74 【完全RP村】明日星町フードフェスタ
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焼き芋屋 安納ハルカ
さて、飲み物からかね……。
[その辺の暇そうなガンバリ君とかいう怪しいロボットを攫ってくる。
いつかこのロボットに明日星町支配されんじゃね？としょーもないことを考えながら、店番を頼むとして。
『なんかあったら黒魔術師まで』と書いた紙をペシっと貼っておく。
うん、通じるやつがいたら逆にヤバい。]
ま、自販機のアヤ◯カの茶でもいいんだけど。
[普段はこだわりなんて皆無なのだが、口の中に残る芋の甘ったるさを中和するのに、ペットボトルの茶では物足りない気がする。
後せっかくの祭りだしなぁ。一応。]
久しぶりに行ってみっか。
[そのままの格好ですたすた向かうのは、焼き芋屋のすぐ近く、商店街の中に並ぶ昔ながらのお茶屋。
数え切れない種類のお茶の葉を扱う相当年季の入った店で、遠慮なく言うと古くさいが、常連客からもらった飾り物なんかを飾っていたりして寂しくはない店内。
茶の香りのする狭い店の奥では、皺くちゃのばーさんが座布団の上でうとうとしていた。]
焼き芋屋 安納ハルカ
――お茶屋――
[ここで大事なことが頭から抜けていた。
今の格好についてである。
気配に目を覚ましたばーさんは突如現れた怪しすぎる影に思考停止、後ろにバッタンとひっくり返りかけたところを間一髪支えたという経緯。]
へ？ お迎えが来たかと思った？
何言ってんだかピンピンしといて。
つか、ばーさんでも死神とか思い浮かぶんだ……ごめんごめん、今度は天使コスプレしてくるわ。
[孫とデ◯ノートの映画を観たらしい。なるほどね。
今は仮面を頭の上にあげた状態で頷く。
意識を取り戻してもらうために仕方なく、何よりここの店主とは家族ぐるみで昔からの知り合いのため、どうせ声でバレるというのもあった。
あらまぁハルカちゃん大きくなって、見ておばちゃんの髪も紫にしてるのよオシャレでしょ、なんて聞かされながら、湯呑みの熱いお茶を手に腰掛けていた。
（オレ白髪染めじゃねぇんだけど……）]
焼き芋屋 安納ハルカ
うちのジジイ？ うるせーくらい元気だよ。
まぁ今は腰やって寝ながら泣いてるだろうけど。
そーそー、んで、オレが代理やらされてんの。
[実家の火傷するくらい熱けりゃ正義みたいな緑茶も良いが、この店のちゃんと温度を計算して淹れられたお茶は香りが違う。
湯呑みに顔を近づけるとふわっと鼻腔をくすぐって。
自然と、ふぅと息をつきたくなる。
口と中に広がる心地よい苦味は爽やかですらあって、芋の甘味をさらっと流していってくれた。]
うっわ、食べんの久しぶり。
[ばーさんに差し入れの焼き芋を渡すと、お返しにと持ってきてくれたのがコーンに乗った抹茶&ミルクのソフトクリーム。
お茶屋の店頭の旗にもデカデカと載せられている目玉商品だ。
昔は何かのご褒美といえばこれだったっけ。
表面が溶けてたれる前に、抹茶とミルクが美しく混ざり合った頂点に、がぶりと食いつく。
もちろん噛んだ心地はほとんどない。冷たい。けど、頭にキーンとは来ないくらい。
お茶で熱くなっていた口内でソフトクリームはすぐに溶けて、抹茶のほろ苦く控えめな甘さと、ミルクの優しい甘さがやってくる。
ちゃんと牛乳の味がするのに風味は強すぎず、抹茶とぶつかり合わない。これぞ調和ってやつか。]
焼き芋屋 安納ハルカ
……やっぱこれ美味いな。
[夏でも冬でも食べたいもんな。
ガキの頃はもっと甘くてもと思ったりもしていたが、今ならわかる、この控えめ具合こそが良いのだと。
気をつけないとすぐ溶ける繊細さも良い。
これ、アツアツの焼き芋と合わせたら最強じゃね？
片手に芋、片手にソフトクリームがトレンドになるぞ。
焼き芋を頬張っているばーさんに一口あげたら、目をキラキラさせてグッジョブジェスチャーされたので、目論見はその通りだと分かる。]
んじゃ、後は外で食べるわ。
ばーさん芋喉に詰まらせんなよー。
[他の客がやってきたのでそそくさと立ち上がる。
仮面をつけ直しても口元は開いてるから問題なし。
半分食べかけのソフトクリームを片手に、ごちそうさまとひらひら手を振ってお茶屋を後にする。
次はどうするかと、お茶屋前のベンチでのんびり。]
焼き芋屋 安納ハルカ
[そこへ軽快なBGMと音声が流れてくる。]
へええ、手打ちうどん……。
食べたいけど打つのめんど……ごほっげほっうっ！
[強制終了。]
茹でるだけならやんだけどね。
[それは手打ちとは言わない。
行くやついんのかなーとイベントスペースへ伸びているだろう道をぼんやり眺めている。
ソフトクリームうまー。*]
焼き芋屋 安納ハルカ
[ソフトクリームのコーンを齧りながら立ち上がる。
なんとなくイベントスペースの賑わいを冷やかしたくなって、そちら方面へ足を進めていると。]
わかるわかる。
[エスパーにクラスチェンジ。
偶然そこの人のつぶやき>>88が耳に入ったのだ。
んで、自分の思考と同じ空気を感じたわけである。
そして頷くだけ頷いてそのまま歩く。]
手打ちの工程ぜんぶやんのはめんどくさいよなぁ。
力がねぇわけじゃねーけど、そういうのはやっぱ、ああいうおっさんとか得意そー……
[目線の先に強面で体格の良い人影>>91が。
まさに美味しいうどんを作れます！って感じである。
これ、現地で協力関係結べばいいんじゃね？
まぁ相手がいいと言ってくれるかは分からないが、考えれば考えるほどうどんは食べたくなってきている。
とりあえず、着いてってみよう。そうしよう。]
焼き芋屋 安納ハルカ
――イベントステージ――
[とはいうものの、さすがに自分の分も作ってくれ！なんていきなり頼むのは気が引ける。それくらいの常識は不良にもある。
歩けばいつの間にかイベントステージ前にいた。
そしてまず眺めるだけのつもりだったのに、イベント受付担当の手腕は凄まじく、材料を持たされてあれよあれよと受付も済んでいた。]
へー。ふーん。
[興味なさそうに説明を聞いて。]
は？ 踏む！？ うどんって踏んでんの、あれ？
[衝撃の事実！
そんな調理方法があっていいのか……。
急にやる気が湧いた。踏むのはやりたい。]
焼き芋屋 安納ハルカ
あー、踏む前段階はやんなきゃならねーのか。
めんどくさ……小麦粉このままじゃダメ？ ダメか……。おいそこのチビ、泣くんじゃない。
[家族連れのそばにいたらチビどもに泣かれた。
バァッと両手を上げて怖がらせた後に頭をがしがし撫で、焼き芋サービス券を握らせて、黒魔術師は端っこの空いたスペースを陣取る。
ふるいにかける…ね。
こんなの一気にやれば早く終わるだろ。な？]
わー、白魔術師になれそうだわ。
[見事に周りに白い粉を散らしまくっている。**]
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