59 【ホラーRP村】晩秋の怪
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S県職員 増田 は 高校生 卯月 奈美 の名前を書いた紙を箱に入れた。
漆黒 カラス は 高校生 卯月 奈美 の名前を書いた紙を箱に入れた。
九条 叶多 は 高校生 卯月 奈美 の名前を書いた紙を箱に入れた。
神部 宵 は 高校生 卯月 奈美 の名前を書いた紙を箱に入れた。
小説家 深瀬賢 は 高校生 卯月 奈美 の名前を書いた紙を箱に入れた。
新人記者 百千鳥(モモチドリ) は 高校生 卯月 奈美 の名前を書いた紙を箱に入れた。
大学生 生駒秀二 は 高校生 卯月 奈美 の名前を書いた紙を箱に入れた。
高校生 卯月 奈美 は 高校生 卯月 奈美 の名前を書いた紙を箱に入れた。
老医師 捨丸 美鈴 は 高校生 卯月 奈美 の名前を書いた紙を箱に入れた。
大学生 籠宮 湖月 は 高校生 卯月 奈美 の名前を書いた紙を箱に入れた。
迷い子 桜井 新恵（わかえ） は 高校生 卯月 奈美 の名前を書いた紙を箱に入れた。
雉笛 湊 は 高校生 卯月 奈美 の名前を書いた紙を箱に入れた。
精神科医 佐田春陽 は 高校生 卯月 奈美 の名前を書いた紙を箱に入れた。
高校生 卯月 奈美 が断頭台の露と消えた。
翌朝、 精神科医 佐田春陽 の死が告げられた──……。
現在所在が確認できるのは S県職員 増田、 漆黒 カラス、 九条 叶多、 神部 宵、 小説家 深瀬賢、 新人記者 百千鳥(モモチドリ)、 大学生 生駒秀二、 老医師 捨丸 美鈴、 大学生 籠宮 湖月、 迷い子 桜井 新恵（わかえ）、 雉笛 湊 の 11 名。
S県職員 増田
まだ星捨村とは連絡がつかないのか！
ああ、わかっている。
あんな廃村じゃ、電話もなにも使えない。
それはわかっているが……
ああ、あんなツアー、許可を出すんじゃなかった！！
S県職員 増田は、 新人記者 百千鳥(モモチドリ) を投票先に選びました。
【独】 精神科医 佐田春陽
/*
嫌だーー！！百千鳥さーん！！！
籠宮さんもお兄ちゃんが守ってくれるって、ほんわかムードだったのに…何てことだ…
*/
漆黒 カラスは、 新人記者 百千鳥(モモチドリ) を投票先に選びました。
漆黒 カラスは、 大学生 籠宮 湖月 を能力（襲う）の対象に選びました。
老医師 捨丸 美鈴は、 新人記者 百千鳥(モモチドリ) を投票先に選びました。
【独】 小説家 深瀬賢
―籠宮家前―
そうか、やっぱりあの家が……。
[なるほどと呟き、改めて籠宮家の方に向き直れば、]
……あっ、
[足場にしていた、古くなっていた側溝の蓋――コンクリートが音を立てて崩れ、バランスを崩してしまった。]
――…っと、危ない。
[慌てて側溝の脇、真っ平らな道路に右足を着く。
危ない危ない、側溝に落ちるところだった……なんて
安堵の表情を見せた瞬間、]
[ぶわり]
[とコンクリートの隙間から現れた黒い靄に飲み込まれてしまった。]
九条 叶多は、 新人記者 百千鳥(モモチドリ) を投票先に選びました。
【独】 小説家 深瀬賢
/*
って流れから、村の反対、病院前通りに吐き出されることにしようかと思ってたんだけど……
やめだ、やめ。没、没。
単独行動の人が多くなるから、そっちまわろーって思ってたけど。
湖月さんが落ちるなら、そのまま残ろう。
*/
小説家 深瀬賢は、 新人記者 百千鳥(モモチドリ) を投票先に選びました。
大学生 生駒秀二は、 新人記者 百千鳥(モモチドリ) を投票先に選びました。
雉笛 湊は、 新人記者 百千鳥(モモチドリ) を投票先に選びました。
【独】 大学生 籠宮 湖月
/*
早いっ！
いや、初回じゃないだけもった方かな？w
(ランダムだと初回落ち率が高い)
落ち方が全然思いつかないの。
どーしよ。怪奇現象難しい。
大学生 籠宮 湖月は、 新人記者 百千鳥(モモチドリ) を投票先に選びました。
老医師 捨丸 美鈴
[ふと思い出したのは、死を迎える直前の人間だ。
医者だ。目の前の患者は助けようとする。
だが、死のにおいがまとわりつき、決して助けられない人間と言うのが、世の中にはあった。
死神が傍にいる、と、そう言われた。
この村では死神は霧の姿をしているかもしれない。]
老医師 捨丸 美鈴
…………。
[窓の外は白いばかりだ。]
みんなは……。
[スマホを取り出す。ホラーサイトの掲示板を覗く。だが、ざっと見ただけでも文字化けが続き、どれが正しい投稿なのかも分からない。]
でも。
[動かなければ、と、民家の外へ出た。]**
【独】 九条 叶多
「また失敗だ」って、困った笑顔で貴方が言う
朝焼けの丘の上 セロのような声
それでいいって思ってた
一人で歩けなくっていいって
火に焼かれるのなんて簡単で
それはひどく自分勝手だ
ねぇどうしてみんなみんな
ぼくを置いていってしまうんだろう？
きみを失くした強さなんていらない
別れの代わりなんていらないよ
いつだって遺される方が辛くて
強くなった“ふり”をするの
ぼくだってさそりの火になりたい
【独】 小説家 深瀬賢
/*
うーん、駄目だな。
もう少し良い動きが出来たはずだ……。
提案取り下げたいが、今更過ぎてな……こうな……。
（もだもだしている）
*/
【独】 大学生 籠宮 湖月
/*
死斑の内容見返してきたんだけど、ちゃんと読めてなかった……と気付いた。
読者というなら、見直しておけば良かったな。
ちゃんと拾えてなかった後悔。
【独】 小説家 深瀬賢
/*
死亡フラグ建ててる人が選ばれなくて、
生存フラグ見える人が選ばれる。
これも▼▲をランダムで決める村の醍醐味なんだよね……。
ラ神め……。
女性ばかり墓下に落としやがって……。
って、あれ。元々男性3人しかいなかったやそういえば。
*/
九条 叶多
[何にしよう。……これかな。
この状況。きっと、求められたその時を思い浮かべるなら。……優しくないなぁ、私。
『ディア・ドクター。』と。タイトルをそっと呟き。
弦を弾く。]
――いつだって遺される方が辛くて
強くなった“ふり”をするの
ぼくだってさそりの火になりたい――
[この曲のモチーフは、『銀河鉄道の夜』から。
一人になることを、強くなることを強いられたジョバンニの歌。
……一番優しい声をしていた人は、物語からも消えてしまった。
そんなひどい押しつけ方の、あってたまるものか、って。]
九条 叶多
――だからこそ。
私はもーちょっと、頑張ってみるよ。
誰かを置いて、遺してしまわないよう。
[そう、誰に宛てるとも分からず口にする。
雉笛さんに訊ねられたら、少し困ってしまいそうだけれど。
……うん。やる気出た。**]
神部 宵
───籠宮家前───
二手に分かれて…か
新恵ちゃんが外から見て
中に入らず素通りする可能性もあるしなぁ
賛成〜>>2
[イコマ君と蛍さんが呟いた>>2:182「お兄さんが護ってくれる」と言う話を聞けるのなら詳細をを伺う。村まるごとの集団失踪に、蛍さんのお兄さんも関わっているのだとしたら…「死者になっても、兄は兄のままだ」と言えるのだろうか。ふと彼女を傷つける事になりかねない疑問が浮かんだ。勿論不確定な事は口にしないけれど]
俺は外周りで待機しようかな
大型だし
[廃墟配信で民家の一部を壊してしまったり
頭を打ったりした記憶が蘇る
家屋の中は蛍さんと、イコマ君かふかせんに任せる旨を伝えた]**
【独】 老医師 捨丸 美鈴
/*
交流した人がどんどん消えてく……。
宵闇さんと深瀬せんせが残ってくれてるが。
今度はどっかでしにたい。
前回村は最終日コースだからなぁ……。
大学生 生駒秀二
ーー公園の傍／籠宮家の前
(龍宮さん、神部さん、深瀬さん)
[暫し黙って話を聴いていた。
深瀬の>>2:192『直接会っては大丈夫、だよね』という言葉に対しては、神部が>>2:222『生きている、逢っている人間も本物かわからない』と考えたのと同じように思った。
しかし>>2:199で龍宮が神部を『よしよし。怖くないですよ』と撫でるのを見て、この人たちが人ならざる者であるとは考えたくない、と感じた。
生駒は人間を恐ろしいとは考えていたが、嫌いな訳ではない。
なので結局>>2:194の
『ま連絡系統は信用しない方が良い、一人でいるであろう新恵ちゃん、ムツキさんを探す』というのには頷く。
深瀬の>>2『二手に別れる』にも同意した。>>10の神部が外、にはありがとう、と伝え]
大学生 生駒秀二
龍宮さんのお兄さんは、妹を護ろうと此処に呼んだんです。
つまり、この家の近くが一番安全と考えます。
通信系統も人間も信用出来ないなら、むしろ味方してくれる幽霊に護って貰いましょう。
組み合わせはどうします？
外組のが大変とは思うんで、深瀬先生と蛍さんに室内で休んで貰う方がいいかと思いますが。
僕と神部さんが外で。
【独】 神部 宵
/*
元々ホラー系の小説も映画も動画配信も怖がらんのですが
怖い！と思うキャラにすると割とちゃんと中身も怖がれる…！
これが憑依か〜
【赤】 大学生 生駒秀二
ーー都内の警察にて(生駒の元恋人)
はい、そうです。私は小さな頃に両親と星捨村に住んでいました。
父は医者で病院に勤めていて>>0:50、母はレストランでウエイトレスを。>>0:21
ある日私は池で遊んでいたんです。
そうしたら、頭にお皿がついた大きな蛙みたいな生き物を見てーー>>0:93
それは山に入っていきました。
私は追いました。すると霧が濃くなり、何か大きな影を見ました。
>>0:50
脚を掴まれて歩けなくりーー私は気を失いました。
気がついたら神社の前に倒れていたんです。>>1:195
私がいなくなってから一週間が経っていました。
【赤】 大学生 生駒秀二
両親は私の精神的治療のため、都内の病院を頼り、引っ越してくれました。
集団失踪事件が起きたのはその後です。
両親は未だ、あの村の話をしようとしません。あの村には何かーー何かがあるんです。
友達がおかしなツアーに参加してから連絡が取れないんです。
あの村に行ってるなら、とりかえしがつきません。
捜索隊を出してください。
え、親族じゃないと捜索届は出せない？そんなーー
雉笛 湊
少しは寝れた？
[おはようという時間では無いけれど、そんなことは些細な事だ。
歌いますという彼女に無言の肯定を示す。
綺麗な声、なるほど才能ってすごい。そんなことを思いながら静聴する]
ファンの人達に刺されないように、墓まで持っていかないとね。
[小さく拍手を送る。同時に冗談めいたことを言い小さく笑った。]
さてと、少し状況を纏めましょうか。
[一呼吸おいて切り出す。寝ている間に調べたことを伝えた。
地震の速報や濃霧警報は一切なく、またオカルトツアーの掲示板とやらの確認もした。]
端的に言うとやっぱりおかしいって結論ね。トンネルは塞がってないみたいな書き込みも存在したし。
[これは掲示板の住民の悪質な悪戯の可能性こそあるけどと付け加える。]
【削除】 神部 宵
……護る為に、呼ぶ───か、
[>>12イコマ君が話してくれる「蛍さんの兄」について想いを巡らせる
>>2:106二人が交わした話を知らないうちは、果たして本当に「家が安全と言えるのだろうか」と言う思いが拭えないからかもしれない
「見方をしてくれる幽霊」を否定する事実も持ち得ない為、言葉少なめに思案を続ける。もしそう言う存在が居るのなら───この状況で、藁にもすがりたい俺たちにとっての希望になるのだが───
いかんせん疑り深い性格でもあり
かと言ってイコマ君や蛍さんの気持ちもわかる為
警戒だけは捨てずに持ち合わせておこうと、玄関横に立て掛けてある箒を手に素振りをした。ブオン]
投票を委任します。
新人記者 百千鳥(モモチドリ)は、 漆黒 カラス に投票を委任しました。
神部 宵
……護る為に、呼ぶ───か、
[>>12イコマ君が話してくれる「蛍さんの兄」について想いを巡らせる
>>2:106二人が交わした話を知らないうちは、果たして本当に「家が安全と言えるのだろうか」と言う思いが拭えないからかもしれない
「見方をしてくれる幽霊」を否定する事実も持ち得ない為、言葉少なめに思案を続ける。もしそう言う存在が居るのなら───この状況で、藁にもすがりたい俺たちにとっての希望になるのだが───
いかんせん疑り深い性格でもあり
かと言ってイコマ君や蛍さんの気持ちもわかる為
警戒だけは捨てずに持ち合わせておこうと、玄関横に立て掛けてある箒を手に片手素振りをした
ふかせんと蛍さんの反対がなければ
二人が屋内へ向かうのを見送るつもり]
神部 宵
…二人とも気をつけて。何かあったら叫んでね
こっちも何かあれば入り口から呼ぶから
最悪、窓とか割るかもしれないけど、
[蛍さんに、大丈夫かな、と伺う
>>2:199先ほどとは違って「本当に気をつけるんだよ」と念を押し頭を撫でかえす。蛍さん自身も常に怖いだろうに、気遣いで慰めてくれた事へのお礼のようなものだ。ふかせんにも「くれぐれも深追いはしないようにね」と彼の性格を予知するように安全を願った
その後リュックを下ろしてカメラをスリープモードにすれば、籠宮家の入り口付近でアルミシートを広げて腰を下ろす
イコマ君少し休憩しようよ、と誘って]
雉笛 湊
落ち着いて聞いてほしい事なんだけど
[一呼吸おいて、切り出した。これはあくまで推測だし、実際にはそうはならないかもしれない。ただ今起こっている事に整合性を図るとこの結論には辿りついてしまう]
貴女は分からない。けど十中八九私は…ここから帰れない。
[彼女が寝ている間に考えていたことがある。村に着いたときに聞こえた『おかえり』という声。
あれは"迎え"の言葉ではない。むしろ"引き返せ"の方だったのではないかと]
ツアーという、言うなれば興味本位で来た人達の中には多分私と似たような境遇、もしくはここの出身者なんかもいるかもしれない。多分そういった人たちは来るべくしてここに来ている…と思うのよね。
[最後の最後で自信が無い論であることの証拠が出た。当然すべて都合よく解釈した論だからである。
ツアーの参加者は先刻会った彼以外に誰がいるのかすら知らないのだから。]
大学生 生駒秀二
>>14 神部
蛍さんだけではなく、雉笛さんも被害者家族なんです、実は。
雉笛さんはツアー参加者ではありません。何か導かれるように今日、此処に来たようでした。
蛍さんはお兄さんの家の前まで引き寄せられたことから考えると、幽霊はやはり二派いるんじゃないかな。
僕らに危害目的の幽霊や人ならざる者は、通信を邪魔したり心霊現象で僕らを追い詰めています。
しかし、蛍さんのお兄さんや雉笛さんの両親はそれらから僕らを護ろうとしている、というのが僕の推理です。
[神部と同じように男もオカルトに懐疑的であった。しかし、実際自分が体験したら認めざるを得ない。
心霊に警察は勝てるだろうか。否。つまりそういう助けに期待しても仕方ない。
なら、なんなら勝てるか。同じ心霊だろうと考えているのである。
勿論、恐ろしさから希望的観測にすがっているとも言える。
彼がホウキを手にする様子に]
【独】 雉笛 湊
割とゆったりしすぎてる感じはあるけど、とりあえずここらで一回くらいこういうの挟まないと、明日急にラ神に選ばれると違和感出ちゃうもんなぁ…
小説家 深瀬賢
[湖月に気をつけてと言いかけて、暫し逡巡する。
そんな言葉をかけるのは、彼女にとって大切だろう
兄のことを否定してしまうことにもなりそうで。]
お邪魔させてもらうね。
[そう声をかけて、家の中へ。]
【独】 神部 宵
/*
諸君 私は人狼が好きだ
諸君 私は人狼が好きだ
諸君 私は人狼が大好きだ
ライン戦が好きだ
占い騙りが好きだ
二狼騙りが好きだ
潜伏狂人が好きだ
ラスト狼が好きだ
自黒襲撃が好きだ
破綻劇場が好きだ
ローラーが好きだ
狩人騙りが好きだ
小説家 深瀬賢
は……気のせい、だよ……な。
[姿見にはうっすらと埃が積もっているから、
きっとそのせいだろう……なんて、自分に言い聞かせる。
もう一度見た時には、いつも通りの自分が映っていて。
肺の底が空になるほど、深く息を吐き出した。**]
九条 叶多
[貰った拍手と冗談に、はにかんで。
状況纏めを聞いて。やっぱり、と顔に影を落とす。]
……人の悪意だった方が。いっそまだ、なんですけどね。
[それが人によるものなら。
説明のついてしまえるから。
続いての言葉には、俯いて。]
九条 叶多
確かに……他に、ここに来た方では。
この村に縁のある人が、多かったと思います。
[深瀬さんは再訪で、籠宮さんとわかえちゃん、それにムツキさんは……親族縁故なお話を、聞いたっけ。]
そういう意味では。私に縁は、ありません。
……ない筈です。
――ですから。
[分からない、としか言われていないのを。
良いように解釈して。]
私が雉笛さんを、引っ張っちゃうことだってできるかもしれませんよ。元々縁のない私と、繋いじゃうことで。
……私は、そのつもりでいますからね。
[宣言。ただの、意思表明だけれど。
それは目を見て、しっかりと。]
【墓】 精神科医 佐田春陽
ー村の中へー
[濃霧、村を覆っているはずのそれは、しかし、女の視界には映らず。
代わりに視界に映るのは、白く揺らめく数多の人影。>>0:224
笑顔を浮かべるもの、助けを求めるもの。>>1:70>>1:158
彼らは還る術を持たない。
親類縁者共に境界を失った死者となれば、供養もされず、あとは永劫彷徨うしかない。
そこに生者が現れれば、自らが正しく輪廻に還るため、もしくは現世へと蘇るための術を得ようと、生者にすがろうとするのも致し方のないことだろう。
長い間、見捨てられ、閉ざされた村は、冷たく暗く、死者が寄り合つまってなお、孤独の揺蕩う空間だった。
この寂しい場所に、暖かい誰かがいるなら。
そのぬくもりを求めてしまうのも、人間心理というものだろう。
だが、女は境界を失った者たちのために、闇雲に生者を巻き込もうとは考えていない。
ただ、あるべきところにあるべき者をかえすだけ、そのために女は歩くのだった。]
新人記者 百千鳥(モモチドリ)
[身体が痛い。泥で汚れて分かりにくかったけれど、身体に出来た痣は斑のように全身に広がっていた。今にして思えば、それは病院の地下に入ってしまった事が原因だったのかもしれない。
だけど、そんな事はもうどうでも良かった。
もう、どうでも。
痛いので腰につけていたホルダーは外し、捨てる。]
……。
[どこか知らない古びた民家を見かけた時、ふと表札を見るとそこが目指した場所のような気がして。]
……は、るひさん？
[そう呼び掛けながら、歩いていた。]**
雉笛 湊
[私の想像以上に強い…流石若くして選ばれてるだけのことはある。
世間に認められる存在。それが一握りの選ばれた者であることくらいは分かる。だけど正直少し驚いた]
…逆も然り。私が貴女を引っ張る可能性もある事だけは肝の銘じておいてね。
[これ以上の言葉は必要無い。そう判断した。
縁をつなぐ…両親に兄弟は無く、自分にも兄弟姉妹はいない。遠縁を除けば別かもしれないが、雉笛の家系は私以外にはいない。別に一族の事なんて重くとらえた事なんか無いし、最後になるかもしれないなんて、今ふと思ったこと
こんな真っすぐ向かって来られたら…簡単には死ねないじゃない？]
まぁでも…私結構強いのよね。
[これは彼女を安心させるためが半分、そして事実であること半分。少し悪戯っぽく笑って見せた。]
【墓】 精神科医 佐田春陽
ー佐田実家付近にてー
>>26
[ああ、この声は。
女は内心で絶句した。辟易したと言い換えてもいい。
そちらを見なくとも分かる。春陽と共に行動していた、百千鳥という女性だ。
妙に私に共感するところでもあるのか、私の声を拾ったり、記憶を共有することがあったようだ。
そのためか知らないが、私の感情すら彼女に乗り移ってしまったのだろうか、妙に春陽の側に居たがっていたのを覚えている。
春陽の死に触れさせたくなくて、妨害したのに。
彼女が境界を乗り越えないよう、努力したつもりであったのに。
結局、ここまで来てしまったのか。
今から彼女が戻れるのか、私には分からないが。
言葉をかけて忠告してやるくらいのことはできるだろう。]
【墓】 精神科医 佐田春陽
私は春陽ではない、佐田春夜という。
春陽はここにはいない、彼女は君を必要としない、心配することはない。
君も戻りなさい、そして他の人のところへ行くんだ。
春陽はむしろ、君のことを心配していたように思う。
君はここにいなくてもいい存在だ、取り返しのつかないことになる前に、いるべきところへ帰りなさい。
いや、帰れ。帰るといい。春陽のためを思うなら、そうしてくれ。
[最後は語気を強めて。
彼女の周りには死者の手がまとわりついている、彼女が現世に帰れるかは分からない。
それでも彼女はここにいるべきでない、それだけは確かなのだ。**]
新人記者 百千鳥(モモチドリ)
……やだよ。
帰らない。
分かってる。
わたしは望まれてなんか、ない。
…分かってる。
でも、求めてるのは居場所じゃないの。
あなたもそうだから、春陽さんを呼んだんじゃないの？
…ねえ。春陽さんは、どこにいるの。
わたしはどうなっても良い。
だけど春陽さんは、あの人だけは助けてよ……。
[聴こえている声にぶつぶつと話しながら、歩いた*]
小説家 深瀬賢
君達の方がまだ若いんだから。
それなら僕よりも、君達の方が――…
いや、誰が生き残るとか、そんな話ではないな。
[当たり前だろう？と、笑ってみせた。]
新人記者 百千鳥(モモチドリ)
[その姿を見て、目を見開いて。]
…え。
……はる、ひ、さん？
[すべては遅かった。それが分かる。
春陽さんの姿なのに、違う人なのが。
だけどそれを認めたくなかった。]
はる、ひさん…？
[ひたりと近づき、触れようとするだろう。]
【独】 精神科医 佐田春陽
/*
文字書きとして三人称視点と、一人称視点が混ざっているのは美しくないぞ、佐田PL。
心情を書くのに三人称視点で書いたことがなくて…でも春夜は三人称視点設定だから今後は統一します。
*/
【墓】 精神科医 佐田春陽
>>32
触るな。
[一言、拒絶の声。
それでも触られたなら、振り払いなどはせずに、手を握った。]
分かるか。この死の温度が。私は死んでいる。
私は春陽の妹だ、元々、死んでいた。
この霧の影響で現世に戻ったが、身体が生を取り戻すことはなかった。
春陽などでは、などと考えないように。
私達は元々双子。似ていて然るべきなんだ。
この冷たい手は、私の手。春陽の手ではない。
勘違いしないように。
春陽はここにいない、君の元へ帰らないだけだ。
それを憂いて妙なことを考えれば、春陽が悲しむぞ。
[そう言った。実際は春陽の身体だが、それを悟られたくはなかった。**]
【墓】 精神科医 佐田春陽
…はやく帰りなさい。
自分はどうなってもいいなどと言うものではない。
自分を大切にしない人間の命と、自分の大切な人の命が釣り合うなどと思わないことだ。
命を大切にしない人間には、何かを救うことなどできない。
自分を大切にしなさい。それが春陽の願いだと、君も分かっているんだろう。
[そう言って、手を引いた。そして、どこかへ。人のいる場所へ。
公園の近くへと時空をねじ曲げた。
そして、手を離す。]
望まれていないということはないよ、春陽には必要がないというだけで。
もっと周りを見るといい、君にはその力があるのだから。
[春陽もそう言っていた、だからそうなのだろうと思う。
彼女には生きてもらわなくては、この周辺ならば、誰かと会うこともあるだろう。**]
九条 叶多
ふふ。……ええ、しっかり。
既に一度、引っ張って貰っちゃってますからね。
[だからこそ、お返しをしたい気持ちは、あって。]
分かります。……武道、かなりしっかりされてません？ 雉笛さん。
振る舞いが、こう……。
[一緒に歩いていた時とか、特に感じたところだけれど。
身体の軸が、真っ直ぐ一本通っているような。
ちゃんとやってる人の特徴、って聞きかじっていた知識の。
実例を、体験させられたような印象だったから。
そんな安心を、笑顔に乗せて返した。]
【削除】 新人記者 百千鳥(モモチドリ)
……双子？
[冷たかった。だけど、握られた手には確かに覚えがあって。
春陽さんの手だと思った。優しい手。
それでもそれを否定する、春陽さんの姿をした春陽ではない目の前の…春夜さん。春陽さんの妹だという。
ただ、わたしはきっと勘違いしていたのだと思った。
手を触れてそう感じる。
邪魔をするのは悪意があるからだと思っていた。
でも今、目の前にして話をすれば何となくそれは違っていて春陽さんに似た優しさを感じていた。]
…ねえ。…あの人はどうなったの…春夜、さん。
わたしはどうなっても良いの。
でも、あの人には生きていてほしい。
何でここにあの人は来たの。あの人と約束したの。
教えてほしい。わたしはそれを知りに来たの…。
【独】 高校生 卯月 奈美
ふと思いました。
お肉の話と名前の話は数え歌に入れないほうが良かった？
数え歌にしたくなくてもなってしまう。気にしたらごめんなさい。
新人記者 百千鳥(モモチドリ)
……双子？
[冷たかった。だけど、握られた手には確かに覚えがあって。
春陽さんの手だと思った。優しい手。
それでもそれを否定する、春陽さんの姿をした春陽ではない目の前の…春夜さん。春陽さんの妹だという。
ただ、わたしはきっと勘違いしていたのだと思った。
手を触れてそう感じる。
邪魔をするのは悪意があるからだと思っていた。
でも今、目の前にして話をすれば何となくそれは違っていて春陽さんに似た優しさを感じていた。]
…ねえ。…あの人はどうなったの…春夜、さん。
わたしはどうなっても良いの。
でも、あの人には生きていてほしい。
何でここにあの人は来たの。あの人と約束したの。
教えてほしい。わたしはそれを知りに来たの…。
[どこかの公園が見えて、なされるがままに**]
新人記者 百千鳥(モモチドリ)
大事になんて出来ないよ。こんなわたしを…。
誰かを信用することも、出来ない。
怖い。人間は怖い。みんな怖い。
どうして、他人を信じられるの…。
[目の前で起きる怪異より、不思議なことより何よりも。
人間が怖かった。人間は触れる。人間には意志がある。
それが怖かった。
価値のない自分に人間がどう扱ってくるのか、きっとそれはわたしになってみないと分からない。
そうした方が良いのは分かってる。それを出来ない、と思う事がより自分に価値がないことを確信してしまう。
生きる事は辛い。誰も信用せず、一人で良いと思っていた。
優しい人かいることを知らないままで居れば良かった。
公園で一人、百千鳥は泣いた**]
【独】 迷い子 桜井 新恵（わかえ）
/*え、あ、マジかぁ。……何の根拠もなく、湖月さん、わかちゃんより長生きすると思ってた……会いに、行け……行けるかなぁ……(´・ω・｀)*/
迷い子 桜井 新恵（わかえ）は、 新人記者 百千鳥(モモチドリ) を投票先に選びました。
【独】 迷い子 桜井 新恵（わかえ）
/* あと、佐田さんの後に百千鳥さん、って流れが……ダイスの女神様、じゃなくて、えー、と、ランダム神？
すごく、空気読んだと思いました
佐田さんと百千鳥さんのやり取り、すごく素敵で好きです*/
【独】 大学生 籠宮 湖月
/*
黄泉比良坂のお話を借りる、というのまで考えて。
どうそこへ持っていくかだけど。
ロル書きながら探る時間はない。お昼おわる。ぐぬぬ。
迷い子 桜井 新恵（わかえ）
……読めない。
[先程と同じ言葉 >>1:215 を再び紡ぎ、少し眉を寄せる。
と、その時だった。
「――新恵ちゃん」
聞こえた声に、パッと顔を上げる]
だれ……？
[ライトを向け、小さく問いかける。けれど、やはり、何も、誰もいない]
雉笛 湊
柔道をね、学生時代からなんやかんやで続けてるの。
[親の勧めで始めた。本人的には無自覚だが、ある種の繋がりのようになっているのかもしれない。
実体のない相手に通用するものでは到底無いが、続けてきた経験。それゆえの精神力は影響しているのは間違いではないであろう。]
まぁ日常生活で役立ったことは…あんまり無いけどね。
[つい先刻、ある意味で役立ったが、緊急事態だったとはいえ、全くの素人に綺麗に技をかけた直後だからか、少しバツの悪そうな苦笑いで
そんな他愛のない会話をしていたそんな時。
コンコン
乾いた音が部屋の中に響き渡った]
雉笛 湊
[願わくば何も起こらないで欲しかったけど…そんなこと起こりえない…か。]
…聞こえた？
[音の方向は"おそらく"入口の扉。彼女と扉の間に位置取り小さな声で尋ねた]
神部 宵
例の集団失踪事件から、確かちょうど10年
そのタイミングで…雉笛さんと言う人も？！
…俺たちが今探している、新恵ちゃんも
「何かに呼ばれて」と言っていたんだよね
[そんな…都合の良い事があるのだろうか
呼ぶ悪しきものが居るのなら
護るものは呼ばない事が護ることにはならないのだろうか？いや。いやいやと頭を振り言葉を継ぐ>>17]
この村自体が「呼んでいた」可能性は高い
護る存在が、居てくれるといいなぁ…
[ふかせんならもっと優しい言い回しで説を補強してくれるんだろうに、と。否定はしないものの、イコマ君にはどこか後ろ向きな答えに聞こえてしまったかもしれない]
神部 宵
──籠宮家入り口前──
[そうこうしたあと、マップを眺めながらアルミシートの上に胡座を組んで僅かな休息をとっている>>18]
ありがと〜
飲み物はまだ5本くらいあるから
携帯食糧もらえる？
俺の荷物缶詰とか米とかパウチばっかで
一度開けると食べ切るのに時間かかっちゃうから
[お菓子かな？お菓子かな？とイコマ君の手元を見ながら肩を鳴らしてストレッチをする。トラッキングや山登り、ソロキャンプと言うか野宿の類には慣れている為、体作りに余念はない
箒はイコマ君の分と合わせて、側に倒して置いてから
体をほぐしながら考えた
バスを降りる時、捨丸さんも2年ほどこの村に住んでいたと話していた。ふかせんは作品の監督がこの村出身の関係者だとも。思い出せ、他には誰が？]
神部 宵
…泣き声が聞こえる
[>>36公園の方からだろうか
神社から右回りに、畑を見ないように
公園を通り過ぎて此処まで来たんだったよな〜と
マップの地理を足跡と照らし合わせて確信する]
やっぱり、公園の方からだ
新恵ちゃんかもしれない
[スリープモードのままではあるが肩にかけているカメラを抱えてスマホを仕舞う。リュックはイコマ君に任せ少し見てきてもいいだろうかと問いかけて公園は目と鼻の先なのだから、すぐにでも戻れる位置だと]
ふかせーん！蛍さーん！
公園に誰かいるっぽいから行ってくる〜
すぐ戻る〜
[声は届くはずだ。平時なら。距離が歪む事など頭にもない。人の習慣というものはすぐには適応しない物だと後程知ることになるのかもしれない]
大学生 生駒秀二
だけどもし仮にですよ。
10年前の今日ーー村人全員がなんらかの理由で一気にいなくなったのだとしたら。
ぴったり10年後の今日、被害者家族たちが引き寄せられた、というのは考えられますよねーー
今日、はこの村にとって、失踪して幽霊になった村人たちにとって、特別な日なのかもしれない。
でもそうなら、今日を乗り越えたら、生きて帰れる可能性があるんじゃないでしょうか。
[護る存在が危険な場所に家族を呼ぶのか？尤もな疑問だ。
しかしこう考えるなら、呼び寄せられたのは『今日だから』で村全体の意思、不可抗力。その中で味方の霊たちが抗って護ろうとしている、と考えられ、理屈は成立するのでは。
聡明な彼はどう判断するだろう。その顔を覗きこむ]
大学生 生駒秀二
>>42>>43 神部
凄いですね、本格的にキャンプの準備してきたんですね、ショウさん。
僕は徹夜でもいいやとか考えてました。
はい、じゃあこれ。
[携帯食糧という言葉から、彼は何を想像したのだろう。お菓子だろうか。
残念ながら男が差し出すのはカロリーメイトのフルーツ味であった。
それから、彼は男に質問をしてくる。LINEにあった書き込みについて。あの時男は板が見れなかったが、今は繋がるようだ]
これはーー多分、僕の元恋人の書き込みだと思います。
彼女にしかオカ板やツアーの話はしてないし。
僕は星捨村に関係者はいませんね。
彼女は……出逢った時からオカルトに詳しかったけど、村の関係者か、はわからない。
【墓】 精神科医 佐田春陽
>>35>>36
[彼女の質問にも、涙声でこぼされる弱音にも、どう返答すればいいのか分からなかった。
今、春陽がどこにいるのかは分からない。
私と入れ違うようにして、身体から弾き出された春陽の意識は、それでも関係者である家族に繋ぎ止められてか、自我を失った霊になっていないことだけは確かなのだが。
春陽は強い目的意識や思念を持っているわけではない。
生者を引きずり込むという、他の霊の意識に引っ張られ、どこかで迷っているのだろうと思う。
ただそれを彼女に伝えられないことだけが確かだった。
こんなに不安定な彼女にそれを伝えれば、意図せずして死へと引っ張ることになるだろう。
だから私は沈黙した。
彼女の弱音には、何を言っても無駄なのかもしれないが、それに一言だけ返答をして。]
自分を大切にできないのは仕方がない、けれども春陽も君を大切に思っただろうこと、心に留めておいてくれ。
誰かに大切に思われたということを忘れないでくれ。
[それしか言えない。それ以外にかけてやる言葉は見つからなかった。
そして、その場を後にする。その場でできることは、もうなかったからだ。**]
【墓】 精神科医 佐田春陽
ー公園付近へー
[未だ泣いている彼女に背を向けて、付近を歩く。
この辺りに、強く呼ばれている感覚がする。
ぎこちなく身体を動かし、付近の様子を伺うように歩いた。
霧は、女の目には何の障害にもならない。
辺りは真っ暗だったが、それも女には大した障害にはならなかった。
やがて、近づく人影か、足音があったのなら。
そちらへ向かって、歩いていくことにしただろう。**]
【独】 精神科医 佐田春陽
/*
病院に行かない方がいいって書き込み忘れたわ。凡ミス。
百千鳥さんはごめんなさい。
春夜としての続きが思いつかなかったのと、純粋に百千鳥さんに他の人と信頼関係を築いてほしくて離れました。
もっと綺麗にまとめてからお互い他の人と交流の流れにしたかったところもあるけれど、どうしても思いつかなかった。
春陽を出す案は没にしました、多分引っ張っちゃうからね。
*/
【独】 精神科医 佐田春陽
/*
生駒PL様がエンカ歓迎してくれてるんだよね、どっかで行きたい。
けど宵闇さんともエンカしておきたいんだよな、書き込みの件があるから。
*/
神部 宵
───犬鳴村って覚えてる？あとは、
コトリバコ、あたりかな
[>>46自視点を確かめるように顔を覗き込むイコマ君へ、掲示板での記憶や、この村で被った怪奇現象の断片を口にしながら比較的有名な閉鎖された村に纏わる都市伝説を例に挙げる
これまでも彼とは掲示板で、いやいやないでしょ、科学的に考えて───そんな話をした事があっただろうか]
実際に存在した村なのに
理由も分からず地図から消えた村の話
その背後には
近親相姦や飢餓や子減らし
それに纏わる呪いや秘匿的因習が
付き纏っているんだよね
この村にも、何かそういった
常識では測れない「何か」があるのか、
今はそう考えてるんだけど…
対処法はさっぱりだね
【削除】 神部 宵
この書き込み自体が真実かも分からないもんなぁ
でも、間接的にでも無自覚に村の関係者なのかもしれない
何かしら引き寄せられる「何か」があるのか
俺も思い当たる節がないから
こっちも予測に留まっちゃうな〜
何しんみりしてるの
[>>47先程からどこか神妙な顔つきをするイコマ君の表情が気に掛かり、ぴしりとごく軽いデコピンをする]
選択の連続だよね、生きていたら。
だから、後悔だけはしないようにしよう
[>>49彼が抱える過去の選択が、今の彼をどのように形成したのかまでは聞かなかったか。少しでも死の影を意識しないようにしたいと、言葉には自身の願いを込め、立ち上がった>>44]
神部 宵
この書き込み自体が真実かも分からないもんなぁ
でも、間接的にでも無自覚に村の関係者なのかもしれない
何かしら引き寄せられる「何か」があるのか
俺も思い当たる節がないから
こっちも予測に留まっちゃうな〜
何しんみりしてるの
[>>47先程からどこか神妙な顔つきをするイコマ君の表情が気に掛かり、ぴしりとごく軽いデコピンをする]
選択の連続だよね、生きていたら。
だから、後悔だけはしないようにしよう
[>>49彼が抱える過去の選択が、今の彼をどのように形成したのかまでは聞かなかったか。少しでも死の影を意識しないようにしたいと、言葉には自身の願いを込め、立ち上がる>>44]
【独】 精神科医 佐田春陽
/*
神部さんと生駒さんも順調に信頼関係を築いていると。
いいぞー、深瀬さんと籠宮さん、桜井ちゃんのこともあって、仲良しな関係が築かれるのはとてもいい。
*/
【独】 神部 宵
/*
予約エンカはしたくないから公園に突撃していいか悩ましい。百千鳥さん…(泣
死にたいと思う人と会うとどうなるんだろう宵闇
【独】 神部 宵
/*
ほんと中身のSANがゴリゴリ削れていくこの手の村wwww死ありきなのにキャラがピンボールになってしまってすみません
死ぬならふかせんに食べられるか食べるかしたいポイントと
自分のせいで人が死ぬ事に絶望して死ぬかポイントと
怪奇現象撮影した〜い怖い〜のまま突撃して死ぬポイントと
誰かを守って死ぬポイントとが喧嘩している
【独】 神部 宵
/*
でも守られて他の人が死ぬという何勝手に死んでるんですか(カナさんの声)が分かりすぎて、誰かを守って死ぬくらいならお前を殺して俺も死ぬ、いやお前を超えて俺は生きるの方が宵闇っぽいんだよなー
だめじゃん、ネガティブが来い
大学生 生駒秀二
>>56 神部
僕、もう一つ考えてることがあって。
この村には幽霊だかなんだか、人ではないなにかがいますよね。
これは確定なんですが、その存在って、僕らをどうしたいんですかね？
今の所命を奪われてませんよね。
お札の話もそうですがーー
怖がらせるのが目的なのだとしたら、彼らのメッセージは『余所者は出ていけ』なんでしょうか。
しかし、トンネルは崩落しました。つまり、それらは僕らを閉じ込めた。
じゃあどうしたいんだ…？
ホラー映画のパターンだと『壊れた社を直してほしい』とかあるじゃないですか。
単純に僕らを殺したいならもうとっくに全滅だと思んですよ。
苦しめたい？何かさせたい？訴えたいことがある？
つまり、彼らの意図を探る、知る。
これが分かれば助かる糸口になりませんかね…
大学生 生駒秀二
[こんな状況なのに、頭の回転がはやい彼の意見を聞くのが楽しいと感じる自分がいた。
彼が悲鳴を聞いて駆けつけるまで、こんな風に色々話をしただろう]**
新人記者 百千鳥(モモチドリ)
[公園の誰かが近くにいるような気がした。咄嗟に腰に手を当てるも、捨ててしまったので何も持っていなかった。]
……。
[ぐすぐすと泣いたまま隠れようとして、転ぶ。
泥に濡れて、身体も痛む。奇妙な斑が身体に浮かんでおり、動きは緩慢になり力が入らなかった。
それでも人影から逃げようとのろのろと這っている。]
こわい、来ないで、来ないで…。
【独】 精神科医 佐田春陽
/*
春夜は元々敵側NPCか味方側NPCかで迷ってて。
でも村に呼ぶんだから完全に危害を加えないわけではないよなと思い、別に人を殺したいわけでもないだろうと思い、中間に落ち着きました。
バンバン危害を加えるように思えなかったけど、掲示板の書き込みとかはしてるわけで。それは春夜が書いた設定なわけで。
ただそれも、村の縁者だけ引き留めようってそういう感じで落ち着くかな、とは。
*/
【独】 精神科医 佐田春陽
/*
春夜がやりたいことは、村の縁者を全員この地に還して、それに連なる死者をあの世に還して、霧を抑えることですかね。
余計な犠牲は出したくないけど、村の縁者が生きている限り被害は拡大しそうなので、そこはしっかりと連れていきたい感じ。
春夜はね、でもPLは皆に生きてほしいです。
*/
九条 叶多
なるほど、柔道。
女性の護身術だと、合気道が一番役に立つのかな？ って思い込みがありますね。
[……ん、なんだか笑顔がぎこちない？
なんでだろう――と。
二度、扉を叩く音。]
……はい。
[すぐに、私を護るような位置取りになっている雉笛さんに感謝をしつつ。
弛緩を緊張に戻して、静かに答えた。]
大学生 籠宮 湖月
[居間には棚が幾つか置いてあり、その上には、埃の積もった写真たてが並んでいた。
鞄から出したハンドタオルで、埃をぬぐい。
同じ室内に深瀬さんが居たなら。]
……これが兄で、こちらが義姉です。
[兄、と指し示すのは、私より少し濃い髪色の男性。
一応、情報までに（？）人物紹介をしておく。]
大学生 籠宮 湖月
[その後、深瀬さんはどうしたか。
私は、役に立つはずも無い写真たてのガラスを、ひとつひとつ拭ってしまって。
最後のひとつ。
厚い埃の下から現れた写真に涙が溢れて、一粒、ガラスの上で弾けた。]
[それは幼い私と兄が一緒に、満面の笑顔で写っている写真。
こんな笑い方は、兄が居なくなってから、忘れてしまった。
この村に来ても、私の事を想っていてくれた。
写真を飾ってくれてた。]
おにーちゃん……。
……会いたい……。
[唇をぎゅっと引き結んで、涙を堪えようと思っても、ぼろぼろ零れてしまう。
そんな言葉は、『死者に引っ張られる』とか『死者につけいられる』なんて。
今の状況にあって危険な事なのだと、そう考える余裕もなく。*]
小説家 深瀬賢
[外で待っているという二人の言葉に頷いたのは、
赤の他人が勝手に見て回るよりも、肉親である湖月が
一緒の方が良いだろうと考えてのこと。
だが、今では後悔していた。
写真なんて見てしまっては。
生活の面影を感じてしまっては。
心が揺れ動くのも、仕方ないではないか。]
小説家 深瀬賢
[会えるといいね、なんて口が裂けても言えるはずがない。
お墓参りに――…と言いかけて、
この村の人達は「集団失踪」しているのだ。
そもそも死亡と確定したわけでなし、お墓に埋められてもいない。
気にしないで……なんて、気にならないはずもなし。
元気出してなんて陳腐な言葉もそぐわない。]
僕は、無力だな。
[言葉を操る仕事をしながら、
こんな時にかける声すら浮かばないなんて。]
……我慢、しなくていいから。
[ただ、静かにハンカチを差し出すことしか出来なかった。*]
【墓】 高校生 卯月 奈美
なみ、誰か待ってた？
あ、早く帰らないとおとうさんと、おかあさんに怒られちゃう！
でももうちょっと遊びたいなー。
2人とも忙しくて遊んでくれないんだもん。
[魂が残留したときに記憶が一部欠けてしまったのか、
姉のことを忘れ、昔の姿に戻ってしまった少女は学校の外へと歩き出す。一緒に遊んでくれる誰かを探して。]
【墓】 高校生 卯月 奈美
－学校から公園へ行く途中にある田んぼ－
わー！きれい！
[彼女は学校から公園の方へ歩いていた。
畔溝に赤い花が咲き乱れているのを見てそちらに寄っていく。そこには茎から反り返った鮮やかな赤い花が、列をなして咲いていた
踊るようにその中へ入り、何本か摘み取ってみる。]
これでおままごとしたらきれいでいいね！
一の神子様 人払い
・
・
・
[無邪気にそうつぶやくと、誰かに教えてもらった唄を歌いながら彼岸花を一本一本摘んでいった。]**
神部 宵
確かに関係者だけでなく、
掲示板を見てるみてないに関わらず
ここに来てる人もいるしなあ…
カナさんっていう…九条叶多さんっていう人
…声が綺麗な
[同じく配信者、しかもデビュー前のシンガーソングライターと言う話は顔出NGのやり取りから伏せておいた。無自覚に村に関わっている説とは別の理由もあるのかもしれない。俺は関係者ではないにしろ、この村に関わる人たちとの関係では掲示板という共通点はある。ではカナさんはどうだろう。廃村巡りが趣味とは言っていたがたまたまこの村に立ち寄ったと話していた筈
偶然紛れ込んでしまった、という説も勿論あるけれど。意図があるなら打開策も見つかるかもしれないというイコマ君の考えには頷いて同意した>>59
社を壊してしまった当事者ではあるがそこは黙殺して]
…生かして、拡散したり、
引き寄せる為の生き餌という説も…
[そう言った類の書き込みがある危機感も口にする
リアルといったいとも簡単に行える儀式で伝播する
呪いの類がある事を呟いて]
迷い子 桜井 新恵（わかえ）
…………もしかして……みう、さん……？
[ふと、思い至った名前を口にする。画面が光った状態で、スマートフォンが落ちていたという事は、近くにきっと、みうさんも居たはずで。ならば、今まで追いかけて来た光の主がみうさんである可能性もあると、ようやく気付いたのだ。
……その場合、湖月さんも、深瀬さんもここにはいないかもしれなくて、その事には、胸がきゅぅっとなるけれど、でも、みうさんだったらだったで、落としたスマホは、拾ったからには、きちんと届けなければ]
どこ、いるのかな……
[故に、そう呟いて、ぱたぱたと家の奥へと向かっていった。
みうさん、と口にしたとき、暗闇が、笑うようにさざめいたのに、気付くことなく……
「そうだよ。新恵ちゃん」
]
小説家 深瀬賢
あ、いや――…、
[ハンカチを渡せば、さらに涙がぽろぽろと。
こういう時、なんと言えばいいんだろう。
物語の中でなら、キャラクターに語らせるなら、
どんな台詞でも出てくるというのに。
現実の僕は、こんな時に浮かぶ台詞もないのだ。]
いいんだ。謝らないで。
[慰めるように肩に手を置きはしたものの、
やり場に困って視線は逸らし気味に。
きっと、泣いている姿を見られたくはないんだろうから。]
迷い子 桜井 新恵（わかえ）
[そうしてまた、いくつかの部屋を見て回り、辿り着いたのは、がらん、とした、とても広い部屋だった。広い部屋の中へと進み、ライトで奥を照らせば、そこは、小さな舞台か何かのように、ここより一段高くなっていて……その真ん中に、布がかけられた何かがあった]
……何かな、ここ……
[なんとなく、なんとなくだけど、ここは、他とは、何かが違う気がした。
誘われるように、ギ、と軋んだ音を立てて、段の上へと上がり、布がかけられた何かに近づく。と、その時、ずるり、と、布が滑り落ちた。
そうして、現れたものを見て、目を瞬かせる]
……鏡？
[それは、大人が腕で円を作ったくらいの大きさの、古く、重そうな装飾のされた鏡だった。
こんな物が、何でこんな所に？ と首を傾げ……ひゅっ、と息を呑む]
神部 宵
…そうか、彼岸…
[先程イコマ君と話したじゃないか
10年前、そしてこの季節
彼岸とは対岸の事───こちらと、あちらら
と言われている仏教の！あれ！]
いや俺キリスト教だし...
[>>+6視界の隅にぼんやりと人影が見えた気がする
泣き声はその向こうから聞こえてくるだろうか]
迷い子 桜井 新恵（わかえ）
[鏡に映る、自分の隣に、女の人の姿があった]
っ！？
[バッと、そちらにライトを向けるが、そこには、当然誰も居ない。
「新恵ちゃん」
鏡の中から声がする。
視線を戻せば、その人は、にこりと笑う。
その姿は、ママがムツキさんくらい（の年）だったら、こんな感じかな、というもので……その姿を見て、思い出す］
夢の、中の、お姉ちゃん……
[幼い時から、時々見る、夢の中で夢だと分かっている夢。なんでか、起きてる時は、思い出すことは今の今までなかった夢。そこに、いつも居たお姉ちゃんだ]
新人記者 百千鳥(モモチドリ)
知らない、知らない…わたしじゃない…。
[男の声だった。
誰かを探しているようだった。
砂場の滑り台の下に隠れ、震えている。
どこからか童歌が聴こえる。また怪異だろうか。
それを怖がってどこかに行ってくれたら良いと願っていた。]
神部 宵
、あなた、は、
[話せている。姿形もある。立っているし足もある。ある
なのになんだろうこの違和感は
>>+10透き通るような声は
響き渡るように辺りに染み込んで聞こえるし
女性に好かれる？なんの話だろう
ストーカーのような女性達もいつかは離れていく
盲信や尊敬もいつかは歪んでいく
「現在進行形」に思い当たる節がなくって
俺はじり、と後ずさった
何か、何かがおかしい]
迷い子 桜井 新恵（わかえ）
[思い出す。今までたまに聞こえた声。脳裏を過った声。全部全部、この人の声で……きっと、この人が、白羽未生だ。
夢の中で、いっぱい遊んでくれた、優しいお姉ちゃん。
……でも。
「おいで？」
呼ぶ声に、感じたのは、紛れもなく恐怖だ。
反射的に、ふるふると首を振り、拒む。
鏡の向こうのお姉ちゃんは、尚も不思議そうな顔で
「何で？ 約束したじゃない」
約束？ そんなの知らない。覚えてない！]
約束、知らないっ！
【墓】 精神科医 佐田春陽
>>87
[後退る姿を見て、慌てて言葉を継ぐ。]
申し訳ない、不躾だった。
あなたがあまりにも魅力的だったから、つい口をついて出てしまった。
[彼には覚えがある、勿論彼は分からないだろうが。
彼が境界を曖昧にしてくれたお陰で、こうして現世に出てくることができた。
そして、彼に迎えに行くと送った。
彼がこの土地の関係者だと、そう思ったからだ。
…この様子を見る限りだと、土地の関係者というよりは、ただ女性の執着を招きやすいだけで、私はそれにつられただけなのかもしれなかったが。
彼女の元へ人を連れていかねばならない。
ここで逃げられるわけにはいかないのだ。]
すまない、本当に、不躾だった。あなたのような人なら彼女も怯えないだろう。行ってくれないか。
【赤】 神部 宵
[この男は知らない
自分に関わる女性達が
霊障により離れていく事を
自らに関わる異形達が
他なる異形を引き寄せている事を
男を介し
さらなる怪異を求めている事を
怪異達にとって
都合の良い生命力である事を]
大学生 籠宮 湖月
[それから、顔を上げると、もう一度ありがとうと言って。]
取り乱してすみませんでした。
私、幼い時に両親を亡くして。
歳の離れた兄が、今の私と同じ歳の時に、
私を引き取って、育ててくれたんです。
[なんて。酷く取り乱してしまった理由を説明して。]
[そんな時、ジリリリ、と。
少し遠く、玄関の電話>>21が鳴る音がして、びくりと肩を震わせた。]
……電、話……？
……私、出てみますね。
[いつもなら、こんな状況で、出るわけないのに。
何で、出ようなんて思ったんだろう。
その音に誘われる様に、玄関へ行って受話器を取る。
――……その時の私は、自分が少しづつ、呼ばれ始めている事に気付かなかった。]
大学生 生駒秀二
[オカ板を覗いてみる。すると、不気味な数え唄が書かれていた。
唄は九つまであり、明らかに今まで村で起きている怪異に紐づいている気がした。
『一の神子様 人払い』
集団失踪を意味している？
『二つ神子様 肉を召し』
深瀬が話していた人肉レストランだろうか。
『三つ神子様 身を清む』
これはわからない。しかし、何か神聖な儀式を彷彿させる。
『四の神子様 白化粧』
これも儀式だろうか。神子、は巫女でもあるのか。
化粧というと女性イメージだが]
【墓】 精神科医 佐田春陽
私には助けてやれない。頼む、彼女の側に行って、助けてやってくれ。
公園だ、遊具の側にいる。怯えているんだ。人が怖いと。
だがこの状況下でそんなことを言っている余裕はない、分かってくれないか。
[必死に説得した。失言を埋めるように。
今、逃げられてしまえば、彼女は助からないかもしれない。
一刻も早く、現世に繋ぎ止められる縁が必要だった。]
頼む…行ってくれ、頼むから。
[何度もそう口に出し、道を示した。
安全な道を示したはずだ、彼が素直に従ってくれれば、無事にたどり着けると思う。*]
大学生 生駒秀二
[『七つ神子様 名を返し』
名を返す、とは？誰かが名前を借りている？
『八の神子様 蜂の巣に』
蜂の巣のイメージはマシンガンだが、そんなものは村にはないだろう。何に誰が蜂の巣にされる？
『九の神子様 霧隠れ』
男を襲った霧だろうか。
色々考えてみたな、五と六が抜けているのが困る]
新人記者 百千鳥(モモチドリ)
[辺りを見回して藁をも掴む想いで砂場で泥団子を作りだす。
いざという時は化け物のふりでもして驚かせよう、として。]
神部 宵
魅力的。
[警戒に後ずさるジリジリとした足音がピタリと止まる
それと同時に、辺りの空気が、ピシリと鳴った
保健室で起きたラップ音に似た現象だ]
え、と、あなたは、誰？
俺は宵闇。彼女って？
[青白い相貌は霧の中では人ならざる者のように映る
見覚えはない、知る人物ではないはずなのに
警鐘のように時折響く音に反比例して
俺は引き寄せられるように彼女へと一歩踏み出した]
迷い子 桜井 新恵（わかえ）
[故に、咄嗟に叫ぶようにそう返して、踵を返し、駆けだす。逃げる。
そんな背後から、声が――
「あー、"まだ"かぁ。残念。でも、あとちょっとだね」
――だって、もうそろそろ限界みたい。
そんな声が、聞こえた。次の瞬間――
――――ぷつん。
そんな、小さな音を立てて、首から駆けていたライトに結び付けられていた、お守りの紐が、切れ、床に落ちた。
――刹那]
九条 叶多
…………今の、音。
鍵が閉じて、扉が開いた音じゃ……ありません、よね。
[それなら、ずっと開いていたことになる。そっちの方が怖い。
……ううん。]
鍵……もしかして、家主さんでしょうか？
[冗談のように言ったんだから、笑わなきゃ。……笑えない、な。
それ以外の説明を、つけるとしたら。
今入ってきたろうそれは、何になるのだろう。]
九条 叶多
……どう、しましょうか。
見に、いきますか。
声を、かけますか。
……行くなら、二人がいいと。思います。
[その結果に、何があっても。
一人で行かせてしまうよりは、後悔をしないだろうから。]
大学生 生駒秀二
ーー龍宮家→神社(同行なし)
五と六は何処にある？
[ハザードマップを取り出してながめる。数え唄の古さから考えたら、病院や役場など比較的新しい施設は関係ない気がする。
とすればやはり、手がかりは神社にあるのでは。神部がお札を破った場所である]
ーーよし。
[神部の荷物を背負う。シートを畳み小脇に抱えると龍宮家の玄関をくぐる。
玄関口に神部の荷物を置いた。ネットは文章が改竄されるので、メモ帳に伝言を書く]
大学生 生駒秀二
(龍宮家玄関に神部の荷物と共に置かれたメモの内容)
すみません、僕は手かがりを探しに行きます。勝手を許して下さい。
必ず帰ってきますから、僕を探すことはしないで下さい。
これが僕の、後悔しない選択です。イコマ
[生きるべき人たちがいる。
生かすべき命がある。
自分はただの大学生で、待っているのは両親ぐらい。
大した価値はない人間だ。
しかし、ここで手がかりを掴みみんなを助けることが出来たらーー少しは、価値を得ることが出来るかもしれない]
ごめんなさい、ショウさん、蛍さん、深瀬先生。
[心配をかけることを謝ると、男は濃霧の中に進んでいくーー]
【墓】 精神科医 佐田春陽
>>96
[何とか引き留めることには成功したようだ、が、彼の周囲の怪異がこちらを向いた。
土地由来のものではないから、仲間だという認識も薄いし、襲われたら無事では済まないだろう。
生憎、死んでいるとはいえ生身なのだ。死体は損傷する。
そんな姿を見られれば、今度こそ逃げられる。
私は手短に、用件を話すことにした、ついでに彼からいくらか、怪異を引き受けてもいいだろう。
私は土地に由来する者には死んでもらおうと思っている。
土地由来の者が生きている限り、死者を呼び寄せ、同じようなことが何度でも起きる気がするからだ。
でも彼がただの霊媒体質ならば、この村には関係がない。むしろ守るべき存在だ。
生きて帰してやりたい、そして彼女を連れていってはくれないだろうか。]
私は佐田春夜という。彼女とは百千鳥という女性だ。
公園で動けなくなってしまっている、助けてくれないだろうか。
私では力不足で、何もしてやることができないから。
[宵闇と名乗った男性の顔を見据えて、そう告げた。*]
【赤】 迷い子 桜井 新恵（わかえ）
「めでたい宴だ祭りだ」「世話役が逃げた！！」「何をしていた！」「山の神様の遊び役の就任だ」「探すか？」「否、もし知ったのなら資格が」「きちんと頂くぞ」「奉納役は純に山神に仕える意思が」「遊び役を記憶に残したい奴はたんと食らえ」「代わりを」「肉を喰らえ」「忘れられる」「代わりを」「これでまた村が守られる」「次の娘を」「あれは、年が」「災いから守られる」「世話役が必要だ」「守りがなくなる」「災いが」「何もかもが噴出してくる」
雉笛 湊
はは…家主だとすると、それはそれで怖いけれど…ね。
[所謂不法侵入になるから…とかろうじて言えた冗談だが、もちろん顔は笑っていない]
うん…ただ、入ってきて動いてる様子が無いから、待ってるのも…
[言葉を失った。ズズズという効果音が最も適しているだろうか。黒い大きな靄のようなものがゆっくりと二人の前に現れる…
慌てて口を塞ぐ。声を発したから？それとも最初から罠だった…？だとしたら何故時間がある程度経った今来た？
頭の中でぐるぐると思考が回る。回るだけで収拾などつくはずもない]
大学生 籠宮 湖月
深瀬さん……。
お兄ちゃんが、新恵ちゃんが居る場所、知ってるって。
案内してくれるって言ってるので。
……私、ちょっと、行ってきます。
[本来なら、そんな選択をするわけもなくて。
でも、自分で自分がおかしい事に、気付けない。]
[山の中、示された場所は、
黄泉の国と繋がっていると、噂される場所で。]
【独】 精神科医 佐田春陽
/*
魅力的で止まるの口説かれたのにびっくりしたみたいで笑ってしまうな。ごめんなさい、そういうことにしないと逃げられそうで怖かったんです。
でも春夜は単純に宵闇さん魅力的だとおもってそうだね、お化けだからか好みなのかは分からないけれど。
*/
神部 宵
[うっすらと霧が晴れる
彼女が指し示す方向だ>>+12
誰かを救えとでも言うのだろうか]
わ、わかったよ、百千鳥さん、…ね
それより、貴女は
[佐田、春夜と紡がれた名前には矢張り聞き覚えはない
百千鳥という女性にも
彼女自身で保護に向かわない理由を問いたい所だが
彼女と距離を詰めようとすれば何故か辺りの空気が
怒りを孕んだように歪む
俺はそれが彼女のせいなのかと、思ってしまい]
大学生 籠宮 湖月
……危ないかもしれないから、
私、一人で行ってきます。
[これは多分、少し正気に戻っての、言葉。]
新恵ちゃんを見つけたら、連絡しますので。
[通信手段が信用できないと、そんな情報は、赤く塗りつぶされたまま。]
神部 宵
、わ…！怖ッ！！
何何！！
分かった、行くよ！
[神社で起きた突風のような生温い空気が
二人の距離を阻むように鎌鼬を起こす
うすらと晴れた霧の方へと姿勢を向けながら
どこか寂しそうな───不思議な彼女の姿を目に焼き付け
指し示された方向へと駆け出した]*
九条 叶多
……、…………。
[声を出さずに堪えた。
……ああ、いよいよこうして“目にしちゃった”な。
動きにすら反応するのなら、お手上げだけれど。
雉笛さんと目を合わせて、開いた入口のドアを指差す。
『逃げますか』と。
そう訊ねるように。
――幸い。素振りを見せた私に、黒いそれが襲い掛かってくるなんてことは、なかった。]
小説家 深瀬賢
危ないだって？
そう思うなら、行かないで――…
ねぇ、湖月さん。
僕は、僕は――……、
[嬉しかったのに。
一発屋と揶揄される昨今の自分をも、
全て受け入れてくれる君が。
作品の知名度だけではない。
全てを読んで、応援してくれているという言葉が。]
【赤】 神部 宵
[最も頼んではならないモノに
頼んでしまった事を
彼女が知るのは先の話になるかもしれない
関わる女性には粘着質に
狂気を与えるモノが
男の首に腕を回している
どす黒い髪で覆われた
数メートルはある獣のような女のような影が
離れるものかと
佐田春夜を見て、嗤った]*
迷い子 桜井 新恵（わかえ）
ひ、ゃ……っ
[頭にガンガンと叩き込まれるような騒音。つい、耐えるように両手で頭を押さえる。いくつものいくつもの声。
否、声だけではない。
今の今まで、がらんとくらい、何もないただの広い部屋だったのに。
部屋の中に、たくさんのたくさんの白い影たちがいた。
ざわざわざわざわ。
がやがやがやがや。
たくさんの影が、祭りをしているように動いていた。
脳裏を過ったのは、秘密のお祭り。
けれども、そんな事よりも……！
ガンガンと音で痛む頭から、無理矢理手を離し、落ちたお守りを拾う。握りしめる。
――と。
――ぶつんっ
]
【墓】 精神科医 佐田春陽
>>107
[去っていく男性の後ろ姿に、声をかける。]
安心するといい、君の周りの悪いものは、ある程度引き受けよう。
女の戦いは、やはり女が強いものだ。
私が出来る限りで戦ってみるから。
その代わり、百千鳥さんは守ってくれよ！
女の私が戦うのなら、それくらい引き受けてくれ、宵闇さん！
[勝手だが、そう意気込んだ。具体的に言えば、女だけではないが。
怪異の戦いも、また怪異に任せた方がいいというものだろう。
去っていく後ろ姿、生気に満ちているそれが、とても心強かった。
やはり怪異に力を与えるのだろう、彼は。
しかし同時に、有り余る活力は生者の力にもなるはずだ。
彼を見送り、私はとりあえず目の前の怪異と向き合うのだった。]
迷い子 桜井 新恵（わかえ）
[まるで、乱暴に、テレビを消したかのような
そんな錯覚をするくらいに、一気に騒がしい声達が、影たちが、消え失せる]
ぇ……
[それに一瞬、呆気にとられるが、けれども、でも、分かる、分かってしまう。
それは、見えなくなっただけ。聞こえなくなっただけ。
声も、影も、鏡の中のお姉ちゃんも、消えてはいない、と。
だから]
っ――！！
[お守りを強く強く握りしめ、縺れて転びそうになる足を無理やり動かして、その場から、その家から、駆けだした]
新人記者 百千鳥(モモチドリ)
こないで…こっちにこないで…
わたしはあなたが探してる人じゃない…
こっちに来ないで…
[人の気配が近づいてくる。
そちらにぽいぽいと砂場で作った泥団子を乱雑に投げつけて、百千鳥は恐慌状態にいるようだ。
ふつうの人間ならわざわざこっちに向かってくるはずはない。
そう思っているので余計に怖かった。
作っては投げつけて、必死に祈る。どっか行けと。
百千鳥は身体は泥に水に砂にと汚れに汚れて、奇妙な斑もある。
わざと服も汚して見た目を恐くしようとしていた。
人間より、怪異に見えるように。人間を遠ざける為に。]
わたしじゃない…こっちに来ないで…
大学生 生駒秀二
[男は濃霧の中を歩き出す。懐中電灯がないのでスマホの灯りを頼りに。
疲労が蓄積している。足取りは重たい。
それでも一歩一歩、気力だけで進んだ]**
老医師 捨丸 美鈴
－道路－
[周囲を見回してもやはり真っ白だ。霧がとても深い。誰かがすぐ近くに立っていても分からないだろう。
どうしましょう、と、考える。
佐田も百千鳥も行ってしまった。
この死神にも似た霧の向こうに。]
そうねぇ、どうしましょう。
[妙にのんびりとした声が漏れてしまった。
怪異は怖い。怖いものは怖いのだが。]
この年になると、意外と慣れるものねぇ。
[他の子たちより死は近いのだから。]
雉笛 湊
[小さく頷く、それと同時に嫌な予感が頭をよぎる。
ガチャ…バタン…？目の前の何かは、ご丁寧に扉を閉めていなかったか？と。
動こうとした彼女を制する。首を小さく横に振る
『鍵が締まってたらいよいよ終わる』蚊の鳴くような声でそう伝えた。]
【赤】 雉笛 湊
黒い何かは部屋の中に入ってくる
距離にして数ｍ…
動きは緩慢。しかし明らかに異質。目のようなものも耳のようなものも見受けられない。
「■■■■■■■■■」
動きが止まる。奇妙な音…言語とはとても表現出来ない音を発しながら、黒い何かが地面に沈んでいく。
そしてそのままスーッと消えていく。
「■■ﾄ■■■ｹﾀ」
完全に気配ごと消えた。
九条 叶多
ぇ……。
[漏れた声は、二つの出来事に対して。
……本当だ、閉まってる。
怪異――のせいじゃない。そう、願ってしまったからだって。]
あ……はは……。
[嫌な気配の、消えている。それは分かって。]
何か――いえ。
助かったんでしょう、か。
[何か言ってましたか、なんて。そう訊いてしまって、その答えがあったら。
もう、私と雉笛さんは分かたれてしまうような。そんな気が、して。
止めた。]
老医師 捨丸 美鈴
[懐中電灯で周囲を照らす。
遠く遠く、霧の向こう、ぼんやりと人影が歩いているような気がする。
霧の向こうに死者がいる。
会いたい死者がいる人は、その人に会えたのかしら。
ゆるりと光を動かした。
十年前のお祭りでも、そういう望みは叶えられたのか。
首をかしげて考える。
余所者には参加できない村のお祭り。記録なら、どこへあるだろう。役場はあまり探せなかった。]
……神社、とか、どうかしら。
[方向を確認し、歩き出す。]*
神部 宵
百千鳥さん！
[戦慄くように、ガタガタと震えながら
何かを投げつけてくる女性を見つけた>>115
何か、は俺のズボンの裾あたりにポテポテ当たっては弾ける。デカイから怖いのかもしれないと近くに走り込めばしゃがみ込んで彼女の顔を両手で掴む。抵抗されても恐らくは離れる事はしないだろう力で]
百千鳥さん！わかる？俺ツアーの人間
[どうやればこんなに泥だらけになるのだろう
涙と泥でぐしゃぐしゃだ
俺はと言えば血と泥で下半身はぐしゃぐしゃで
まともな人間には見えないかもしれないけれど
とりあえずは落ち着かせようと顔を見て
───痣のような、泥痕ではない何かを見つけた]
【独】 精神科医 佐田春陽
/*
当たり前のように春陽と春夜を分裂させてしまったが、まずかったらどうしよう。
今のとこ春陽が劣勢だぞ。両方いても大丈夫ってなっても、春陽劣勢だけど。力が弱いから。
でも両方いても大丈夫ってなったら、春陽はある程度周りの人を守ろうとするロルができるから、返事が帰ってきたら考えとこう。
*/
新人記者 百千鳥(モモチドリ)
>>122[じたばたと抵抗しながら、手には石を握りしめている。
だが男の腕力にはかなわず、涙を流して怖がっている。
辺りは暗く、男のは恐怖の対象でしかない。
大きな声で怒鳴られ、何を言っているかも分かっていなかった。]
いや…いや…触らないで、近寄らないで…
わたしじゃない…わたしじゃない…
[怯えて石を振り回そうとしている。その表情は目の前に殺人鬼を前にしたように、涙に溢れて怖がっていた。]
雉笛 湊
…多分…ね。
[大きく息を吐きながら答えた。]
今の…敵意こそ感じなかったけど…
[最後に何かを言っていた。と言う言葉は飲み込んだ。とても言葉とは思えない音。更に言えば、私か彼女かどちらに対してのものかも分からない。]
ここも安全と言えなくなってしまった…かしらね
[安全な場所など存在しない。頭ではそういうつもりだった。けれどしばらく何もない所に、まるで不意打ちのように現れたのだ。
安寧の地など無いのだとあざ笑うかのように。]
【墓】 幽霊 佐田春陽
ー佐田春陽・山のどこかでー
[目を覚ました。しかし、酷く眠たい。ここは？山？何故？
…わずか後、思い出す。自分の事切れた瞬間を。
そして、妹のことを。言葉を。
迎えに行かなければと言われたことを。
止めなければ、そう思い、身体は動かず、声も出ないことに気づく。
ゆっくりと辺りを見回すと、私と同じ境遇なのであろう人々が目に入った。
そして、一際、霧の濃い場所にいるのだということも。
ここは、黄泉との境界線か。ここから還るのか。
ここにいる人たちは、誰かを待っているのだ。自分の家族を、あるいは友人を、あるいは大切な人を。
私も待つ側となったのか、薄ぼんやりと、そんな思考が浮かび上がって、消えた。]
新人記者 百千鳥(モモチドリ)
[名前を呼ばれていても、それを認めたら何をされるかわからない。この人はさっき違う名前を探していたはずだ。それがどうしてわたしの名前を知っているのだろう。こんな姿なのに。
その混乱が百千鳥を更に恐怖に陥れた。
血の臭いがする。怪異の気配も近くに感じる。
たすけてほしいと百千鳥は願った。
怪異に、この男を殺して欲しいと。
どこかに行って欲しいと。]
九条 叶多
……安全な場所は。ないのかも、しれませんね。
はぐれてしまっていないだけ……幸い、なのかも。
[敵意を感じなかった。
私にそれは、分からなかったけれど……次に訪れる何物かの、同じとも限らなくって。]
場所を、移すべきでしょうか。
[――どこに？
行くアテなんて、まったく……。]
絶対何かがある場所、なら。分かるんですけどね。
[レストランがあの様相なら、隣のお肉屋さんだってそうだろうし。病院は確信めいて。あとはどこかな、なんて。
……安全な場所の目処は。つかない。]
雉笛 湊
…少ししたら外の様子を確認して見ましょうか。一緒にね。
[はぐれてないことが幸い。彼女を一人にしたが最後。待ってる結末は…なんて過ぎったのか、逐一行動はともにしておこう。と心に決めつつ]
結果からするとやっぱりここが安全…？たまたま運が良かっただけ…とも取れてしまうけれど。
[なるべく前向きに考えたい。そうは言ってもこの状況。どの選択肢が正解かなんて分かるはずもなく。]
【赤】 神部 宵
……… 、ヲ、抉リ……
……四肢 、千切 レ………
[どさりと倒れた男を中心に暗闇が広がる
辺りに響く低く振動する音は声とも獣の声とも言えないモノだ
真っ暗な暗闇は何者をも拒絶する不可侵のように
百千鳥を前に現れた]
【削除】 新人記者 百千鳥(モモチドリ)
[気がつけば辺りが静かになり、その正体を知った。
恐る恐る周りを見るとどこかで見かけたような男がいつの間にか倒れていた。側頭部からは血が流れ、そしてわたしが握りしめていた石には血がついていた。]
ひ、ひえ…いや…なんで…
[まだ生きていたら、怒って殺されるかもしれない。
その恐怖に地面に石を突き立てて必死に這いずり逃げ出した。**]
九条 叶多
[頷き。
ここが安全かどうか、は。そうなってしまってから、後悔しても遅い不安は。何を選ぶにしても、あるけれど。
結果的に、危険がないのは確か、で。]
……他のみなさんは。大丈夫かな。
[少し生まれた心の余裕から。
そんな方に、気持ちが向いた。]
【赤】 雉笛 湊
―民家の上空―
『ミツケタ…ヤット…』
その何かは空にいた。その何かの周りには霧が寄り付かない。
流れて、避けて、離れていく。
『アァ、デモマダ、マダダメ』
それは悲しそうにも聞こえるし、楽しそうにも聞こえる。
様々な感情の入り混じった…そうまるで集合体。
『絶対に、逃がさない』
酷く冷たい声を残し、霧散して消えた。
消えた後にはまた霧が立ち込める…最初からそこには何もいなかったかのように。
【赤】 神部 宵
イイヤ。オマエヲ、殺スヨ
[ニタリと闇は真っ赤な口を開いて嗤う
コレは餌なのだとでも言わんばかりに
どこまででも追いかけて、お前を殺すと嗤い続ける]
コッチニ、オイデ、
生ハ、苦シイダ 、ロ
ヒト、ハ、愚、ダロウ
[赤い口は涎を垂らし
チシャ猫のような下弦の月に歪んでは誘う]
九条 叶多
……まだ、届くのかな。
[宵闇さんの現状など知らずに。
掲示板は不安で、今のところは信用のできる。
メールを一通、入れてみる。]
『宵闇さんへ
カナです。……お元気ですか、なんて変な言葉になっちゃいますね。私はそれなりです。
大丈夫、でしょうか。今、どなたと一緒にいますか？
私は、まだ雉笛さんと一緒にいます。
……無事に、届くといいな。』
【削除】 新人記者 百千鳥(モモチドリ)
[たまたま手に鈍い感触があった。振り回した石が当たったらしい。恐る恐る男を見るとどこかで見かけたような男が倒れていった。
側頭部からは血が流れ、そしてわたしが握りしめていた石には血がついていた。]
ひ、ひえ…いや…なんで…
[更には男からは闇が広がっていく。
深い闇は男を包みなにかの声が唸っている。
まだあの男が生きていたら、怒って殺されるかもしれない。
怪異がたすけてくれたのかもしれない、と百千鳥は思った。
それでも、まだ男が生きているかもしれない恐怖に地面に石を突き立てて必死に這いずりその場を逃げ出した**]
雉笛 湊
そうね…私は他の人たちへの連絡の手段が無いから…
[オカルトサイトは恐らく信用ならない。生駒と一緒にいたときにさっさとその決断をしている以上、直接連絡先を知っている相手がいないのである]
…っふぅ…
[一息ついたところで、少なからずした緊張から解き放たれたためか、不意を突いて出そうになる欠伸を嚙み殺した。]
新人記者 百千鳥(モモチドリ)
[たまたま手に鈍い感触があった。振り回した石が当たったらしい。恐る恐る男を見るとどこかで見かけたような男が倒れていった。
側頭部からは血が流れ、そしてわたしが握りしめていた石には血がついていた。]
ひ、ひえ…いや…なんで…
[更には男からは闇が広がっていく。
深い闇は男を包みなにかの声が唸っている。
まだあの男が生きていたら、怒って殺されるかもしれない。
怪異がたすけてくれたのかもしれない、と百千鳥は思った。
それでも、まだ男が生きているかもしれない恐怖に地面に石を突き立てて必死に這いずりその場を逃げ出そうとしながら。怪異が話した言葉にピタリと止まる。]
わ、わたしをころすの…
[百千鳥はその言葉を魅力的に感じた。だから止まった。]
……くるしいよ。こわい。
でもしにたくないの。…やさしい人が、いたから。
わたしは、まだしにたくない…
【墓】 動く死体 佐田春陽
ー公園付近から籠宮家へー
[女は怪異を引き連れ、走った。
何故か？武器がないからだ。
幸いというべきか、さほど離れていない民家に箒を見つけ、それを手にとって応戦する。>>14
怪異に物理攻撃が効くのか、という問題については、普通は効かないものなのかもしれない。
しかし、女もまた怪異。ありったけの力と意思を込めて箒を振れば、当たった怪異はうめき声を上げ、のたうつ。
逆も然りだ。怪異が女に襲いかかれば、女の身体は悲鳴を上げ、裂ける。
怪異が霧散すれば、耳障りの悪い悲鳴のような音と共に、血飛沫が辺りに撒き散らされた。
女が損傷すれば、悲鳴こそ上がらないものの、耳障りの悪い打撲音が響き、骨の軋む音がした。
女は怪異を何体か打ち倒したが、宵闇という男性に憑いていた怪異は数多く、あまり減ったようには見えなかった。
女と怪異の攻防は、今暫く続くだろう。
その戦いが起こっている民家の中で、別の事件が起こっていることを女も怪異も知らなかった。]
九条 叶多
全員で集まれたりしたら、すっごく気持ちの楽になるんですけどね。
[全部で何人、いるんだっけ。
ツアー参加者が8人で、私と雉笛さんと、わかえちゃんはツアーじゃなくて。11人かな？
既にそれは叶わないのを。私はまだ、知らないけれど。]
……いったん安全、と信じてみるなら。
雉笛さん、眠っておきますか？
休めるときに、休んでおいた方がいいでしょうし。
[欠伸を抑えた様子を、看過せずに声をかけてしまう。
私が起きていても、頼りないかもしれない。
それでも休んで欲しい気持ちは、あって。]
小説家 深瀬賢
[けほ、と一つ咳き込む。
珍しく大声を出したからか、喉が痛い。
口の中も切ったようだ。
すぐに彼女を探さなければ。
そう思う反面、もう帰ってこないのではないか――…
そんな気がしていた。
嫌な考えを頭を振って振り払う。
とにかく喉の痛みを癒やそうと、ペットボトルのお茶を求め
荷物を置きっぱなしにしてある部屋――…
写真立てのある部屋へ。]
………………。
[仲睦まじい写真も、今見るのは辛い。
その場に落ちていたハンカチを、写真立てにそっとかけた。]
小説家 深瀬賢
[荷物からペットボトルを取り出し、
血の味を胃に流し込むように喉を潤す。
まだ痛みは残っているが、ひりつくような感じは消えた。]
……探しに行かなきゃ。
[そう決意して、立ち上がる。
自分ではまだ気付いていない。
長く鋭く伸びた犬歯により、知らぬ間に口の中を切っていたことを。]
【独】 動く死体 佐田春陽
/*
二人に増えたんだから肩書きだけじゃなくて出来る限り展開の部分にも名前書くんだよ！何忘れてるの！（戒め）
*/
雉笛 湊
そうね…こんな状況だからこそ集まれたら気持ちは楽。
［責任感に近い何か。彼女が弱いとは思っていない。けれどきっと自分の方が強い。だからこそ少し分散出来れば、そんな気持ちが無いと言えば嘘になる。］
うーん…そうね少しだけ…甘えさせてもらおうかな。
［バレてしまったか…そんな事を思う。ここで変に意地を張っても後に響いては元も子もない。リスクを取るなら早い方がマシかもしれない。
座ったままフードを少し深めに被る。物の数分と立たずに部屋内に静かな寝息が立った］
【独】 神部 宵
/*
退席になってるから後はお任せにしとこうかな
現状/残穢幽霊バトルとのびてる宵闇/カナさんのメール/籠宮家の荷物/学校に置いてる調理器具
タスクがたくさんだぜえ
新人記者 百千鳥(モモチドリ)
[百千鳥は耳元で囁かれる何かより。
明らかに男の方に恐怖し、必死に這いずり逃げている。
いままた動きだす前に、少しでも距離を取ろうと。
石を刺しては這いずり回っていった。]
たすけて、たすけて…。
[百千鳥にとっては怪異の方が余程恐くはなかった。
なんなら話も通じる気さえしていた。
人間は怖かった。襲われた恐怖は怪異にはないものだった。]
…たすけて…たすけて……
[百千鳥は聴こえてくる声に誘われるように。
這いずり、導かれるまま声に従って
その先に広がるのは、暖かな景色。
ああ、助かるんだ。この先に行けば。たすかるんだ。
そう想いながら]
【赤】 神部 宵
[百千鳥と呼ばれる人間がどのような選択をしたにしろ
影は依代が目を覚ませば再び形を潜めるだろう
この男はまだまだ使える
映像を通し、検証と言う名の愚かな行動を利用し
人間や怪異を取り込む為に
愛しく愚かな男を守り続けるのだ]*
【赤】 雉笛 湊
―？？？―
『この姿は、適していない』
数刻後のどこか。徐に呟くと黒い何かは姿を変える。
それは齢20前後の女の姿。嫌に目立つ黄色いブラウス、深緑のスカート。
朱く不気味に煌く右眼、鈍く黄金に光る左眼。
茶色い長い髪のサイドテール。
招かれざる何者かが星捨村に現れた。彼女の周りからは霧が逃げていくかのように避けていく。
『この姿も■■年ぶり』
小さく笑うとぶわっと吹いた風と共に消えた。
九条 叶多
ええ。
……おやすみなさい。
[気を張ってくれていたのは。分かってますから。
素直に眠ってくれたのに、安心して。
再び静かになった室内、ふと何の気なしに。
信用できないとは言っても、本当に全てがそうなのかな、と。
掲示板を、見た。]
九条 叶多
――っ！
[スマホを放り投げ――ようとして、留まり。
開いてすぐ、最新で表示されたそれ。
信用できないとか、そんな次元じゃなくって。
……何をどこまで、信じて良いんだろう。
……何をどこまで、疑えばいいんだろう？
ブラウザを閉じて。
スマホの画面を落とした。]
新人記者 百千鳥(モモチドリ)
[突如、石を空振り
ふわっと身体が浮いた。
小さな頃からの記憶が思い出されていた。
虐待を受けた記憶、それの支えが一つのオカルト雑誌だった。
怖さより、彼女にとってそれに触れることは憧れが近かった。
走馬灯のように記憶が巡り、最後に暖かかな手をしていた春陽さんの記憶が思い出された。手を伸ばして]
…はる、ひさん
[ぐしゃり、と痛みを感じる間もなく百千鳥は死んだ。
崖から落ちて。]**
小説家 深瀬賢
―籠宮邸前―
[玄関を出れば、妙な騒々しさを感じる。
霧の中で"なにか"と戦う気配。
時折舞う箒が垣間見えはするが――…、]
うるさいんだよね。
[紅い目を輝かせ、霧の向こうを睨み付ける。
怪異にも動じぬ男からは、怪異と同じような気配が
滲み出ていたかもしれない。]
【独】 老医師 捨丸 美鈴
/*
寝る寝る言って実は読んでる……。楽しいんだもの……。
脇役ポジでまったり人様のホラー観てるのも楽しいわね……本当。
小説家 深瀬賢
[数多の気配も気にすることなく、ゆっくりと歩を進める。
男の耳にはどこかから、軽やかな歌声が聞こえていた。
手鞠歌だろうか。幼い少女が歌っているようだ。]
一の神子様 人払い
二つ神子様 肉を召し――…か。
[肉を召す。まるで自分みたいじゃないか。
笑う口元が微かに光った。]
迷い子 桜井 新恵（わかえ）
は……っ、……あっ
[べしゃ、と音を立てて転ぶ。は、は、とすっかり上がってしまった息を整えながら、身を起こし、そのまま座り込む。
刹那、びくっと、肩を跳ね上げた。
自分のすぐ隣を、影がゆっくりと歩いて行ったから]
っ……
[それが離れて行ったのをちらりと、見て、ほぅっと息をはく]
ずっと、こんな……だったの……？
[小さく呟く。そして、思い出す >>1:156 >>1:170 。他の大人の人たちも、これが、見たり聞こえたりしたんだろうか……]
迷い子 桜井 新恵（わかえ）
[そんな事を考えて、きゅう、とお守りを握りしめる。
今まで、私が、お姉ちゃんの声しか気づかなかったのは、このお守りのおかげだと分かった。そして、あんまり、もう、お守りの効果がなくなってきていると。
だって、たまに、少し、手の中から、音がするのだ。
ぷち……と、ぴり……と
布が少しづつ切れてくような、紙が少しづつ敗れてくような……そんな音が。
だから、お守りが、完全に壊れる前に……]
……どこに行けば、いいんだろう……？
【赤】 神部 宵
──無象から落ちたモノ>>+17
───おかあさん、おかあさん
[形になりきれなかった水子の声が佐田春夜にまとわりついている
男に取り憑く巨大な怨念に混ざっていたものだが
>>+13>>+15こっちに来てもいいよと言われたような気がして
着いてきたのだ
黒ずんだ胎盤のようなものを纏い
クスクスと彼女の足元にまとわりついては箒で弾け
次第に形を失っていっただろう]
───おかあさん、どうし、て…
[欠片のようなものではあるが人の手では払う事も叶わない霊達だった。彼女が人ならざるものだからこそ霧散したのだろう。クスクスと風に消える声だけが辺りに残る]*
迷い子 桜井 新恵（わかえ）
[それでも、座ってたら、どこにも行けない。
だから、息も整ったところで、立ち上がって……]
っ！
[手に、みうさんの、お姉ちゃんのスマートフォンを未だ持ったままだった事に、びくっと軽く飛び上がる。
反射的に投げ捨てようとして。けど、そんな事、ワルイコがする事だという、咄嗟の意識が、それを止めた。
イイコでいなくちゃダメだから。
故に、そのスマートフォンをそのまま地面に置く。
夢の中のお姉ちゃんは、とっても優しかったのに、なんで、鏡の中のお姉ちゃんは、あんなに怖かったんだろう……そう、今更ながらに疑問に思いはするけれど、でも、このスマートフォンを持ってるのも怖い気がするから]
……置いてく、ね
[そう言ってから、ふらふらと彷徨い歩きだす]
神部 宵は、 新人記者 百千鳥(モモチドリ) を投票先に選びました。
迷い子 桜井 新恵（わかえ）
[
「あーあ、せっかく、連絡できるよう、貸してあげたのに」
背後から、そんな声が聞こえた。けど、気付かなかった事にする。
だから、せっかく手にしたそれを使わなかったから、気付かなかった。
先程の、大広間で響いたたくさんの声。それが、オカルト掲示板に、誰とも分からぬ投稿として、表示されていたなんて……]
大学生 籠宮 湖月
――……お兄ちゃん！！
『あぁ。来てくれたんだな』
お兄ちゃん！会いたかった！
……凄く、会いたかったの……。
[縋りついて泣いていたら、頭を撫でてくれて。]
『お互い積もる話は色々あるだろうけど、
それは歩きながらにして、
早く新恵ちゃんの所に行ってあげよう』
――……うん。
[兄の言葉に頷いて、幼い時の様に、手を繋いで歩きだす。
『入口を出るまで絶対に俺の姿を見ないでくれ』
と言われたから、視線は前を向いて。
10年前に何があったのか聞きたかったけれど、先に私の話をする様に促されたから、その通りにして。]
【独】 迷い子 桜井 新恵（わかえ）
/*「貸してあげたのに」
ホントになっっ！！ スマホ持ってる家庭環境じゃなさそう。仮に子供携帯とか持ってたとしても、オカルト掲示板とかアクセスしないだろ、って事での「お姉ちゃんのスマホ」だったーのーにー－。（という中の人の嘆き*/
小説家 深瀬賢
[心当たりもないままに、一人夜闇と白霧に包まれた村を歩く。
もう怖さは感じない。
ただ空虚さだけが心を支配していた。]
湖月さん……どこにいるんだ……。
[そう呟いたところで、彼女に届くわけもないのに。
顔を上げて周囲を見渡したところで、霧に覆われて山の景色はおろか少し先の町並さえ見ることは出来なかった。]
大学生 籠宮 湖月
― 幼い日の記憶 ―
ねぇ。なんで『ほた』って呼ぶの？
[両親は私を『湖月』と呼んでいたけど、兄は私の事を『ほた』と呼ぶので、何となしに聞いてみたのだが。
兄は恥ずかしそうに、頬を掻いて。]
『――……っ。あー……。
……湖月の名前、にーちゃんがつけたから。
何か、恥ずかしくて』
恥ずかしい名前なの？
『いや、めっちゃ頑張って考えたんだけど。
……頑張り過ぎて、綺麗な名前とか褒めてもらうとちょっと』
大学生 籠宮 湖月
[湖月が生まれたのは兄が16歳の時だったから、若気の至りというか、頑張り過ぎた名前を付けてしまったそうだ。
『尻が光る虫の名前を、女の子に付けるのはなって思って、
外国語で湖は『ホ』、月は『タル』って読むって聞いて。』
漢字が『蛍』の表記でない事には、そんな事言ってたっけ。]
【独】 迷い子 桜井 新恵（わかえ）
/*うにゅ、湖月さんのRP、気になる。とても気になるけどおねむだ……orz メモも更新しちゃったから、独り言に埋めておく （ぇ*/
【独】 小説家 深瀬賢
/*
これだけフラグ建てておいて、生き残っちゃったらどうしよう。
グール生活をエンジョイするしか……。
（あれ？ よく見る気がするぞ）
*/
【独】 新人記者 百千鳥(モモチドリ)
/*
メモで言うのは百千鳥のPLとしてPC百千鳥が可哀想なのでお礼とか言わないのですが、神戸さんは綺麗な落としどころを作っていただき感謝です。
時限式死亡要因は仕込んでいたものの、こういう信じた怨霊に騙されてあっけなく死ぬくらいのラストのが村に相応しいですね
神戸さんはたぶん百千鳥の行動を読んで伏線回しをしてるのが伝わっており、大変動きやすく何を求められているか分かりやすかったです。
私はRPはメモで相談するのが苦手でライブ感で動いてしまうのですが、ああして色々拾いながら綺麗に閉められるのは見習いたいですね。
【独】 新人記者 百千鳥(モモチドリ)
メモで死亡させてくれてありがとうとかは流石に言えず、何を言えば良いかに迷い結局なにも言えずに放心していました。
こういうのは、難しいですね…。
大学生 籠宮 湖月
[兄が導いたなら、怖い事はしない>>2:106、なんて言った。
果たしてそれが、本当にそうかは分からないけれど。]
[そもそも家に導いたのが、兄ではなかったら？
兄への気持ちを増幅させて、弱らせて、私の心につけいって。
この場所へ誘い込みたかった誰かだったら？]
[震えながら、振り返って、繋がれた手の先にあったのは。
虫が湧いて、腐敗した、見知らぬ男性の姿。]
きゃぁぁあぁあぁ！！！
[慌てて手を振りほどき、入口へ駆けるけれど。
気付けば、大人子供、同じ様な人（？）達が、沢山追いかけてくる。]
[日本神話の、『黄泉比良坂』の話を思い出す。
あの話で、イザナギはどうやって、逃げたっけ。]
大学生 籠宮 湖月
……私も、帰りたい！
[帰りたいのは、どこへか。
効果はないとは思えど、鞄に入っている櫛を投げたりして。]
[入口の前、耳に入ってきた言葉は。
酷い。酷い。
――……みんな、呪い殺してやる。
と。その言葉に気を取られた刹那、髪を捕まえられて、横転してしまう。
迫りくる、腐敗した人間の霊達に、私は。]
【独】 大学生 籠宮 湖月
/*
あんまりホラーできなくてすみません。
すっごく頑張って考えたのがコレ……。
齟齬ってたりしてもすみません。
（書くのに必死でログ読みが）
小説家 深瀬賢
[十一年前の正月。
家には帰らないことを電話で告げても、何の反応も無かった。
奨学金を貰う傍ら、バイトで学費を稼ぐ日々。
家を頼らずに生きていくことが、自分に出来る精一杯の抵抗だった。
十年前の正月。
いつ帰ってくるのかと、親から電話があった。
近所の人から作家デビューしたことを口々に褒められ、鼻が高いと言っていた。
最寄りの映画館でも死斑は上映予定らしい。
僕宛に見合いの写真がいくつも届いていると言われた。
帰る気はないとこちらから告げた。
たった一年
僕自身は何も変わらないのに、周囲の全てが変わってしまった。
両親も、彼女>>0:82も。
――…くだらない。]
小説家 深瀬賢
[だからこそ、彼女を引き留めるのには迷いがあった気がする。
兄に会いたいと涙を零す姿を見ていたから。
あの電話がおかしいことは最初からわかっていたんだから、
肩に置いた手を離したりなどせずに、
力ずくでも引き留めれば良かった。
それが出来なかった自分の弱さを、今にして呪う。
せめて、彼女の魂が兄と共に健やかであればと願うばかりだ。
そうでないと知ったなら、きっとその時こそ 僕は――…。]
大学生 生駒秀二
ーー回想
人間の価値って同じですか？僕にはそう思えません。
何もして来なかったんです僕。人助けも、悪いことも。
僕の生き方は言うならば無難、当たり障りがない。
ーー中学の時にね、クラスでいじめが起きて。
僕が仲良しだったAくんが対象になって。
助けられなかった。当たり前、そんなことしたら僕がいじめられちゃうから。Aくんは自殺した。
いじめたのは僕じゃない。だから僕に責任はない。
でも僕は、何もしなかった。
加害者でも被害者でもないって、一番いらないんですよ、まだ加害者の方がいい。傍観者なんて、存在すら認知されないんだ。いないも同然。役立たず。
きっと死ぬまで僕は、無価値。
死んでもーー無意味で無価値。
神部 宵
いいな。みんなおむかえがきてさ
[施設で子どもの受け入れが行われる度
いつもそんな事を口にしていた気がする
ふっくらと愛らしい子供ではなかった
ひょろ長くて目つきの悪い子どもだった
なにぶん頭も悪く
大人になり社会性を身につけるまでは
無口で人見知りの激しい子どもだったと思う]
あいつが先に殴った
[中学に上がる頃には里子の引き取り手も減る
口数も少なく手が出ることの方が多かった為か
素行も悪くいよいよ荒れていたんだったか
愛情や親愛や情と言うものを知らないまま
身体だけが育っていった]
神部 宵
[仕方なくとでも言うように
年老いた施設長の養子縁組を受けたものの
親代わりのその人すら翌年事故で亡くなった
施設は系列の企業に吸収されて
かわるがわる様々な親代わりが着任した]
一人の方がいい、気が楽だし
[義務教育が修了する頃には
無駄飯食らいと肩身の狭い思いもしたが
紹介された下請け建設業への住み込みとして
タコ部屋のような場所で暮らし始める
が喧嘩ばかりの日々ですぐにクビになった
若いからと馬鹿にする大人達が憎かった]
神部 宵
[働き先を失い帰る場所も食べるものもなく
路地裏で丸まって転がっていた時に
両の手首に切り傷ばかりがついた女と出会った
体を売って生きていると
女は欠けた歯を見せて笑った]
───死にたいの、でも死ねないの
[毎夜毎夜女は言っていた
黒い涙の跡を頬に馴染ませ
両手に血の痕を残しながら
迎えが来ないのだと泣き疲れて眠っていた
俺にはどうする事も出来なかった
慰め方も、愛し方も、何もかも
どうすれば良いのかが分からなかった
毎晩泣き腫らした女をベッドに運び
布団をかけて隣で眠る
そんな日々が数年か続いた]
神部 宵
───やっと、結婚してくれるって！
[安っぽい指輪を左手の小指に光らせながら
夏の暑い昼下がりに女が言った
だらしなくはだけたノースリーブのまま
女の腕の傷は手首から両肩にまで達していた]
よかったね、今度こそ幸せになれるといいね
[その言葉を口にするのも何度目だろうか
いつもより念入りに化粧をして
出かける女を見送った
ひどい環境ではあったけれど
俺も少しは大人になっていたのかもしれない
それなりに人がどんな顔をすれば
どんな会話をすれば喜ぶのかを知っていた
周りに同年代は少なかったが
処世術を教えてくれる大人には出会えていた]
神部 宵
[この頃には女の紹介で仕事を見つけていて
同じタイミングで家を出たのだけれど
翌日になっても、翌々日になっても、
女が帰ることはなかった
ごくたまに男と旅行へ出掛けていたので
この時もそういうものかと気にしなかった]
神部 宵
[1週間ほど経ったある日、
女の職場の関係者や警察やらが家に来た
無断欠勤が続く為連絡をしても
スマホが繋がらないのだと言う
当時俺はスマホは持っていなかった事
仕事に出かけていたことが証明されて
すぐに女の家へと返されたのだが
───その数ヶ月後、女の遺体が見つかった
強姦の痕跡があり、その後首を絞められ、
遺体は山奥に捨てられていたと言う
発見時、肉はほとんど獣に食いちぎられていて
骨すら散り散りだった
衣服や靴の類も見つかっていない]
神部 宵
[犯人は当時何人か候補がいたらしく
交際していた男も数人に上り
事件は混迷を極めたが
暫くしてその中の一人が逮捕された
ごく普通の家庭を持つサラリーマンだった]
でもね
不思議なのはここからなんだ
その男は獄中で気が狂って自殺したんだって
家族にも不幸が重なり散り散りに
どこかへ引っ越してしまった
交際していた他の容疑者も同じように
不審死を遂げている───
神部 宵
───という俺の経歴を作ってみたんだけど
どうかな？！
やばい？！えー！暗い？！
[ある日の配信での映像
実際の話だがネタに尽きてネタにした
今思えばあの頃あたりから
配信へのコメントが増えた気もする]*
神部 宵
[今思えば、あの人も孤独だったんだろうか
利用されていた気もするけれど
俺だって利用していたのかもしれない
本当は、俺は。いや、違う
俺だってあの人でなくちゃだめだった訳でもない
ただ孤独を埋めて欲しかっただけなんだ]**
小説家 深瀬賢
―星捨村郷土史―
[星捨村は山と山の合間、山間にある。
その立地から、古くは何度も合戦が行われた。
土地の所有を巡り、多くの者が刃を交えた場所。
戦の後にはいくつもの屍が残された。
村の興りは、屍から金品を剥ぎ取る追い剥ぎ達が集まったことだと言われている。]
小説家 深瀬賢
[かつての星捨村は豊かな土地であった。
山の恵みもさることながら、
数多の屍が眠る土壌は豊かな作物をもたらしたのだ。
だが、それも長くは続かない。
全国的な飢饉、食物不足が発生すれば、星捨村とてその例外ではなくなった。
他所の村と交流する為には、山を越えなければいけない。
豊かな実をもたらしていた星捨村の立地が、徒となってしまった。]
小説家 深瀬賢
[飢えに耐えることに慣れていなかった村の民は、
一つの方針を決めた。
罪人を処刑し、食料とする。
そう。最初は贄とするのは罪人と決めていた。
だが飢えは次第に人々の心を狂わせていく。
罪人がいないならば、生み出せばいい。
いや、そもそも罪人である必要は――…？]
小説家 深瀬賢
[飢饉の年には、村に偶然足を踏み入れた旅人を捕らえて食すこともあった。
いつの頃からか、近隣の村々では
このような噂が流れるようになった。
「星捨村には鬼が棲む」と。
穢れた
それとも死して半身を失った
今では誰にもわからない。]
小説家 深瀬賢
[年月を経る中で新たな住民が入り、
今では鬼の血も薄れ、ほとんど残されてはいないだろう。
ただ、今でも当時から続く祭りは行われている。
今も星捨村の土には、数多の屍が眠っている――…。]
小説家 深瀬賢
[これは世に出ることのなかった、星捨村の郷土史。
誰しも自分たちが鬼の末裔だと、人食いの子孫だなどと公にはされたくないものだ。
発行されなかった本の草稿が、
今も神社の一角に眠っているという。**]
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