じゃなかったか?」「そうそう、お頭はほら。魔王のご落胤だとか。」「いや、亡国の帝の隠し子じゃなかったか?」「それも、商人相手のはったりだろ?」「お頭の両親が飛空艇の制作者で、それを引き継いだとか。」「それはどっかの領主に船の由来を聞かれた時についた嘘だろ。」[とまあ。経歴そのものはまったくもって不詳。というか、嘘で固めすぎていて。真実がもはや見えやしない*]