[いよいよ明日、魔王の元へ向かうという今になって。 ビアンカは計画の実行を悩んでいた] ……はぁ〜ぁ……。[ビアンカがいるのは、エアハートの席からはだいぶ離れた位置にあるバルコニー。少し前までは同じ席で飲食していたが、「飲みすぎた」と言い訳して席を外したのだ。 グラス片手に手すりにもたれて夜風に当たりながら、明日の決戦に思いを馳せる。 当初の予定通りに魔王軍のために動くかどうか。そのことばかりを考え続けていた]*