[ホイルを開けた瞬間、思わず笑顔になる匂い。
甘いお芋とミルクとバター、もう最強の組み合わせだ。
仮面をつけていてよかった。ニコニコしてしまう。
フォークや箸でもあればいいのだろうが、屋台にはなかったし、ここは遠慮なくかぶりつかせてもらう。
あちっと一度失敗してもなんのその。はふはふ。
だって少しでも熱いうちに一口味わいたい。]
うっわ、うま……!!!
[焼き芋が進化した。ミラクルだ。魔法だ。
甘さは確かに控えめだが、アヤムラサキのホクホク感が残っていて、ベストな組み合わせなのだと分かる。
ちゃんと芋の味もするのがなんか嬉しい。]
これおっちゃんのが魔術師説あるな。
[うまいうまいと上機嫌で食べ進める。
美味しくて、更に甘いものは、人を幸せにするのだ。
強面や不良だって笑顔になるというものだ。多分。]