33 終末文庫プロデュース「トワイライト・リライト」
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理事長 玉森恭子 が見物にきました。
【見】 理事長 玉森恭子
[一台の車から、艶やかな女性が降りた]
Thank you,いつも助かるわ。
この旅行は、ワタシが学園の理事長として編み出す最後のmusicの一つになる。……Professionalとして最高の仕事をしないとね。
さあ、ワタシの愛しいMy Studentsはどんな様子かしら？楽しみね！
[遠ざかっていく車を見送り、女性は駅内へと歩み出す]
【見】 理事長 玉森恭子
[歩みを止め、進み行く人達の邪魔にならない場所で立ち止まった。
バッグからスマートフォンを取り出して電話をかける。]
『Hello? 荻野目先生、My Studentsはお揃いかしら？ちょーっと現場に着くのが遅れそうだから、先に電話しておくわ。
…………例の件の手配は終わった？貴方に一任したのだから、最高のCastingを期待してるわよ？
それじゃ、また後で！井森先生にもよろしくね。
Good bye！』
[電話を切り、再び歩みだす]
【見】 【独】 理事長 玉森恭子
/*
村建てさんがマスターだけど、立場的には私が依頼しててもおかしくないよね……コレ……？？？？
大丈夫ですよねーーーー！！！！
頑張りますからねーーーーー！！！！
【見】 理事長 玉森恭子
Hi！おまたせ、愛しのMy Students & Teachers！
ご存知、理事長先生の到着よ！
最後の修学旅行、とびっきりのSurpriseを用意したから、みんな期待してていいわよ？
存分に楽しんでね！
【見】 理事長 玉森恭子
(由々しき自体ね、これは。
……まあ、仕方のないことではあるのだけど。
Professionalを挟持とするワタシにとって、廃校は本当にMistakeだわ。
だけど、
あなた達の世界はまだまだ広がっていくということを、この修学旅行で伝えたい。
それが、ワタシのできる最後のArrangementだから。)
【見】 理事長 玉森恭子
ワタシ、相当に奮発しちゃったからね。
一等豪華なExpress trainに、色々Optionも付けちゃったし。さらにさらに、目的地はなんと……ウフフ。
こっちはお楽しみに！
[この旅行を通して、生徒たちそれぞれが抱えたモノを軽くしたい。
――それが、彼女の望みである。]
【見】 【独】 理事長 玉森恭子
/*
果たしてゲーム中に何が起こるかはわからないので、ドキドキワクワクではありますがなあ～……
こっちもドキドキですわよ。
【見】 【独】 理事長 玉森恭子
>>荻野目先生
All right！流石の手腕ね。
ワタシもびっくりするような、とびっきりのSpecial Excitementを期待してるわよ？
【見】 理事長 玉森恭子
[生徒達が全員集まった所で、号令をかける。]
全員揃ったわね？
出発までに、忘れ物がないかCheckしてね。
さあ、最高のFinal tourの始まりよ。全力で青春を楽しんでね！
【見】 理事長 玉森恭子
[発射のベルが鳴り響くホーム。
賑やかな一行は次々に列車へと乗り込んでいく。]
準備は上々ね。
……じゃあ、作り上げましょうか、ラストアルバム「トワイライト・リライト」を。
存分に楽しんで。そして最後まで輝きを魅せつけてね、My Students.
あなた達の青春に、忘れられないMusicを。
Good luck.
[生徒達と、教師達を見つめながら、誰にも聞こえない様にそっと呟いた]
【見】 理事長 玉森恭子
[部屋に置かれた招待状をめくり、静かな笑みを浮かべる。]
Roger,『案内人サン』。
[己はあくまでも「伴奏」の役割なのだ。
理事長という立場であっても、いやむしろ理事長という立場だからこそ。彼らの人生に彩りを添える役目なのだ。
それは、この学園を創立した時から、廃校が決まり最後の時を迎える瞬間まで。ずっと変わらない挟持であり続けるだろう。]
【見】 【独】 理事長 玉森恭子
/*
なんやかんや明日開始なんだよなあーーー
ドキドキしっぱなしですよこちらは！！！
立ち回りこれで正しいですかーーーーー！！！？？？
【見】 理事長 玉森恭子
[色とりどりの『音』に包まれた車内を、ゆっくりと巡る。
生徒、教師達や、列車内のスタッフとすれ違えば軽く挨拶をして、
――――己の思考は途切れさせないまま。]
【見】 理事長 玉森恭子
(……Pops……Rock……Chorus……
違うわ、何かが違う。
学生らしさに拘らず、少し大人びても……
……Jazz……Metal……Trance……
やはり駄目ね、どれもしっくりこない。)
[かつては、様々なジャンルで数多の曲を彩ってきた自分が、ここまで悩むとは思いもしていなかった。
それほどまでに、特別だから。
彼らが、彼女らへ送る、「ラストアルバム」は史上最高傑作――最も、理事長は己の編み出した曲全てを『最高傑作』だと確信しているのだが――に仕上げたい。
学び舎で健やかに育っていく子供たちを見守る立場は、いつも新鮮な驚きにあふれていた。それに、いつも喜びを感じていた。
……それも、この子達で最後だ。見届けた後は、自分は何をしているだろう……]
【見】 理事長 玉森恭子
[学園が閉鎖しても、己の挟持は変わることはない。
……一つの終わりは、一つの始まりだ。悩むことなんて無い。閉校後も、自分は自分らしくあり続けるだけ。
だから、今は。『現在』を一番に見据えている。]
【見】 理事長 玉森恭子
[気がつけば、列車内の空気がどこか変化しているのは肌で感じ取っていた。
いつも通りに振る舞いながらも、不安さを隠せないでいる者が幾人かいることも。]
(なら、ワタシがAccompanimentするべきは……)
[変わらない事。揺るがぬ軸であること。
一番上に立つ者が臆すれば、不安はあっという間に伝播していくだろう。]
【見】 理事長 玉森恭子
……いいわ。TourにUnexpectedは付きものよ。『案内人サン』、アナタの望みは分からないけれど。
ワタシの愛しいMy Studentsは、きっと乗り越えられるわよ。何があってもね。
[明るい道を歩む者たちも、暗い道を歩む者たちにも。等しく光を分け与えられるように。
せめて少しでも、自分の存在が安息地であるように、そっと祈りを込めて。
いつもと何一つ変わらない表情と足取りで、ラウンジ内に入り指定の場所へ着いた。]
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