33 終末文庫プロデュース「トワイライト・リライト」
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【P】 【独】 副担任 荻野目真一
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設定の軸は「青春の延長」です。
人生を1日に例えたり、地球の滅亡までを24時間で例えてみたりする時計があると思いますが、
高校生活を24時間で例えるなら、高校三年生の6月は夕方くらいかな、いや夏至が近いからまだ明るいな……
みたいなことを考えながら、
終わらせたくない青春、子どもから大人に移り変わる過渡期。現実と夢の境で揺れながら、離別を控えている生徒たち……と連想して、各々の設定にまで反映させています。
村名の「リライト」は没設定になりますが、
「やり直したいと思えるくらいの青春はいいな！」と、ざっくりそんなことを考えて初期に名前をつけたものですね。
#村の話
#指定の話
【P】 【独】 副担任 荻野目真一
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改めまして、皆さんお越しくださりありがとうございました！眼福でした！
期間は少し短めでしたが、村陣営としても赤陣営としても、後から振り返り甲斐のある要素の詰まった村になったのではないかな？
なっていたらいいな！と思います。次に繋がれば嬉しいな、とPは祈っている。
ド平日でプロデューサーの灰に見応えがないかと思いますが、エピローグで頑張るので！頑張りますから！許してください！
【P】 【独】 副担任 荻野目真一
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エピローグになれば全面解禁…(何が？)ということで、
回答を伏せていたもの、エピローグで新たに頂いた声などにも返していければと思います。
個人評はね、まだ！
陣営バランスの話、指定の流れ、その辺りは話したかな。ざっくりした部分もあるので、追加でも何でも。
楽しい村を、赤窓を見せてくれてありがとう。
【独】 世良風磨
いやだ、いやだ、切り離さないで。どうして。いっしょにいたいんだ。離れたくなんかなかった。このままで良かったのに、ひとりはいやだ、さびしい。
【独】 世良風磨
それはよく泣く赤子であった。意味も理由も自覚することなくただただ泣き叫んでいた。その叫び声に当て書をつけるならばきっとこう、であることすら当人は知る由もない。
たとえば致命的な喪失と断絶言葉で説明のできない繋がり。唯の一片として生きることのできなかった悲懐を、哀傷を、肌で感じ取って拒絶する様は激しい夜雨の如く。
然しそれも成長と共に治まり、ただの赤子の癇癪として片付けられ、根本から上塗りされたまま齢十七までの足跡を紡ぐ。**
【独】 世良風磨
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◆take4
世良健次郎・風香夫妻のもとに生まれる。
名前は両親から一字ずつ取り、兄弟にそれぞれ名付けられた。
上半身がくっついた状態で生まれた結合双生児。そのまま育てられていたものの、物心つく前に「心機能及び主要な機能が二人分には満たず、このままでは長く生きられない」と診断された。母親の体調が悪かったこともあり、全員を喪うことを怖れた父親が分離手術を決める。二人を生かすための手術ではなく、片方を必ず死なせてしまう代わりにもう一人を生かす、というのは承知の上であった。ただ決断までに残された時間は少なく、母親にとっては納得しきれない状態での決行であった。
【独】 世良風磨
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結果、“兄”は死亡。その現実を受け入れることができなかった母親の手により残った“弟”は「双子のように」育てられた。父親は息子を一人の人間として扱うものの、妻を狂わせてしまった罪悪感に苛まれその育て方に手出しできないままでいる。
しかし父親は息子のいない所で、何度も母親の認識を正そうとした。しかしその度に暴れたり、死のうとされたりしたため止められなかった。結果、妻のいるところでは妻の言動に合わせるようになった。ただ一点の異常に目を瞑れば、至って平和で金銭的にも余裕のある穏やかな家庭だからだ。
兄の仏壇は父の部屋に置かれ、母子が父の部屋に立ち入ることはない。
しかし犠牲になったのは息子である。虚像を脳内に抱え、かつ二重人格のようになってしまった。姿のない兄と言葉を交わし、兄の言動を再現し、時には“兄”の年相応の姿、として振舞うこともあった。
それを見た父親は息子を自室に招き入れ真実を話したが、自覚の有無には波がある。分かっているけどやめられない。兄がこの世に存在していないことを理解しつつも、共に育ち「母と自分だけに」見えている兄のことを無視することができず、自分に足りないものすべてを持ったその存在を愛し、縋っている。しかし自分に足りないものすべて、というのも歪んだ認識である。なぜなら、人は往々にして相反する性質を併せ持つ生き物だからだ。
【独】 世良風磨
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自我の萌芽を待つ間もなく摘まれた兄の命。もしかしたらそれは自分だったかもしれない。同時に生まれたなら兄弟の差もないはずで、ただ書類上「○○」と名付けられただけだ。本当に残ったのは健人なのか、風磨なのか。俺は、誰だ？
兄が自分を生かすために死んでしまったことを未だに飲み込めずにいる。
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