59 【ホラーRP村】晩秋の怪
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隣村から聞こえてきた噂。
人狼と言う名の人の姿をした獣が、夜な夜な村人の血肉を啜ると言う。
村人達は顔を合わせ、それぞれの身を案じ始めた。
1人目、 とある書物 がやってきました。
2人目、 S県職員 トーマス がやってきました。
S県職員 トーマス
星捨村でのツアーとは、また物好きな人もいたもんですねぇ。
ホラースポットとして有名にはなっているようですが、
実際のところ何もありゃしない。
そりゃあの村の謎はいまだ解けちゃいないし、
興味を持つ人も少なくないんでしょうがねぇ。
何が面白くてあんな村に行くのか、
私にゃさっぱり理解できませんよ。
S県職員 トーマスが村を出て行きました。
村の設定が変更されました。
名前変更: あり
2人目、 S県職員 増田 がやってきました。
S県職員 増田
え？ なんでツアーを許可したのかって？
それは、ほら。私も人間ですから。
魚心あれば水心っていうか。
はは、そんな突っ込まないでくださいよ。
たかだか一日、様子を見に人が訪れるってだけじゃないですか。
3人目、 漆黒 カラス がやってきました。
村の設定が変更されました。
キャラセット: 歳時抄
4人目、 九条 叶多 がやってきました。
九条 叶多
―昼過ぎ：村外―
[ギターと、一日保つ程度の食料、水、あと色々。
そのあたりを旅のお供にして、私はバイクを駆った。
廃墟を巡るのは、私のなかでウェイト重めな趣味なのだけれど。
育ちの良さに疑問のない……私もそれを体現していると、そう信じられている家では。絶対、反発をされるし。
それに、今では――残念なことに、今では。
イメージ戦略的に、反発されるだろうし？
だから、家族ぐるみの付き合いがあるお友達の家に泊まっていることにして、乗っていることすら秘密のバイクすら、その子の家にいつも預けてあって。
そんな入念な準備の上で、この趣味は成立している]
九条 叶多
……ここ、だよね。
[目的地が見えて。速度を緩め、呟く。
――星捨村。10年前、住人が忽然と姿を消した、なんて。そんな事件のあった村。
私がここを選んだ理由は、ひどく単純なもので。
閉鎖されているから。未だに人が住んでいない土地であること。
事件の”らしさ”に惹かれたこと。
人が住んでいない、というのは、大事。住める場所でない、と言った方が正しいのかもしれないけれど。
……一応、それなりに外見自覚のある女子であるからしてね？]
九条 叶多
あれ、普通に入れるんだ……？
[閉鎖されてる、って言うから。ちょっとの面倒臭さは覚悟してたんだけどな。
その事実に多少の警戒と手間の省けた安堵を抱えて、ゆっくりと進んでいく。
村に入った時から見えていた、大きな建物。それが何であるかも目星をつけて、仮目的地はそこに決めて]
九条 叶多
やっぱり。廃校……。
[近年、使われていない学校、なんてものが残存しているのは珍しくて。
大体すぐに崩されちゃうし、別の使い方をされたりもするし。
廃病院はあんまりにも怖くて行けたことがないんだけど、廃校くらいなら丁度良いな、とか。
そんな考えで、私は校門の陰にバイクを停めて。
ギターケースを背負い、校庭を真っ直ぐ進み。埃かぶったガラス扉の前]
開いてる、ね。……おじゃましまーす。
[こんなところに入るにも、そう口にしてしまうのは。日本人的感性なのかな。
そうしておそるおそると、校内に入っていった]
九条 叶多
[校内は当然、静寂。それは自然の音がしないから、外以上に。
しん、と静まりかえっていて。
そして、空気に澱みがある。換気がされていない故の。
かつん、かつんと自分の足音だけが響く中、階段を上って、三階。この校舎では教室のある最上階。
がら、と扉を右に引いて、教室に入ってみる。
教室の机も椅子も、そのまま。少し掃除をすれば、すぐに授業ができそう。
一番後ろを通って、窓際へ]
……うん。悪くない眺め。
[窓から、この村が一望できて。きっと、かつての学生も同じ景色を――ううん、もっと活気のある光景を見ていたんだろうな、と。
そんな想いを馳せたりして]
九条 叶多
[窓際、一番後ろの席に、持ってきたビニールシートを敷いて。全部拡げる必要はないから、折った状態で。
ギターをケースから出す。ずっと弾いてきた、ギブソンのエレアコ]
いいの、書けそう。
[そう今の高鳴りを呟いて、メロディーを象って、口ずさむ。
……こういう環境が一番”乗る”の、難儀だとは思うんだけど]
――♪ あ、いいな、今の。サビこれならコード進行は……あー。
[そのコード進行は、駄目。時期が悪い。
好きな進行ではあるんだけど……一年後、かなぁ。とっとこう]
5人目、 神部 宵 がやってきました。
神部 宵
大丈夫そ？
ん。じゃ始めるね〜
みんな今夜も
［宵闇チャンネル］に来てくれてありがと！
スパチャは無理のない範囲でね
カードなんか使っちゃダメだよ
じゃ、今夜のリクエスト「星捨村」について
オカ板の都市伝説的なスレを拾いながら
今夜はお送りしまーす！
[とあるYouTuberの登録チャンネル
寄せられる検証案件を取り上げて実地調査をするというコンセプト
流行りのホラーチャンネルの一つがここ
「宵闇チャンネル」だ］
神部 宵
[今回はあるオカルトサイトで密やかに話題に上がる、
廃村についてツアーが組まれたという
>>2出入りするオカ板の伝に勝手知りたる人物がいるのなら単独で赴く手間も省けると言うものだ。個人情報、固有名詞、詳しい概要に繋がるものを隠すのなら配信も禁止される事はないと確認を入れた上で、ツアーの乗客の一人として「星捨村」の地に足を踏み出した]
みんな見える？名前は伏せるけどここが
10年前突如として村民が集団失踪したと言われている
一時期話題に上がった廃村でーす！
[小型のデジタル4kカメラを手に登山用のリュックには一泊分の食料やモバイルバッテリー、定点カメラやソロキャンプ用具などを詰め込みいつもの配信と変わらない様相で乗り物から降り立った]
神部 宵
[乗り物の中で、同じオカ板のメンバーと話す機会があったなら「配信者の宵闇でーす！」などと名刺を渡したりして、挨拶やこれから赴く星捨村の噂話をしたりもするだろう
オカ板では「ショウ」の名前で登録している為
そちらの名前で自己紹介も兼ねて和気藹々と移動時間を過ごしたと思う]*
6人目、 小説家 深瀬賢 がやってきました。
小説家 深瀬賢
[人気ホラー小説家といっても、もてはやされたのは
映画化されたデビュー作「死斑」のみ。
その後は全て小ヒット止まりで、デビュー作で培った
知名度で食い繋いでいると言ってもいい。
情報収集と称し、オカルトサイトには多数出入りしている。
そのうちの一つで星捨村ツアーが開催されると知り、
参加を申し出た。
名前を隠す気もないため、本名そのままの
「ふかせ」という名で出入りしている。
マニアックな知識を披露していることから、一部で
「ふかせんせー」と呼ばれているとかなんとか。]
小説家 深瀬賢
それにしても、懐かしいなぁ。
すっかり荒れ果てちゃって……そりゃそうか。
そうそう、僕この村には一度来たことがあるんだよ。
それこそ、十年前のことだね。
事件が起こる少し前くらいだったかなぁ。
[記憶の片隅に残された光景は、どこにでもある田舎村だった。
人が住まなくなった今では、すっかり寂れている。]
小説家 深瀬賢
なんで来たかって、美味しいレストランがあるって聞いてね。
ほら、十年前は羽振りが良かったから。
ディナーを食べるためだけに、わざわざここまで来たわけよ。
はは、今じゃ考えられないね！
[そう言って、笑ってみせる。
が、軽薄な笑顔は一瞬で凍り付いた。]
小説家 深瀬賢
テレビや雑誌の取材は一切受け付けない店だったから、
まさに「知る人ぞ知る」名店って感じだったな。
僕も、知り合いに勧められて食べに来たんだけど。
そりゃもう、美味しかったよ。
でも、何の肉かはわからなくてね。
店主も材料やレシピはずっと秘密にしていたらしい。
その店が人肉を使っていたんじゃないかって
噂になったのは、事件が起きた後のこと。
そりゃーもう、ビックリしたよ。
だって僕自身、その店で食べたことがあるんだからさ！
小説家 深瀬賢
そのレストランでは今も毎晩仕込みが行われているとか。
いや、レストランではない。
隣にあった肉屋が悪いんだとか。
その店のせいで、星捨村では人肉食が当たり前のように
行われていたんだとか。
色んな噂があったなぁ。
ま、どれも眉唾というか、事件を知った誰かが
面白おかしく創作したんだと思うけどね。
だって、そうじゃないと……
僕まで人肉を食べたことがあるってことになるじゃないか。
はは、まさかねぇ。
小説家 深瀬賢
ああ、でも……
あの店の料理、一度食べただけなのに忘れられないんだよなぁ。
もう一度、一度だけでいいから……
また、食べたいなって……
小説家 深瀬賢
なーんて、嘘、嘘。はは、雰囲気出てた？
ごめんねー、それっぽく話すのが職業病だからさぁ。
レストランに来たことがあるのも、
人肉レストランの噂があるのも、どちらも本当のことだけどね。
この村では、そんな尾ひれがいっぱいついているんだ。
僕もそこまで詳しく知ってるわけじゃないんだけど。
皆も何か聞いたことがあるんじゃない？
[そう言って、ツアー参加者の誰かに話を振ってみよう。**]
7人目、 新人記者 百千鳥(モモチドリ) がやってきました。
新人記者 百千鳥(モモチドリ)
えーっ！センパイ、来れないんですかぁ！？
そんなわたし一人で取材なんてまだムリですよ！
……。
……うう、そうですね。はい。
星捨村のツアー取材、行ってみたいと言ったのはわたしです…。
でもでも、……うう。……。
分かりましたぁ……。がんばります。
センパイも頑張ってくださいね。
……。
え？良いんですか？
やったー！焼き肉！頑張ります！
えへへ、頑張りますね！はーい！それでは！
新人記者 百千鳥(モモチドリ)
[……ということで、わたし百千鳥は星捨村ツアーに一人で参加をすることになったのであった。
月刊MAR。知る人ぞ知るオカルト雑誌である。
各地に残るオカルトを実際に確かめてくる突撃取材が最近は好評で星捨村のツアーもその一環だった。
雑誌には様々なオカルトの由来の調査など、どのようなオカルトでも幅広く手を入れており記者は毎日大忙しだった。
魔術の研究から妖怪、UFOにUMAまで何でもござれ。
なお陰謀論は扱っておらず、人類の滅亡を煽ったりはしないマトモ(？)なオカルト雑誌である。
オカルト雑誌としてはその正体に迫るスタンスで現地の植生から棲息している生き物まで調べる解明主義でファンの興味を引いている。]
……。
[本来は周りの人に話を聞き、積極的に取材をこなさなければならない。と、頭では分かっていた。
折角のツアー取材。そこに参加をされた人から話を聞くのは基本的な必須事項だ。
だが百千鳥は人見知りであり、完全に固まっていた。
隅の方で縮こまり、意味もなくスマホを眺めている。]
新人記者 百千鳥(モモチドリ)
[集団失踪事件。
2012年9月、世間を騒がせたそのニュースを改めて読む。
センパイの話としてはまず考えられるのは野性動物による襲撃事件。村単位の人が全滅する程となると珍しいが、過去にそのような凄惨な事件はなかった訳ではない。
最も、それは本命ではない。
現地の調査から入るのはいつものうちのパターンだ。
集団失踪事件が起きる原因の一番多い要因は人間である。
今回は特に、閉鎖理由にも謎が多い。
例えば、人身売買は今日もどこかで現実に起きている犯罪だ。
オカルトという隠れ蓑は人間の仕業を怪異やオカルトのせいにして知らぬふりをする為に流れることがある。チープにするためにわざとその皮を被らせるのだ。
理由は色々考えられるが、何らかの真相がそこにあるのは間違いない。妄想と調査は違う。確かめてから証拠を元に記事にするのが記者の仕事なのだから。]
……あっ。えっと。……ええと。
[百千鳥かなえはがんばった。
誰とも知らぬ人に向けて声を出したのだから。]
8人目、 大学生 生駒秀二 がやってきました。
大学生 生駒秀二
ーー幽霊なんて居るわけないじゃん。大袈裟だなあ。
[生まれてから一度も心霊体験などしたことがない。
周囲が盛り上がる中、男は様々な怪談話を一蹴して生きていた。
そんな男がオカルトに興味を持ったのは、大学で付き合った彼女がオカルトマニアだったから。
彼女と話題を合わせるため、根が真面目な男は心霊番組やら書籍を漁りまくり、ネットのオカルト板にまで入り浸るようになる。
心霊現象を信じる彼らの熱意は凄まじい。未だ信じきれぬ気持ちが強いが、もしかしたら幽霊は存在するのだろうか？とまで思うほど。
サイト主催の心霊ツアーについて耳にしたのはそんな折。
ついでに彼女にふられたのも同時期。
えーい、失恋の憂さ晴らしだ！とばかりツアー参加を決意、申請ボタンをぽちっとな。
早速、参加者たちと共にバスに乗り込んだのある]
大学生 生駒秀二
[男はオカルトに対してまだ少し懐疑的であるのは隠し、車内にいるメンバーとニコニコ交流した]
え、オカ板のショウさん？>>14
僕はイコマです。いつもお話ありがとうございます。配信、頑張って下さいね。
[雑談をしたことがある相手から名刺を頂いた。
ツアーにはもう一人知る人物がいた。ホラー小説家の深瀬賢である。
デビュー作「死斑」はオカルト好きではなかった男にも大きな衝撃を与える作品であった。
著者近影で見た憧れの人物がツアーに参加している。ドキドキだ。サインを貰えるだろうか？
バスを降りた男。閑散としたーーいや、そんなものを通り越して静けさが痛い程染み入る空間にぞわ、と肌が粟立つ]
……ついに、本物の心霊体験とやらにお目にかかれるのかな。
[男の出で立ちは、長袖のパーカーにジーンズという気取らないもの。ショルダーバッグにはボイスレコーダーや着替えの他、万が一の食糧や懐中電灯まで入っている。
果たして、この村でどんな体験が出来るのだろうかーー]
9人目、 人捜し 卯月 奈美 がやってきました。
人捜し 卯月 奈美
ーバス内ー
[少女は最近流行りの曲を聞きながら窓の外をぼんやりと眺めていた。
あの日もこんな暑さと寒さの入り混じる日だったっけ。
10年前のあの日。姉が星捨村近辺に大学の用事で行くと言ってから何の音沙汰もなくなり1週間。母親から「もうお姉ちゃんは帰ってこないんだ」って言われた。
燦燦と降り注いでいた日差しがふいに陰り、辺りの温度が一段低くなった気がした。]
人捜し 卯月 奈美
[警察の捜査では何もわからず結局捜査は打ち切り。
それから数年経って星捨村の集団失踪事件の噂を耳にしたんだ。高校で噂話をしていたオカルト好きな友人は冗談めかして、「あの辺で多発していた行方不明事件」と関係あるかもねなんて言ってたっけ。
姉はそういうことに首を突っ込まないとは思っているんだけど、もしかしたら何か手がかりを見つけられるかも、なんて思ってしまって。
休みに合わせてミステリーツアーに応募してみた。]
怖い話は少し苦手なんだけどね。なんであの子はこんな時に限って風邪をひくんだろ……
[噂を教えてくれた友人も一緒に来る予定だったが、当日風邪を拗らせてしまいキャンセル。一人になった不安からか、そんな言葉が誰に言うでもなしに零れた。]
新人記者 百千鳥(モモチドリ)
[話をかけられてしまい、>>30百千鳥は慌ててどもりながら。]
え、は、ぃ。……そぅです。
HNは……ええと。あ、あん、あっあっ……。
[カタカタ震えて段々声も小さくなっている。
ボソボソと喋るので聞き取りにくい。
目はグルグルとし俯いている。
名乗るのが恥ずかしい。何であんな名前にした。
人間が怖い。何で話をかけてきたのだろう。
帰りたい。イコマさんって言ってたっけ。
様々な感情にパニックになりながら。]
……アンです。
[めちゃくちゃ略されたHNだった。アンなんてHNの人がいたかは定かではないが。]
イコマさん、でした、か…。
[他の人への自己紹介がおぼろ気に聞こえていたので一応確認をしつつ。]
新人記者 百千鳥(モモチドリ)
～ネット掲示板～
暗黒魔大帝
やあやあ、君たち。例のツアーに参加をするのかね？
物好きだねぇ。ふっふっふ。
今回のツアー、我も参加をしようと考えている。
やはり実際に見て調べなければな。やれ政府の陰謀だの怪異だの言っても何が原因かは直接調べなければ分かるまい。
当日はよろしく頼むよ。
[などと書き込んでいた尊大なキャラが、実際は人見知りのコミュ障である。現実は怖い。]
神部 宵
ま、都市伝説か真実か！
いざ実地検証！しましょ
[顔出しオッケーとの事なので、俺はふかせんと歩みを合わせつつ彼にピントを合わせ村の散策を始めた。ホラー作家の実体験を追うコンセプト。追い払われなければ完全に乗っかる構えだ]
まずはそのレストランと隣の精肉店？
あたりを見回りません？
人骨とか出てきたりして
[軽口を弾ませながら
廃村の風景へとフォーカスしていく]*
大学生 生駒秀二
[彼女がどんな人なのかも気になるが、あまり若い女性にあれそれ聞いたら変な誤解を生みかねない。
男はナンパに来たわけではないから。
よって話題は無難な10年前の事件についてとなる]
当時警察も捜査しているんだろうし……でも、だからと何も新しい発見がなかったら、つまんないけど。
アンさんは何処か調べたいとか行くあてはありますか？
神部 宵
配信してても俺には何も見えないから
気味が悪いとか雰囲気怖いとかはあっても
実害がなくて今一猜疑心が拭えないんだよね
いや実害に遭いたい訳じゃないけど
[動画にそれらしい影や顔のようなものは映り込む為視聴者のウケは良いんだけど〜、などと物足りなさ気にイコマくんと話した事を思い出す
イコマくんは心霊体験に遭いたい様子だっただろうか>>29、似たような感覚を持つ同士のような存在だと勝手に思っていて
何かヤバい体験したら教えてよ！とイコマくんが断らないならライン交換を求め、廃村での散策中連絡が取り合えるようにするだろう。電波が生きているかは考えてない]*
10人目、 老医師 捨丸 美鈴 がやってきました。
老医師 捨丸 美鈴
「あら、やっぱり若い人ばかりなのね」
待ち合わせ場所で彼女は小首を傾げた。
気まぐれでインターネットで調べた過去に住んでた村の名前。十年前に集団行方不明事件が発生し、誰も入れない村。
そこへ訪れるツアーがあるというのだ。
捨丸と申します。そのツアー、私でも参加できますでしょうか。
そんな問い合わせを、管理人へと連絡したのは先日だ。
老医師 捨丸 美鈴
[移動のバスの中は、後方の席で周りの人の話を聞いていた。
どうやらあの村はホラースポットとなっているようである。]
そんな怖い場所だったかしらねぇ。
[ゆるりと首を傾げる。]
老医師 捨丸 美鈴
怖い話、ねぇ……。
[車内の話に耳を澄ませつつ、自己紹介がてら、話し出す。]
私、あの村に３０年ほど前に、２年ほど住んでいたのだけども……えぇ、怪談みたいな話はいくつか聞いたわ。
神部 宵
[>>29イコマくんが猜疑的な事はふんわりとぼやかしつつ、
疑念の塊であるホラーチャンネル配信者が幽霊なんて本当にいるの〜？と騒いでいる、イコマくんが隠している事は断じて暴露してはいないきっと
因みに俺はめちゃくちゃ怖がりだ>>38
幽霊じゃなくても怖そうな場所に行くだけでヒェぇとかふぇえとか情けない姿を晒す。チキンが走り回る笑いの種として配信は成り立っていると言っても過言ではない
幽霊は信じてない
だってそんなわけ分からんモノが居て、あまつさえ非物理的にアクションを取られでもしたら───。逃げようがないじゃん！と思っている
だから信じない、居ない事を証明するための配信なのだ]
老医師 捨丸 美鈴
学校にお化けが出るとか……山に迷い込むと霧の化け物に喰われてしまうとか。
あと、病院にはね、色々とあったわよ。
あそこ、村の規模の割には大きな病院で――昔は、とある伝染病の研究施設だった、なんて噂があったのよ。
人体実験めいた研究がおこなわれて、そこの犠牲になった人々が死ねずに……または運よく死ねた人も、恨みを抱えて幽霊になって彷徨っているって。
２年お勤めしたけども、一度も会わなかったけどもね。
新人記者 百千鳥(モモチドリ)
[>>36どこからか聞こえた名前にびくびくしつつ。]
……えっと。そうですね。
[そう言うと、百千鳥は荷物から妙な機械を取り出した。
やや早口で機械を見ながらまくしたて始める。]
こ、こちらはガイガーカウンターという機械でして……。
放射能測定器です。
十年前の集団失踪事件当時、ネットでは様々な噂が流れました。
その中にあった噂の一つ、何らかの事故で放射能が漏れてしまった可能性についてを歩き回りながら調べてみようと考えてます。
集団失踪は人の手によるもの、そしてそれは誰かに知られてはならないもの……となればこの辺りの調査は欠かせません。
それと現地の植生調査と生物調査。
オカルトの要因には現地の環境要因を調べることがまず必要で…。
何も見つからない、何も異常がないならそれはそれで良いんです。
真実は地道な調査によって見つかるものですから……。行くのは出来れば全部回りたいですね。何故ならーー
[と暗黒魔大帝がいつも言っている口上、調査の必要性を語りだした。]
大学生 生駒秀二
>>43>>44 神部
(バスの中での会話)
そうですか？あ、でも僕いつも敬語だから。
ふふ、不思議な村パワーで霊感にピシャアアンと目覚めるのに期待しましょう。
[霊感がある！と名乗る者に対して板では「凄いですね！」と書きながら、パソコンの画面の前では「本当に？」なんて思っている男である。
空気を読まない発言をしないよう気をつけながら、話を合わせてくれる彼に感謝する。
流石は売れっ子配信者、話術がぱない。そしてフレンドリーである。握手には喜んで応えた]
逢いたくないんです？そこは逢った方が美味しいですよ。スパチャも倍増ですって。
[などと軽口を叩いたか。そんな話があったね、という話なのでこれ以上の発展はなくて大丈夫だ。LINEの交換を済ませ、バスを降りたら彼とは別れた訳だが、男は彼の後ろ姿を見ながら思う]
大学生 生駒秀二
……まさかね。
[何かが起きて彼が姿を消したら、先程の配信が最後になるのか、などと物騒を考えた。
面白さから言うなら此方の方が、面白い。男は貰った名刺は大切に財布にしまった]
小説家 深瀬賢
【1分でわかる・死斑】
主人公は都立大学病院に勤める医師。
治療前に息を引き取った患者の身体に、死斑が浮いていた。
担当の看護師は「これは死斑ではありません、亡くなる前からありました！」と主張をしていた。
その日を堺に奇妙な痣に悩まされる患者が後を絶たず、また街では痣を持った人間による暴動が多発する。
いや、暴動などではない。
人が人を襲い、喰らおうとする。
生きながらにして死斑を持つ者は、人の血肉を求める餓鬼と化すのだ。
増え続ける患者。
謎の奇病に対処するための手がかりを求め、主人公は無くなった患者の自宅へと向かう。
その家には、凄惨なカニバリズムの跡があった。
そう。死斑はプリオン病の一種。
クールー病と同じく、人食によって引き起こされた新たな病気。
どうしてこんな病が蔓延ることになったのか。
全ての謎は、主人公が勤める大学病院にあった――…。
小説家 深瀬賢
少なくとも、僕はこうして普通に暮らしているからさ！
でも、そうだなぁ。
そんな噂があるんなら、レストランと精肉店から
見てみるのも、面白いかもしれないね。
確か、大通りを真っ直ぐ行った先にあったと
思うんだけど……。
そうそう、学校の近くだったな。
[なにぶんこの村に来たのは一度だけ。
しかも知り合いの車に同乗してのこと。
うろ覚えの記憶を頼りに、村内を歩いていく。]
小説家 深瀬賢
[違う。あの料理は人肉ではない。
こんなのは、きっと失踪事件にかこつけて
誰かが作り上げた創作だ。
何度も自分にそう言い聞かせた。
そう言い聞かせる度に、あの料理を食べた時の
奇妙な高揚感が蘇ってくる気がしてしまう。
本当にあれは人肉だったのだろうか。
知ってしまうのが恐ろしい。
そんな不安と恐怖、少しの興奮を抱えて、
再びこの星捨村へと足を踏み入れたのだ。]
小説家 深瀬賢
あんな小説を書いた僕が、人肉を口にしていただなんて……
そんなまさか……ねぇ？
[お話のネタにもならないよ、と乾いた笑いを浮かべた。]
老医師 捨丸 美鈴
[村へ到着したのなら、建物はすっかり古びているものの、立地自体は変わっていないのに驚いた。
田舎とはこういうものだ。
変わらないのだ。]
……病院も、そのまま残っているのかしら。
[記憶を頼りに村の中を歩いてみよう。]
小説家 深瀬賢
[小説版「死斑」>>59では、死斑病の発生源であり感染元となったのは主人公の同僚医師であった。
カニバリズムを好む同僚自身が発症した死斑病を蔓延させ、世間を巻き込んで滅びへの道を進もうとする。
が、映画版「死斑」は映画監督の意向により、アレンジが加えられている。
病院そのものが黒幕となり、ホラーでありながら主人公が病院という大きな組織に立ち向かうストーリーとなっている。
このアレンジには雑誌でもネットでも賛否両論あった。
映画監督曰く「リアリティを重視した」とのこと。
そのコメントには首を傾げていたものだが、捨丸の話>>50を聞いてふと思い出してしまう。]
リアリティ……まさかねぇ。
[つい独りごちる。]
大学生 生駒秀二
>>51 百千鳥
ガイガー…？
[聞いたこともない単語に男は目をぱちくりさせる。さぞ間抜けな顔をしてただろう。
彼女の説明をふむふむ、頷きながら聞き入る。要するに隠蔽工作の一環として村人たちは消された、という事なのか？
男の眉間の皺が深まる]
何も見つからなかったら、消えた理由もわからないですけどーー調査が大事なのはわかりました。
[彼女の語り口調に覚えがあるような。気のせいか？]
もし、良かったら一緒に行っても？お邪魔ならあれだけど。
[特に行くあても調査の方針もさっぱりない男はそう申し出て見る。とはいえもう夕刻、これから夜になるし辺りは薄暗い。彼女が男を警戒するなら遠慮するだろう]
人捜し 卯月 奈美
私からも一つお話を。
失踪事件が起きるよりも前の話なんだけどね。
「白い影」という噂を聞いたことがあるんだ。
この村では町おこしの一環で工場の誘致を行おうとしていたんだって。
場所は確か……役場から見て南東の空き地だったかな？
みんな賑やかになって欲しいから誘致に賛成してた。話は順調に進んでいって、いよいよ工事開始って時まできたみたい。
人捜し 卯月 奈美
でもね、いざ工事を開始しようと朝方作業現場に行くと、白い服を着た人が一人立ってたの。
来てはいけない、と言わんばかりに両手を広げて口をぱくぱくさせてる白い服の人。
「工事の邪魔をされては困ります」と何人かがその人に話かけに行ったから、他の人は機材を持ち込もうと現場を一旦離れたんだ。
機材を取って戻ってみると、白い服の人も、その人を説得しようとしていた人もいなくなっていた。地面にはただただ白い人型の跡だけがいなくなった人数分だけ残されていた。
いなくなった人は結局帰って来なくて行方不明。
次の日の朝作業現場を訪れると、白い服の人が……白い跡の数だけいたんだって。
その後も行方不明者を出し続け、気味悪く思った工場は誘致をとりやめ。今もその場所には何個もの白い跡だけが残されてるんだってさ。
人捜し 卯月 奈美
[本当にお姉ちゃんが何かに巻き込まれた気がしてきて少し怖くなる。
あまり悲観的になるのもよくない。一度冷静になろう。
片耳にイヤホンをつけていつもの曲を流す。
姉との思い出に思いをはせながら村の中を歩いていた]**
大学生 生駒秀二
[人肉レストラン>>20や白い影の噂>>72は、如何にも何かがありげな村にふさわしい逸話だが、そんな事が現代社会にあるのだろうか。
男が一番信じている説は、誰かが板に書いていた疑似新興宗教の集団ヒステリー説だ。
狭い村では人間関係も限られている。その中にカリスマが生まれることもあろう。
村人たちなそのカリスマに従い独自の自治を始める。それがエスカレートすると、つま弾きにされる者が出てきたり。
集団における苛めは団結だ。正義の名の元に魔女狩りが始まり、やがて村全体が狂い始める。
閉鎖空間は、社会の普通や常識から隔絶され、やがてーー集団自殺にまで発展することすら、あるのではないか。
心霊現象などより、人間の方が余程怖い。
そんな話であったが、証拠は一つもないわけで。
もしかしたら村から少し離れた山奥に、大量の白骨遺体があるかもしれない。
この話は板に書かれていたものだから、ツアー参加者は目にした人もいるかもしれない]
神部 宵
伝染病、なら怖いな
いやまだ現代医学でなんとかなる範囲なら
物理的には回避可能なんすかね
いやでも映画みたく言葉も通じない相手に
追いかけられたりしたら怖い！
[何が怖いかって物理的に仕方なく、相手を殺さざるを得なくなる状況が、なのだが───。見知った相手を手にかける事になるだなんて考えるだけで悍ましい、映画や書籍の話とは言えどもリアルに怖い。チラリと隣を歩くふかせんに視線を送った]
小説家 深瀬賢
[初めて女性と付き合ったのは、大学に入ってから。
本気だった。まだ働いてもいないくせに、結婚まで考えた。
でも、あっさり振られてしまった。
小説を書くのが趣味なんて暗い人とは、一緒にいられない。
他に好きな人が出来たから。
そんな、呆気ない終わり方……なら、良かったのに。
実際は、書いていた小説が大ヒットした途端、
彼女の方からよりを戻したいと言ってきた。
ああ、恋愛なんてこんなものなんだ……そう知ってしまった、苦い思い出。]
小説家 深瀬賢
きっと、「喰われてもいい」
そう思えるほどに、大事な相手が見つかったなら……
それは幸せなことなんじゃないかなって。
[あれっきり、人とは距離を置いて生きてきた。
出版社の人間以外では、ネットの書き込みで誰かと交流する程度。
だけに、そんなことを思うのかもしれない。]
11人目、 大学生 籠宮 湖月 がやってきました。
12人目、 迷子 桜井 新恵（わかえ） がやってきました。
迷子 桜井 新恵（わかえ）
[首からかけたお守り付のライト。お買い物袋に、お父さんからのお小遣いが入ったお財布。１つ１つ確かめて、1人頷く。
ちらり、と玄関から、家の奥を見る。聞こえてくる、幼い弟とママの声。
牛乳とパンが無いわ。弟が寝たら、買いに行かなくちゃ。
そう、ママが言ってたから。代わりに、私が買ってきたら……そうしたら、ありがとう、って、言ってもらえるかな。って、思ったの。
それが、儚い夢想でしかない事は、どこかで分かっていたけれど……それでも]
……いってきます。
[きっと、聞こえていない――返事など来ない――言葉を紡いで、夜の外へと、足を踏み出した]
迷子 桜井 新恵（わかえ）
[オカルト掲示板でのとある書き込み。その投稿日時は、星捨村ツアーの参加募集がされた頃だった]
みう
星捨村の噂なら、私も知ってるよ。集団失踪が起きた後の、噂話。
出身は、星捨村なんだけど、結婚を機に村を出たって女の人が居たんだって。だから、集団失踪があった時、当然、その人は難を逃れた。……そのはずだったんだけどね？
その女の人のところに、出たんだって。
失踪してしまった村の住人、女の人の妹が。明らかに、生きてはいないって分かる姿で！
で、それは言ったんだって
「いいなぁ、お姉ちゃん。お姉ちゃんだけ、そっちに居る。お姉ちゃん、お母さんになるんでしょ？ 私も、お嫁さんになってお母さんになるの、夢だったのに。いいなぁ。ずるいなぁ。ねぇ、お姉ちゃんもこっちに来ようよ。そうしたら、平等だよね。ねぇねぇねぇ」って。
「お姉ちゃんが来てくれないなら、お姉ちゃんの子供を頂戴？ お姉ちゃんの代わりに！ そうしたら、私もお母さんになれるもの！」って。
その時、その人、妊娠中だったらしいの。
で、女の人は、つい、ソレの言葉に、頷いちゃったんだって。そしたら、それは嗤って
「ふふっ。約束だよ。ありがとうお姉ちゃんっ。じゃあ、また今度。迎えに来るね」
そう言って、それは消えたんだって。
それから、その女の人は、自分の身代わりにするために、子供を育ててる。って噂。
迷子 桜井 新恵（わかえ）
[オカルト掲示板でのとある書き込み]
みう
どこで知ったかは、忘れちゃったけど、その時は、自分の娘を身代わりにする女の人の方が怖くない？ なんて、話の流れになってたなぁ。
でも、この噂って、要するに、失踪した人がお化けになって、欲しいモノを持ってる人の所に行く、って事でしょ？
もしも、会ったら、何を取られちゃうんだろう？ 取られない方法ってあるのかな？
そう考えたら、ちょっと怖いなぁ、っても、思うかな。
迷子 桜井 新恵（わかえ）
[オカルト掲示板での、星捨村ツアー当日のとある書き込み]
みう
縺ゅ��蟄舌ｒ蜻ｼ縺ｶ縺ｮ縺ｫ濶ｯ縺浮ｻうだし、参加させてもらう事にしたんだけど
ちょっと、文字がおかしくなるの。壊れてないか、見てもらった方が良いかな。
縺吶＄縺ｫ縺ゅ��蟄舌ｒ蜻ｼ縺ｹ繧九→繧る剞繧峨↑縺рｩら、少し遅れると思うので、先に出発してて。後から直接向かって合流するね
楽しみだね。
大学生 籠宮 湖月
[6歳の時に、両親を事故で亡くした。
祖父母の所に行く予定だった私を、当時22歳で社会人になったばかりの歳の離れた兄が、引き取って育ててくれた。]
[兄が28歳、私が12歳の時。
兄が結婚して、奥さんの実家がある星捨村に住む事になった。
私も一緒に、と兄と義姉になった人は言ってくれたけれど。
それまで私のために苦労した兄の幸せの邪魔をしたくなくて、別れの日、笑顔で見送った。
私ももう中学生だから大丈夫だよって。
友達とも別れたくないし、なんて嘘を言って。
祖父母の元へ行った。]
[それから間もなく起きた、集団失踪。
村は閉鎖されて。
どれだけ調べても、憶測ばかりで真実は分からないまま。]
新人記者 百千鳥(モモチドリ)
[>>70提案にはびっくりしつつ。]
え？えーっと、ええと。あの、その…。
……イコマさんは、どうしてこのツアーに…？
[と話を少しすり替えつつ。どこからか名刺も受け取り、しまいこむ。
基本的に人間全般が苦手なので付いてくるというのは少し怖がっているようだ。
何者なんだろう、何でだろう、ナンパかな？ナンパかな？と顔に書かれている。
百千鳥はノーとは言えない悲しき人間なので誤魔化すように話題を変えて。]
わたし、取材できたんです。
星捨村のことは結構調べたんですよ。
でも河童が出る池があるとか、病院には少女の霊が出るとか。
今回の事とはあまり関係なさそうな事しか分からなくて…。
変わった話だと人面樹が生えているなんて話があるみたいですよ。
ちょっと見てみたいですよね。
……でもたぶん、普通の村だったと思うんですよね。
一応機材は持ってきましたが、こんなのは陰謀論への否定の為です。
ほんとにそうなら記事に出来ませんし…。
大学生 籠宮 湖月
……会いたい。
[失踪事件が起こる前、一度だけ来た事がある、公園の傍にある兄の家の方向を見つめる。
あの時、我儘を言えていたら、こうして兄と別れずに済んだのだろうか。
そしてその後祖父母も亡くし、一人ぼっちになる事も、無かったのかな。]
新人記者 百千鳥(モモチドリ)
[早口に話しているうちに恍惚としながら。]
ね、どうして消えたと思います？
本当に不思議なことは、あると思いますか。
わたし、見てみたいんですよ。ほんとに不思議なことが起きるのが。
探してるんです。
不思議なことは起きるんだ、って。
[と早口に語る。
こういうことを本気で話すと男性諸君は大体引いていく。
そうなんだ、頑張ってね、と顔をひきつらせながら。
話しながら、きっとこの人間もそうなんだろうなと思っている。
ここがオカルトサイトに集まるような人のツアーだということも忘れて。]
13人目、 雉笛 湊 がやってきました。
雉笛 湊
『…ょうさん、お嬢さん、着きましたよ。』
ハッと我に返る。タクシーの車内、少し歳のいった運転手からの声かけで目を覚ました。
「すいません。」と苦笑いをしながら鞄の中から財布を取りだす。安くない乗車料金を支払った。
『もう一度聞くが、目的地は合ってるのかい？ここは随分前から廃村だよ？』
少し怪訝そうに尋ねられる。
「大丈夫です。ここが星捨村と言われた村であるのなら。」
小さく会釈して車を降りる。
ブォーンというエンジン音が遠ざかっていく。
村の外、エンジンの音が完全に聞こえなくなったその時、一陣の風が通り抜ける。
『おかえり』なぜかそう言われた気がした。
「…ただいま」と独り言のように呟く。
私が生まれ育った訳では無いのに、口をついて出た言葉だった。
雉笛 湊
10年前の話。
父と母、私。ごく一般的と言える家庭。
9月の終わりには毎年のように、母の地元である星捨村へ帰省していた。
理由は二つ。
少し時期は外れているが彼岸であること。そして祖母の誕生日であること。
そんな最早恒例と化していたイベントだが、その年はたまたま私は同行しなかったのだ。
高校生だった私は、最後の部活の集まりがあると言う理由で、あとで行くことになっていた。
そんなタイミングで起きた「星捨村集団失踪」
例外なく私の両親も帰ってくることは無かった。
当時の事は今でも覚えている。
ニュースにもなったほどだし、当時知らない人の方が珍しいと言うレベル。
何故かは分からなかったけれど、悲しいとか、そういう感情は湧かなかった。まるで当然と分かっていたかのように。
雉笛 湊
それから10年経った。
突然家族を失い一人になったが、幸いにして勉強は出来る方だったし、歳の割には大人びていたのが幸いした。
特待生という形で大学にも進学出来たし、それなりに良い所にも就職出来た。
そんな折、夢を見た。
誰かが私を呼んでいる。どこか懐かしい声で。
何かに駆られるように気付いたらここ…星捨村に向かっていた。そして今に至る。
「…確か祖母の家は学校の近く…だったっけ。」
母との会話を思い出す。学校が近いと朝が助かるのよねなんて笑いながら言ってたっけ。
村なんてそんな広いものでも無いだろうし、適当に歩いていたら見つかるだろう。そんな思いで村の中へと足を進めた。
大学生 生駒秀二
ーーお仕事の邪魔しちゃ、申し訳ないですね。
じゃあ僕はそこらを見てきます。
[あまりに彼女がしどろもどろなので、この場で別れる事にした。
もし二人で居たら何か危険な事が起きた時、彼女を差し出し逃げられるかもしれない、など考えていたので、この別離は彼女にとって幸いかもしれない。
生駒秀二は平凡な大学生だ。幸いナンパ師ではない。
だがこの世で一番怖いのは人間であり、男はそう、人間だ。
彼女に手を振り場を後にした]**
迷子 桜井 新恵（わかえ）
[こつん、こつん、と小さな足音を響かせながら、小さな影が、ゆるりと、辺りを見回した]
……ここ、どこ？
[辺りは真っ暗。首から下げたライトが自分の近くを照らしているが、遠くは全く見えない。
けれど、見える範囲だけでも、知らない景色なのが分かった。
がさり、と買い物袋から音がする。買い物は無事、出来たのに……
帰り道。早く帰ろうと思ったら、声が、聞こえた。
「新恵ちゃん」
その声に、振り向いたら。霧みたいに、目の前が真っ白になっていて……はた、と気が付いたら、見知らぬ景色の中にいた]
……だれ、だったのかな？
[小さく呟く。声。知っているような、知らないような……よく、思い出せないような……
そんな事を考えながら、ぽてり、ぽてり、と知らない場所をただ歩く]
老医師 捨丸 美鈴
[病院に向かいながら、死斑と言うそのタイトルを思い出したのは、病院に伝わっていた伝染病関係の怪談だ。
若い看護婦たちは怖がっていたが、その頃自分は大丈夫と笑って済ませた。
もっと聞いておけばよかったかしら、と、少し、思った。]
……あら？
[足を止める。
病院に向かっていたはずなのに、気付けば役所の前に立っている。]
だめね、考え事しながら歩くとこれだから。
大学生 籠宮 湖月
[公園の方へ足を進めて、兄の家の前。外から眺めて。
中には入らずに、そのまま少し、村を探索して。
やがて辺りが暗くなり、もう一度兄の家の方へ足を向けた、道中。
前方に灯りが見えて、その位置が低い事、そして照らされた人影>>101に目を丸くする。]
[周りを見渡しても、傍に大人は居ない様で。
廃村なのだから、村人のわけもなく。
なぜこんなところにと思いながら、見過ごす事もできなくて。]
……あ。の。
[声をかけたら、その足を止めてくれるだろうか。
止めてくれたのなら、視線を合わせる様にしゃがんで。]
こんなところで、どうしたの？
お母さんと一緒？
[できるだけ怖がらせない様に、静かな声で、問いかける。]
14人目、 精神科医 佐田春陽 がやってきました。
精神科医 佐田春陽
[『春陽、ちゃんと帰ってきてね。約束だからね。』
『勿論、卒業したら帰ってくるよ。約束する。』
ーまたこの夢だ。
10年前、私が高校進学のために家族のいる星捨村を離れて1年後、村に残った私の家族は失踪してしまったという。
私の妹を含めて。
それ以来、高校卒業まで悩まされた、妹とした約束の夢。
必ず村に戻ると、妹に、家族の元へ帰ると約束した夢。
高校を卒業してからは見なかったその夢を、今年に入って繰り返しみるようになった。
脅迫観念に悩まされる。寝ても覚めても夢の内容が頭をつきまとう。
このままではいけない。
夢の内容を払拭したいのに、夢は忘れられることを拒むように、私の日常を侵食していく]
小説家 深瀬賢
[著作「死斑」が映画化されたのは、丁度十年前。
映画が大ヒットする中で、話題作を手がけた映画監督が失踪した。
いや、ホラー映画監督の失踪がより一層映画の話題作りになったと言ってもいい。
当時作品に勝手なアレンジを加えられたこともあり、
監督との仲はとても良好とは言えなかった。
失踪直後、深瀬も警察からの事情聴取を受けたものだ。
だが、今にして思う。
田舎に帰省したなどという話は聞いてはいなかったが、そう。
行方不明になったあの映画監督も――…。]
そういえば、あいつ……
星捨村の出身、だったな。
精神科医 佐田春陽
[夢の内容を忘れるように努力していた。
家族が失踪した後、辛くなかったわけがないが、私は何とか一人で生きれるようになったのに。
そんな夢を見て平気でいられるわけがない。
だけど、忘れようとすればするほど、夢はより克明に思い出されて私の精神を蝕んでいく。
そんな時、ツアーの募集を見た。
私は星捨村に向かうことで、果たせなかった約束を果たすことで、この夢から逃れられればとそう思っている。]*
迷子 桜井 新恵（わかえ）
[ふと、かけられた声 >>104 に、ぱちりと瞬く。さっきの声じゃない。知らない声。足を止め、見上げると、そこに居たのは知らない女の人。
知らない人だけど、私を見てくれた人に、とても、とてもほっとした。ここはとても静かで、暗くて……誰も居ないようにも感じていたから]
――おつかい、してたの。帰るとこ、だったんだけど……名前、呼ばれて、気が付いたらここに居たの。
あの、お姉さん。ここ、どこですか……？
[警戒心は、特になく。これ幸いと、問いかけてみる]
大学生 籠宮 湖月
[足を止めてくれて、紡がれる言葉を待つ。
場所が場所なので、子供の幽霊とかも頭を過ったのだけど。
幽霊はライト下げてないだろうし、質量もある様に見えるので違う……事にする。]
[返ってきた言葉>>109には、再び目を丸くして。]
おつかい……？ 気付いたら、ここに？
[どういう事だろう、と混乱はするけれど。]
……ここは、星捨村っていう村よ。
この村のお名前、聞いた事ある？
あなたのお名前を呼んだのは、誰？
[近隣から迷い込んだのであれば、星捨村の名前は聞いた事があるだろうか。
名前を呼ばれたという事は、先程まで誰かと一緒だったのだろうか。
ひとつひとつ、問いかけてみる。]
九条 叶多
……もう、こんな時間？
[横から差す陽光に気づいて、ふっと窓を見やる。
夕暮れの陽は、赤みのかかった橙。
いつも……と言う程しっかり見ているわけでもないけれど、その赤さは印象的で。
手も歌も止めると訪れる静謐さは、この場所がどこなのかを思い出させてくれる]
そういえば、この学校って。……いわく、ついてたっけ？
[そういう話題には、事欠かない村だったから。
軽くの下調べでも、こわーい話の一つ二つ、いや三つ四つ……七不思議オーバーするくらい……あったよね。
掲示板とかは苦手意識があるから、見てないんだけど。]
……………………。
あと一回通しで歌ったら、ぐるっと回って帰ろうかな。
雉笛 湊
[奇妙な違和感を感じる…そういえば村に入るときも場にそぐわない乗り物があったっけ。]
廃村…よね？なんだか人の気配もする…気がするし…
[本来人のいるはずの無い所。その先入観ゆえか、ちらほらといるであろう気配に違和感を覚える。]
そういえば…後輩がなんか言ってたっけ。ネットでどうたらって…
[ふと先日部署の後輩たちがしていた会話を思い出す。ネット関連に疎い自分には無縁の話と思いながらも、聞き耳を立てていたのは"星捨村"という単語が出てきたから
そしてこのタイミングでふと思い出す。自分がここに来た目的、なんだかオカルト的じゃない？と自嘲気味に笑ってしまう。目下目的の祖母の家はもうすぐそこ。まずは目的と言えるかもわからない目的を果たそうと、歩みを進めた]
迷子 桜井 新恵（わかえ）
[星捨村という言葉 >>111 に、目を丸くする]
星捨村、知ってるよっ。お父さんとママが、結婚する前に住んでたところ！
……でも、場所は、わかんない。
[しゅんとして、分からないと言ってから、代わりに、他に何か、知ってる事、と、記憶をひっくり返して、思い出した事を紡ぐ]
あ。あと、秘密のお祭りしてる村だよね？ お父さんが言ってた。ヨソモノと子供には秘密のお祭りがあったんだって。お父さんはヨソモノだったから、教えてもらえなかったんだって。
えと、あと……
[しゅん、と表情が暗くなる。あとは、思い出そうとしなくたって、知ってることだったから]
……ママにとって、とっても悲しいことがあった村
[私を見ると、それを思い出しちゃうから、ママは私を見てくれない。小さい時、お父さんが教えてくれた。悲しいのがなくなったら、ちゃんと見てくれるから、待っててあげてって、言われたから、私はずっと、待ってるのにな。
しょんぼり、とそんな事を考えて、はた、ともう１つ、質問に答えてないのに気付いて、パッと顔を上げた]
あ。あとね。誰に呼ばれたのかは……たぶん、わかんない。
精神科医 佐田春陽
ー現在・病院方面へー
>>93
[二人の話が聞こえていたわけではないが“病院に出る少女の霊”については知っていた。
ネットサイトやオカルトサイト、掲示板などで簡単に得られるような情報についてはかなり調べたはずだ。
“少女の霊”…私が村を出た後に、妹が失踪したのではなく、亡くなっていたのなら17歳。少女と言っても差し支えない年齢だろう。
妹かもしれない、そう思いながら、妹でないかもしれない、とも思う。
病院の人体実験の話を聞いてしまったから…そんなことはないと思っていても、病院にいる幽霊が妹なら人体実験をされていたのでは、その恨みを抱えて夢を見せているのでは、そんな方向に思考が向いてしまう。
いや違う、妹は家で私の帰りを待っている。
病院には誰もいない、いたとしてもそれは妹ではない。
そう言い聞かせて、私はすっかり私の中の妹に取り憑かれていることに気づく。
…そもそも幽霊は存在しない。私は過去と向き合うためにここに来たのだ。
妄想に取り憑かれてはいけない、過去に囚われてはいけない。
前を向かなければ、それを忘れてはいけない。]**
迷子 桜井 新恵（わかえ）
[秘密のお祭り。そう言った時、ふと、脳裏を過る言葉があった。
「山の神様をお祀りしてるんだって」
そう、教えてくれたのは、誰だったっけ……？ 「ちゃんと、お祭りしないといけない時に、ちゃんとやらないと、大変な事が起きるんだよ」って。聞いた気がする。
けれど、そんな事、お父さんは言ってないし、ママがそんな話してくれる訳がない。
だから、きっと、きのせい。何か、本とかで読むか何かした全く別の何かを、ふと思い出しただけだろう。と、そう結論付けた]**
新人記者 百千鳥(モモチドリ)
ふうーっ……。
緊張した。
いやはや、わたしのモテぶりにも困ったものですね。
また一人の若者を射止めてしまった。ああ、罪深きわたしよ。
まあ仕方がないことですね。
[などと軽口を叩きながらカチャカチャと機材をしまう。
イコマさんには大変申し訳ないが、人間はやはり苦手だった。
去りゆく姿にほっとしている。]
大学生 籠宮 湖月
[星捨村という地名は知っていたけれど、場所は知らない様で>>116。]
それなら、お家の住所は分かる？
[小さく首を傾げたけれど。
しゅんとしてしまった顔を見て、手を伸ばしかけ。
けれども一生懸命何かを考えてくれている素振りの後、続いた言葉に思わず手を止め、目を丸くする。]
……秘密の、お祭り？
[初めて聞く話。
星捨村の事を調べても、そんな話は見つからなかった。
そして、失踪した兄からも、聞いていない。
――……兄もまた、『ヨソモノ』だったから？]
[そんな事を考えていれば、暗くなる表情。紡がれた言葉に。]
…………そうなの。
小説家 深瀬賢
幽霊ではないのかもしれない。
ひょっとしたら――…
不審者、とか……。
[学校の階段を上がりながら、声を潜める。
廃墟と化した場所にホームレスが住み着くことは、よくあることだ。
いや、ホームレスならばまだいい。
よからぬ連中が屯していることも考えられる。
三階まで上がった頃には、男の肌にはうっすらと汗が滲んでいた。
校舎内まで誰か同行していたならば、静かに注意を促すことだろう。]
小説家 深瀬賢
なにか、身を守るものは……。
[そう言って、咄嗟に周囲を見回す。
目に入ったのは、掃除用具入れ。
音を立てないよう慎重に開けたなら、中には期待通りモップが入っていた。
棒状の物を手にして、ほっと安堵の息を吐く。
その油断がいけなかったのだろうか。
ロッカーを締める際に
バタン
と、やけに大きな音が響いた。]
大学生 籠宮 湖月
[母親にとって悲しい事があったと言うけれど。
そう話す目の前の少女が、とても悲しそうに見える。
それは、母親が悲しい事が悲しいのか。
それとも、少女自身に何か悲しい事があるのか。
誰に呼ばれたか分からない、という事は、知っている人と一緒ではなかったという事だろうか。]
[最後まで聞き終えた後。
少女の頭に手を伸ばし、嫌がられなければ、その頭を撫でて。]
沢山お話してくれて、ありがとうね。
[少し眉を下げて、笑む。
くるくると表情を変えながら、一生懸命考えながら、沢山お話をしてくれてありがとう。
悲しい気持ちになる様な事まで、お話してくれてありがとう。
ごめんねって、思いながら。]
新人記者 百千鳥(モモチドリ)
さて。じゃ、始めますか。
まずは病院ですね。少女の霊か。
何らかの事故があったならまずは病院から。
地図を見ると……。んー、この道を西ですね。
[そう言って百千鳥は病院に向けて歩きだした。]
九条 叶多
[もしもの時の備えとして、パーカーのポケットには催涙スプレーが潜ませてある。……役立ったことは、一回ある。
その所在をしっかり確認して、いつでも使えるよう右手に持って。
……あー、ミスったかな。
演奏。止めるべきじゃ、なかったかも。
物音に反応して、ぴたと止めたということは。”気づいた”と、知らせてしまったようなもので。
もう今更だし、相手が”そういう”手合いとも限らないし。それに、この村なら人間じゃない可能性すら――
そっちの方がやだなぁ！？
うん、大丈夫。そっちに比べれば、大丈夫。
そんな謎の奮起をして、おそるおそる、おっかなびっくり。
教室の扉を開けて、音がした方に顔を覗かせた。]
大学生 籠宮 湖月
ごめんね。お家の人か警察に連絡しようと思ったけど、
スマホの電源つかないみたいなの。
お姉さん、知り合いと一緒にここに来ててね、
[会うのは初めての人ばかりなのに、知り合い、と言って良いのかは分からないけれど。
他に適当な言葉も見つけられず。]
その人達に、連絡してもらえないかお願いしてみるから。
一人で居ると危ないかもしれないから、一緒に行かない？
[小さく首を傾げて、手を差し出してみる。
断られなければ、手を繋いで歩き出そうと。**]
……あなたのお名前、聞いてもいい？
……私は湖月っていうの。
雉笛 湊
[学校の前を通り過ぎ、朧げな記憶だけを頼りに目的地を目指すこと数分]
日も落ちてきた…よくよく考えてみたら近場に宿なんて無いよね…やらかしたかなこれ。
[思い立ったように出てきてしまったのだ。よくよく考えてみれば宿の宛なんてない。10年近く人の手が入っていない場所の空き家に期待も持てない。］
まぁ、野宿よりはマシ…かな。
[淡い期待を込めて進む。何軒かの家が建っているエリアに差し掛かると朧げだった記憶も少しずつ鮮明になってくる］
確かこの辺に…あれ？
[そう思ったのも束の間。頼りの記憶違いだったのか、想定していた場所に目的の家は無く、更地。何かがあった痕跡すらなかった。]
まだ…若い方だと思ってたんだけどな…
[小さくため息を吐く。もしかしたらと思い辺りを歩きまわって見るも、かろうじて読める表札の文字はどれも目的のものとは違っていた。夏も終わり、秋へと向かっていくこの季節、暗くなるのも早い。仕方ない。出直そう。村の入口へと足を進めた]
新人記者 百千鳥(モモチドリ)
[スマホで辺りの植物を撮りながら百千鳥は歩きだした。
意外とこうして撮った写真が真相を暴く鍵になることもある。
詳しいことは学者に見せるしかないが、植物が動きだす人面樹を見た……なんて話があったのが目を引いていた。
当事者が何かを見て勘違いしたにしても、記事のタネにはなるかもしれない。幽霊の正体見たり枯れ尾花…というやつだ。]
……綺麗だなあ、朽ち果てた村って。
小説家 深瀬賢
え。あ…… あー？
ゆうれい……でも、不審者でも、ない……？
[モップを握りしめるというより、
もはや驚きのあまりにモップを抱きしめながら、
目の前の女性をまじまじと眺める。
うん、若い女性だ。不審者ではない。
上から下まで、視線を往復させる。
足は二本ちゃんとある。床を踏みしめている。
血色も良い。少なくとも、魑魅魍魎の類には見えない。」
なん……だよ、もう……。
[へなへなと、力が抜ける。
なんでこんなところで、とか。君はいったい誰なんだ、とか。
色々言いたいことは浮かんだけれど、どれも口にする気にもなれなくて、ひとまず大きく息を吐いた。**]
新人記者 百千鳥(モモチドリ)
ーー廃病院
[人が住まなくなって十年。
窓ガラスは全て割れ、病院は人目見れば荒れ放題だった。
スマホでの撮影だけでなく、きちんとしたカメラを取り出して写真を撮る。
記事用の写真としてはこれほど目を引くものはないだろう。
夕闇に照らされたその建物の不気味さは確かに何か居ると言われたら信じてしまいそうだ。
廃墟マニアにも垂涎の特集になりそうだな、と百千鳥は楽しくなってくる。不気味ではあるが、恐いとは感じなかった。]
こういうの、カーテンが白いドレスに見えたりするんですよね。
少女の霊はいるかな～。
[と独り言をいいながらガイガーカウンターなどをチェックする。異常なし。一応一定以上の数値が出たら自動で警告音が出るようになってはいるけれど。**]
九条 叶多
ひにゃああぁぁあ……？
[ひにゃああぁぁあ。
なきごえ。……なきごえだよね？
モップを抱擁している、見た目20代後半とか30くらいかな？ という男の人。
私の第一警戒対象、男性という部分だけかろうじてひっかかるんだけど……ひにゃああぁぁあ。
ひにゃああぁぁあ、かぁ。
その後に続いた言葉からも、どうしてそんな声が上がったのかまで理解ができて。
くすり、と自然に。笑みの零れた。]
九条 叶多
一応、普通の？ 人間ですよー。
不審者ではないか、と言うと。こんなトコに来ている時点で……かもですけど。
[こういう場所の出入りをするにあたって、持つべき警戒心というものはあって。
それは常に抱いているつもりなのだけれど、今この場においては。
その必要はないかな、って。……ひにゃああぁぁあ！？ だし。
ひにゃー。]
それで、えっと……あなたは。
どうしていったい、こんなところにいるんでしょう……？
[お互い様だろう問いは、寧ろ私の側にこそ訊ねられる所以があるのだけれど。
それを知らずに問いかけて、小首をこてんと傾げて。
力を抜けた様子の男性を、じーっと見つめた。**]
新人記者 百千鳥(モモチドリ)
ーーネット掲示板
暗黒魔大帝
ふはは、君ら現地の様子はどうかね？
ツアーを楽しんでいるかな。
見たまえ。我は早速廃病院に着てみたが、これは素晴らしいな。
十年の月日は美しい。
[そう言いながらも百千鳥が撮った会心の一枚が張られている。]
調査はやはり現地に限るな。
真実は分からないが、その神秘が輝きを放つ。
夕闇に照らされた残影はいつかの未来だろうか。
新人記者 百千鳥(モモチドリ)
[スマホでネットの掲示板に書き込みし、にまにまとする。
百千鳥は人間は苦手だが、ネットを介せば恐くない。
恐いのは現実の人間だけだ。現実の人間だけが恐かった。**]
神部 宵
一瞬一瞬だとたくさん在るんだけどな
爪の形が綺麗だとか
食事をする時の顔が好きだとか
眠っている時の睫毛の艶やかさが愛しいとか
真剣な顔付きが好みだとか
写真のように切り抜きはされるのに
大切な一つを選べと言われたら
選べないと言うか
[そう言う基準だと本当に自分は誰も殺せない
襲われてしまうのは御免だけれど、と悩みつつ]
神部 宵
じゃあふかせんに殺されたくないし
殺したくないからまずは友達になろうよ！
お互いなんかヤバかったら
簀巻きにして殺さないみたいなさ
俺は神部宵、まずは名前からお近づきに
[ホラーが起こる訳はないと信じつつもこの状況だ。いやないとは思うが結託は必要ではないだろうかとめちゃくちゃ距離を詰める
これは打算だろうか、不純だろうか
それでも「縁」と言うものは育みたいと俺は思った
出来るならオカ板の同行者とも同じく
仲良くしたいと考えていた]*
人捜し 卯月 奈美
-村の入口から役場への道-
[役場への道すがら、何故住民が失踪したか、調べたことをぼんやり思い返す。
ダム建設による住民の移転、噴火による住民の避難。
どれも過去に事例のある話だけど、
そう仮定すると「謎の集団失踪」と取り上げられるのがわからない。
政府の陰謀論など囁かれてはいたものの、
この時代に完璧に隠しきることなど可能なのだろうか。
何の痕跡もなく消えてしまうなんて、それこそ神隠しくらいしか思いつかないな……]
[ふと掲示板をみると、暗黒魔大帝さんの投稿>>137が増えていた。彼？の話は今まで聞いたことのない話が多く面白い。
自信にあふれる話方をしているのもいいなあって思う。
バスでは彼を見かけなかったような気がするから、現地に直接集合したのかな？
なんて思いながら役場を目指した。]
新人記者 百千鳥(モモチドリ)
さて、いざ鎌倉！
[一人意気込んで、廃病院へと足を踏み入れていく。
歩くと塵や埃が微かに舞う。不快な空気が漂っていた。
パシャパシャと写真を撮りながら周辺を確認する。最初は受付。
足音が響く。カツン、カツンと自分の足音。そのはずだ。
こんな景色はゲームでしか見たことがない。
そんな感想を抱きながらも歩みを進める。こういう所に一人で探索に入れる度胸が買われてオカルト雑誌の記者になれた。
廃墟を恐いとは思わなかった。
荒れ果てたロビーには、ウサギのぬいぐるみが置いてあった。
汚れて朽ちて、倒れている。]
……お疲れさま。
[何故だか病院は声が響く。
そっとウサギの汚れを少し払い、ちゃんと座らせてから。
パシャリと一枚。かわいく撮れた。**]
神部 宵
──学校>>123>>126
いや、ギター？の音かな
てかふかせんも怖がりなんじゃん！
[>>85心理現象かと問われれば、
>>10聴こえてくる音色はいいやギターです！と言い張りながら、冷静さを崩さないと思っていた深瀬の声音が殊の外揺れているので、こちらまで怖さが伝達してしまう
学校の怪談ならピアノが相場でしょ！と突っ込む前に、双方好奇心が勝ったのだろう。いや職業柄とも言えようか。レストランへの道すがら足取りは自然に薄暗い校舎へと向かっていた。
>>120等の本人も同じ事を考えているとは梅雨知らず]
ヤンキー十人くらいなら
俺なんとか出来るんで
せんせ、後ろに隠れてていいよ
[注意を促されてたならそんな事をいいつつ
廊下の隅に落ちていた箒を手に取り片手でカメラを回している]
神部 宵
！！は？え、
[まず第一に確認したのは教室から出てきた女性で
確認しながら的確にフォーカスはふかせんと彼女に向けた
>>135>>136会話が成立していると言うことは
まあ幽霊だとしても交渉は成り立つと言うことだと割り切ってまずは録画画面をチェックした。ふかせんと彼女のやり取りはバッチリ撮れている。安心だ。
生きている人間ぽいのでカメラを一度オフにして]
あーと、すみません！
俺達はあるオカルト系の掲示板のスレ民で
この村の集団失踪事件について
ミステリーツアーのようなイベントが開催されたんで
参加してるんすよー
俺は宵闇っていう配信者です！
人捜し 卯月 奈美
-役場前-
[そんなことを考えながら歩いていると、
役場前で辺りを見回している捨丸さんを見かける>>103
確か病院のほうへ行くと言っていたような気がして>>63、
声をかけてみた。]
あ、捨丸さん！病院へはもう行かれたんですか？
私は役場跡に入ってみようかなと思ってるんです。
何か当時の資料が残ってたらいいなあって。
[個人情報が記載された資料は処分されている可能性が高いだろう。それでも、自分の目で一度確かめたかった]
あの……捨丸さんは10年前の集団行方不明事件……
どうして起こったと思いますか？
私は、少し言いにくいんですけど神隠しとか、あったのかなあ、なんて思っていて……突然消えてしまったというのが根拠、ですけど……ありえない、ですよね。
[昔住んでた彼女なら、何か知っているかも、少し真剣な面持ちで聞いてみる。自分の仮説を伝えるときは自信なさげに、恥ずかし気に。 だって自分で言ってても荒唐無稽だってわかるもの！]
神部 宵
[矢継ぎ早に状況を説明したなら、
彼女の現状についても知ることは出来るだろうか
カメラや荷物を肩に掛けモップを軸にへたりこむふかせんの肩を抱えて立たせる事ができたなら、大丈夫？と声をかけてペットボトルのお茶を渡すだろう>>133]
ねえ、さっきの曲
もしかしてカナの歌？の人？の？
めちゃくちゃ本尊かと思ったんだけど
[外しているなら恥ずかしい問いをなげる。カナちゃんねるの元となるカナの歌、は恐らく今はもうないチャンネルだからだ。配信を始めた頃は良く聞いていた。心地いいソプラノの声音が一日の癒しで、コメントなども送っていた記憶がある
が、いち視聴者の名前など意味もないかと自嘲して
現在の名刺を彼女に渡してみた]
神部 宵
やっぱり幽霊なんていないのかな
俺たちはこれからレストランの方へ向かうけど
君は？女性一人で夜、大丈夫？
[いや知らん男二人と同行するのも不安だろうか？と思い至るも、彼女一人を廃校に残すのも後ろ髪が引かれて今夜はどうするのかと尋ねてみた
言った後でレストランでいい？とふかせんに確認を取ってしまって申し訳ないと思いつつも、自分は当初の目的地へ向かうつもりで問いかけて
既に真っ暗な校舎の中
荷物からヘッドランプ付きの帽子を取り出せば
ライトをオンにして再びカメラを抱えるだろう]*
神部 宵
───「宵闇チャンネル」───
はい、こんばんは〜
ちくしょうまた来てしまったんだが？
ホラーチャンネル宵闇のショウやんでーす！
怖がりなのに何でホラーチャンネルやってるかって？
そこに噂があるからだよ！
わかる？人間好奇心には抗えないの
今回もなにもありませんように！
矛盾って言われるけどさあ
いやいつもみんな検証希望の投稿あざす！！！
ここ怒りまーくと泣いてる絵文字ついてるからね？
[鳥肌★★☆☆☆ポイントの動画のオープニング。いつものように泣き顔と怒り顔の絵文字が画面に編集された画面から始まる]
神部 宵
えーと、今日の検証希望投稿は〜
【暗黒魔大帝】さん！
なになに？N県某廃研究所に出ると言われる
怪奇現象について、
一人実地泊まり込み検証をして欲しい？
やーーだよ！！！えー！
泊まり込み検証流行ってるけどさあ
俺相方もバックアップも居ないんだよ？！
何かあったらどうするの！？
───うん？え、何かあるのが見たいって
やーーーだよ！！地震保険は入ってるけど
幽霊保険とかないでしょ？！
───ん？いや独り身で誰に保険金入るんて？
うっさいわ！！！
と言うことでN県某研究所に来ています
神部 宵
[チャンネルはいつも「Jesu,Joy Of Man's Desiring」のギターBGMで始まる
視聴者からの投稿希望に沿う実地検証では
定点カメラと手持ちのカメラ2機で行われている
当の本人には何も見えていないのだが
編集後、必ずと言っていいほど
視聴者からの「お祓い行って！」「映ってるって！」と言うコメントが多数寄せられるホラーチャンネルなのであった
編集を行う時は必ずと言って良いほど
画面のノイズもさる事ながら音声にもノイズが入る
それが怪奇現象というものなのかも知れないのだが
まだ今のところテレビから
白いワンピースの女性が這い出てくる事はない]**
神部 宵
[ 「あなたの動画を見た数日後、姉が失踪しました」「画面の左奥、誰かがずっと見てる気がします」「宵闇さん本当に大丈夫なんですか？」「もうやめた方がいい」「お前達を見てるぞ」「逃げられると思うなよ」「もうやめましょうよ」「ミんなオマえ▓ついてる」「付き合ってください♡」「志村うしろ！」「死ハ▓▓ケんスる、待」「これお祓いもダメじゃろ」「次が最後だ」「生きて！」「兄が死にました」「この動画たまにヤバいのいるよ」「宵闇が集めてる」「データ寺に持って行け！」「知り合いに転送しますた」「伝染乙」「でも見ちゃうんだよなー」 ]
[等の書き込みが画面に流れる
登録者数が上がる釣りレスは
飯の種でもあるので気にはしない]**
精神科医 佐田春陽
ー病院へー
[山沿いの道を歩きながら、今は誰も住んでいないはずの実家を探す。
山沿いにある、病院から然程離れていない古民家。そこが私の実家だった。
病院にも、役所にも、レストランにも行きやすい立地で、それでも学校だけは遠かったな…小さな村だから、そんなに大した距離ではなかったけど、などということを考えながら。
私は実家の様子を少し伺って、結局病院へ行くことを優先した。
妹がいるとしたら…いや、いてほしいと思うのは、実家。
ここで家にいないことを確かめたら、病院の幽霊に説得力が出てしまう。妹なのではないかと。
だから、今は家には帰らない。
私は山沿いの見慣れた、今となっては多少寒々しく不気味に見える…通りを病院へ向かって歩いていった。]
精神科医 佐田春陽
ー病院・入り口付近ー
[病院へと着いて、人のいる気配…いや、音に耳を澄ませる。誰かいるみたいだ。
ツアーなのだから、それもそうか、などと思いつつ、私は冷や汗が伝っていくのを感じていた。
どうか、どうか、妹ではありませんように…
そう思いながら病院の中へと入ると女性の姿が目に入った。>>146
手にはカメラ、ここに来た目的からして、不思議なことではない。
でも、やめさせなければいけないような気がした。]
お取り込み中、失礼します。
物珍しさといいますか、そのようなものがあるのは分かるのですが。
ここでは亡くなった方の無念も、その方の死を悼む遺族の無念もそのまま残っているように感じます。
もし、写真に残したいということであれば、もう少し…生活というか、日常が送られていた場所の跡地ではいけないのでしょうか？
学校、とかでは。
[そう提案してみたものの、返答はあったろうか。**]
迷子 桜井 新恵（わかえ）
あ、えと、住んでるとこは――
[ >>121 住所を聞かれ、それを答える。その場所は、ここからかなり距離があって、子供の足で星捨村まで来れるような所ではないのだけど。土地の位置関係が分かっていない子供に、そんな事分かる訳がない]
迷子 桜井 新恵（わかえ）
[目の前の女の人が、優しく笑って、そっとこちらに手を伸ばす。 >>124
その笑み同様に、優しく頭を撫でる手は温かくて、
お礼を言われるようなことはしていないのだけど、それでも、ありがとうの言葉は、とてもとても嬉しくて。ふにゃり、と頬が緩んだ]
こっちこそ、ありがとう、お姉さん。
老医師 捨丸 美鈴
集団行方不明事件ねぇ……。
正直に話すと、私も訳が分からないの。
村の中には、手紙や電話でやりとりしていた方もいたの。
病院のドクターとか、前日まで電話で話していたのよ。
……個人情報を伏せて、症状のお話とかも、含めてね。
動かせるような状態じゃない患者さんもいたの。
その人も、消えてしまった。
ドクターも消えてしまって。
彼は行方不明になるような人ではなかったわ。ここにいる患者さんを治そうと必死な人だったもの。
当時、詳細を追おうとしても一切情報が入らなかったわ。行こうとしても閉鎖されてる。
国単位で関わってるか……それこそ、神隠しとか、不可思議な事件があったとしても、私は否定しないわ。
……今回、ようやく来れたのだもの。
私、この村で何があったか、興味あるのよ。
知りたいわね。
迷子 桜井 新恵（わかえ）
[一緒に行かない？ という言葉 >>129 に、ぱちりと瞬く]
いいの？
[ここが星捨村とは聞いたけれど、どうやったらおうちに帰れるのかなんて、全然分からなかったから、それは、とてもありがたい言葉だった]
うんっ。ありがとう。いっしょに行く。
[再度、お礼を紡いで、女の人の手を取り、一緒に歩く。それはとてもとても嬉しいことだった。ほんの少しだけ、ママじゃないことが、すこーしだけ、残念ではあったけれど]
湖月さん。
えっとね、私は、桜井 新恵です。新しい恵みって書くの。ママが漢字を決めて、お父さんが音を決めてくれたんだってっ
[手をつなぐ女性の名前を復唱し、こちらも名乗る。自分の名前は好きだった。おざなりじゃなくて、ママが、ちゃんと見て、私にくれた唯一といっていいくらい数少ないものだったから]
老医師 捨丸 美鈴
ああ……。
前日に、電話で話した際、ドクターが変な事を言ってたわねぇ。
「患者さんで変な事を言い出す人が増えた」って。
変なものを見た、聞いた人が増えたって。
彼は村の中で薬物でも流行ってるのでは、と心配していたけども。
今思えば、どんなものを見たのか、ちゃんと聞いておけばよかったわね。
……ただ、私の知っている範囲で、消えなくてもいい人、消えようとしていた人じゃないのが消えてるのは、確かよ。
自ら消えたのではないわ、絶対。
老医師 捨丸 美鈴
ムツキさんは役場に興味があるの？
ご一緒しましょうか？
私、おばあちゃんだけども、身体はまだまだ丈夫なのよ。医師って体力勝負の仕事だから。
荷物もほら、冒険用の道具も持ってきてるんだから。
[いざとなれば背負える鞄を見せた。]
大学生 生駒秀二
ーー回想
ほら、この書き込み見てごらんよ。
暗黒魔大帝って人が凄く面白いんだよ。多分30歳ぐらいの男性じゃないかな。
[ツアー前。秀二は自室にて恋人ーー今は元恋人と一緒に二流ホラー映画を観た後にゴロゴロしていた。
彼女の影響でホラー関係にすっかり慣れた。しかし、男は触れれば触れるほど心霊現象を信じられない。オカ板への出入りも興味本意だ]
『やめなよ、そのサイト良くないよ』
精神科医 佐田春陽
ーヨミガエリの噂ー
[私がまだ、この村で暮らしていた頃、故人を悼む特別な儀式があるのだと聞いた。
世間一般でいうお盆のようなもので、年に一度、死者を悼むことでその死者を現世へと招き、もてなし、黄泉へと還す。
それがヨミガエリの儀式。
何故村に住んでおきながら詳細を知らなかったのかというと、通常のお盆と違い、帰ってくる死者は特別で、死者全てが帰ってくるわけではないのだと。
特別な死者と縁のないものは、縁ができるまでその儀式を行う必要性はないのだと、そう言われたからだ。
あれから10年、失踪したからには死を悼む人間もいない。
それではあの儀式はどうなったのだろう…10年前に亡くなった“特別な死者”は死を慰められることもなく、現世を彷徨っているのだろうか？]
大学生 籠宮 湖月
[手を繋いで、歩き出す。
小さい頃は、よく兄が繋いでくれた手。
兄が居なくなってから、繋がれる事の無くなった手。
繋がれた、手のぬくもりが、嬉しかった。]
[少女から聞いた話を、思案する。
まるで怪奇現象の様な、不可解な事が起きているのか。
けれども、不安になるのも、現実を見て、考察して、行動するのも大人の役目。
少女の不安はできるだけ取り除いて、笑わせてあげられたらと思う。
真っ暗な闇の中で親御さんも居なくて、ひとりなのだから、不安だろう。]
[片手に懐中電灯。片手には少女の手。
歩きながら、提案をする。]
しりとり、しない？
[なんて、笑んで。了承してくれたなら。]
九条 叶多
[そちらの名前が出てくるのは。ちょっと……結構嬉しい。
つい、表情の綻ぶくらいには。
私も名刺、作って貰ったのがあったな、って念のため仕込んであるスマホケースから一枚……二枚出して。
お洒落デザインの名刺。本名記載なのだけれど、これからの活動名もまあ、そうだし。]
はい、カナです。
はじめまして、よいやみさん……ん。
[宵闇、の字面に憶えがあって。
二回はちょっと怪しいけれど、三回以上目にした名前は。特に、コメント全部追えた頃のものは。大体憶えていたから。
間違ってたら恥ずかしいな、なんて思いながら。はにかんで。]
もしかして、よくコメントくれてました？
[そう。訊ねて。]
九条 叶多
[そして、行き先――この後の話に。
んー、と思案をして、お二人を見て。]
折角ですし。ミステリーツアー、なんて滅多にできる経験でもないので……。
ちょっと、ついていってもいいですか？
あ、参加費とかあるのかな……。
[夕暮れだと思っていた校舎内は、もうライトが必要な暗闇に変わっていて。
それが怖くなってしまったのが一つ。
あとは警戒心の抜けて、純粋に興味の沸いたのが一つ。
口ぶりから窺えるのは心配だから、素直に甘えた方が良いかな、なんて考えも、ちょっと。]
……この学校も、そういう話のありましたっけ。
[もしかして、それを目当てに訪れているのかな、なんて。
何があったっけ、星捨村の学校。]
迷子 桜井 新恵（わかえ）
>>180
[名前の成り立ちを知って、もう１度彼女の名前を紡ぐ]
湖月さん。
湖とお月さま。とっても綺麗なお名前ね！
[そう言って嬉しそうに笑う]
迷子 桜井 新恵（わかえ）
[しりとりの誘い >>181 に、うんと頷く。
>>182 の言葉を受けて]
え……えんぴつ！
[少し考えてから、身近にあるものを口に出す。そうして、他愛ない単語のやりとりをしながら、ふと、その合間に問いかける]
そういえば、湖月さんのお知り合いの人、って、どこにいるの？
[そんな事を歩きながら。……このまま歩いていれば、お知り合いさんにも会えるのだろうと、何の疑いもなく思いつつ]**
人捜し 卯月 奈美
患者さんで変なことを言い出す人が増えた、ですかあ。
やっぱり何かが起きてたのは間違いなさそうですね。
[耳につけていたイヤホンを外し、捨丸さんの話>>172>>174をじっと聞く。一切の情報が入らなかったのなら、政府の陰謀論の方が現実的だなあ、と思い直す。]
ほんとですか、一緒に行きましょう！
あ……でも病院行かなくていいんですか？
捨丸さんの調べたいこと、優先してもらってで大丈夫ですので！
[闇を知らない都会で生きてきた彼女にとって、明かり一つなく、辺りが見えなくなっていくこの村は未知の世界だった。
手持ちのショルダーバッグにも、飲み物とスマフォ、
ティッシュ、小型の懐中電灯くらいしか入れていない。
捨丸さんの申し出は心強くありがたいものだった。]
[その返事に頷いてもらえるのであれば、一緒に役場の中へ足を踏み入れる]
新人記者 百千鳥(モモチドリ)
[>>159誰かが入ってきた足音にビクビクして、固まった。
更には声をかけられたことに恐がりつつ。]
えっ、あっえっと……。
……そう、なんですかあ。
[にへらと笑いを貼り付けて。
内心は、むしろ望む所ですよ。
そんな気持ちにそんなことがあれば嬉しいと思えてしまう。
カメラの機能が向上し、今日の最新のカメラでは心霊写真など撮れなくなってしまった。だからわざとカメラは旧式のものまで使い、わざわざ自分で現像までしているのだ。心霊写真ぽくなるように関係ない写真の現像も混ぜたりして。ただ撮るだけならスマホで十分だというのに。]
でもすみません、学校にも行かせて頂きますが……。
わたしもこれが仕事でしてね。
ああ、月刊MARの記者をしています。
[口早に自己紹介をしてから。
失礼だとは分かっているが、目を合わせられない。]
新人記者 百千鳥(モモチドリ)
……むしろ、写って欲しいんですよねぇ。
そんな無念に。
誰にも知れず朽ち果てた理由は何なのか、わたしは知らない。
撮らせて欲しい、伝えさせてくれ。教えて欲しいんですよ。
[ウサギのぬいぐるみを見て撫でている。]
老医師 捨丸 美鈴
－役場－
[懐中電灯を取り出し、周囲を照らす。建物内部は流石に薄暗い。]
いやね、やっぱり埃っぽいわ。
[受付カウンターがある。待合用のソファも、書類を記載するためだろうテーブルも残っているが、そのすべてが埃をかぶり、朽ちている。
壁に貼られている、色落ちた秋祭りのお知らせなんてポスター。ソファに置かれたままの新聞紙。唐突に打ち切られた生活感は、確かにここにもあった。]
住民の訴えや村の中で起きた事とか、まとめているものがあれば良いのだけども……。
[カウンターの中を覗き込んだ。]
ムツキさん、あなた、特に見たいようなものあるかしら？
精神科医 佐田春陽
ー病院にてー
>>191
なるほど。お仕事、ですか。
月刊MARというのは、雑誌でしょうか？
私は拝見したことがないのですが、心霊スポットを取り上げた記事を書いていらっしゃるのですね。
[続く言葉は、誠実に聞こえなくもなかったが。
“撮らせてほしい、教えてくれ、伝えさせてほしい”とそんな彼女の言葉は正義感故のものというよりは、真実を追及するという、その一点に焦点を絞ったもののように思える。
やはり第三者の目線だからこそ言えるところもあるのだろう。>>192
…それでもウサギのぬいぐるみを撫でる姿は、本当に死者に何故死んだのかを聞きたがっているように思えた。
茶化しやおふざけでなく、ただ真実を知りたいと思う心。
…それが恨みであったとしても…？]
…第三者の目だからこそ、真実を追及したいという気持ちも湧いてくるのかもしれませんね。
ですが、このような理由なら知りたくなかったと、そのような事実を知ってしまっても、なお知りたいと思うものですか？
精神科医 佐田春陽
その探求心で、死者の無念、恨み、未練を知ってしまって。
それで本当に真実を知ってよかったと思えるものなのでしょうか…？
[彼女の真実への探求心、先入観のない心は公平な記事を書くだろう。
だが、その公平で偏見も何もないまっすぐな心に、人の負の感情というものは集まるのではないか。
ある者は嫉妬を、ある者は怒りを感じるものなのではないか。
お前には分かるまいと彼女を責める死者の声がその純粋な探求心を蝕み、彼女の心に取り憑こうとするのではないか？
…私のように。
私はひとつ、ため息を落とした。私と彼女は違うのだ。]
ではせめて、亡くなった方たちに敬意をもって接してさしあげてくださいね。
あなたの真実を探求する心が、この場の無念を少しでも晴らしてあげられるように。
確かにずっと知られないままでいるよりは、知ってもらった方が良いのでしょうから。
あなたの目を通して見た、この村の真実が読めることを、私も楽しみにしています。
…私も暫く病院内を探索しますので、何かあったらお声がけを。*
人捜し 卯月 奈美
－役場－
[細い光線を頼りに捨丸さんの後をついていく。>>194
舞い上がった埃が光に反射してきれいだ。
少し気が楽になったのかそんな感想を抱く。]
けほっけほっ埃、結構積もってますねー
調べたいことは、10年前この辺りであった行事、ですかね。
実は……姉が、この辺りで行方不明になっているんです。
何か行事があったならそれ目当てでこの村に寄っていたりしてるかなー、なんて考えてまして。
[お姉ちゃんのことは言おうかどうか少し迷った。
でも少しでも情報に繋がればと思い、意を決して話す]
奥、入ってみましょうか。
[近くにあった椅子を一つ持ってくる。カウンターを乗り越えようかと一瞬思い、積もっている埃を見て諦めた。カウンターの出入り口を探して奥へ向かった。]
九条 叶多
ここまではバイクで……。
[名刺を受け取り。>>190
……あれっ。
最近サブスクで観て、微妙に納得いかなかったので原作を読んで、としたホラー小説の……作者様では？]
……「死斑」。観ましたし、読みました。
[そう言って……ぺこりと頭を下げる。
自分の作品のお話がっつりされるの、好きな人と嫌いな人がいるだろうから、と。
私が別解釈されるのは好きだけれど、それを”答え”扱いされてしまうのは苦手だから。
抱えた感想は留めて、それだけ口にして。
……主題が、変わってる気がしたんだよね、映画。
別種のメッセージ性を感じた、と言うか。伝えたいコトが別にあったんじゃないか、と言うか。
さておき。
承諾を受けて、ありがたく。同行することにして。]
精神科医 佐田春陽
[一つ言い忘れていたことがあった。]
…もし、取材の邪魔でしたら、他のところへと行きますが。
あなたが探索しても大丈夫と、そう言ってくださるなら、私は一人で心細くないですから。
同じ建物内に人がいるかどうかでも、心強さは変わりますからね。
暫く探索してもいいと許可を出していただけるなら、お礼にこの村の民家の一つを案内します。
ただし、野次馬精神を持ち込まないという条件付きですが。
真実を知りたいと、ただそう思ってくださるあなたなら、日常生活の跡を知られたところで恐らく私の家族は怒らないでしょう。むしろ喜ぶかもしれません。
…私情を挟んだお願いですが、どうでしょう？
検討していただけるでしょうか？
[“約束の夢”家族のもとへと帰るというそれ。
それが村にせよ、病院にせよ、家にせよ、一人では心細いのだ。
彼女のようにただ真実と向き合う心を備えた人間が共にいるなら、多少は向き合う勇気も出るかもしれない。
あわよくば、家族の無念の理由を知って、それが解消できたらいい。*]
老医師 捨丸 美鈴
…………？
[ふ、と。顔を上げる。奥の、通路の向こうへと視線を向ける。]
今、ドアが閉じる音がしなかった？
気のせいかしら。
ごめんなさい、ちょっと見てきていいかしら？
[ムツキが残りたいようならばここで待つようにと声をかけ、通路の奥を覗きに行く。懐中電灯は彼女に預けよう。]
老医師 捨丸 美鈴
[通路の向こう、ぴったり閉じられたドアを見つける。
ドアに貼られたプレートは、]
放送室？
こんなのあったかしら……。
[ドアノブをひねる。ぎぃ、と、軋みを伴って開く。室内はさらに薄暗い――はずなのに、不思議と内部が見渡せた。
なんせ、室内に収まっている放送機械たちは、いまだ電源を灯らせていたのだから。]
老医師 捨丸 美鈴
……あら……。
[非常電源？ と首を傾げた時、ぷつん、と、なんの前触れもなくすべての電源が消え去る。
しばらく見つめていたが、変化はない。
諦めてドアを閉めた時だった。
背後から、場違いな明るい曲が聞こえた気がした。
振り返っても、もう何も聞こえなかったが。]
神部 宵
え、まじで、カナさん！？御本尊！？
やば〜、え、いやいやふかせんと言い
神ツアーじゃん、ご一緒しましょう
[著名人に囲まれ(自分はサブカル枠なので置いといて)テンションは爆上がりなのだが、自ら出した声が冷んやりと廊下の奥に吸い込まれて行くことでスンッと冷静さを取り戻す
>>160道すがらふかせんが「冷静」という感想に対して言い淀むような応答をした理由を悟ったが、恐怖の申し子という二つ名を汚してはならない>>164。そんな気がして微笑むだけに留める。初対面の女性の前でもあるし(>>135時すでに遅しなのかもしれないのだが)]
廃墟巡り、割とここ数年でツアーも組まれる程
マニアも増えてるよね
うちのホラーチャンネルでも
希望が増えてるけど
[規制があると許可取るの面倒だよねーと
雑談追随二人と共に校舎の外へと歩みを進めた]
神部 宵
[>>190>>198それぞれで名刺を交換し、
ここに至った経緯などを交わしながら
二人の会話が弾む間はカメラを回したり
ふかせんは顔出しオッケーだけど、カナさんダメなら後でモザイクや音声変換入れるから！と許可に関しては相手に委ねた
放送室の前を過ぎ、階段を降り、比較的荒れ果ててもない昇降口あたりに差し掛かった頃合いだろうか。辺りは暗くヘッドランプが行先を照らすだけの心許ない景色の中、赤外線点けるかなーとカメラモニターを覗いていると
>>203突然場違いな村内放送があたりに響く
それはもうあまりに突然の事で
俺は思い切りビクッと手振れを起こしてしまった]
神部 宵
え？！はっ！！、？なになんで？！
こわ、は？いたずら？！なんで放送出来るの！？
[校内、から聞こえてきたものではない
夕方17:00とか、田舎で良く聞く類の放送音のように聞こえる
ノイズが混じり時折掠れて伸びたテープのような音が僅かな間・・・
>>1事前に聞いた説明や噂では
電気やガスなどのライフラインは
とうの昔に止まっている筈なのだが
バクバクと鳴り響く心臓の音まで配信に入ってるんじゃないかと思うほどに、飛び上がってしまった。こういう時自然と人は近くにいる人にくっついてしまうのだと、一人配信とは違う現象を味わっている。つまり俺は今、でかいくせにカナさんとふかせんにぴったりと背を預けている状態]
小説家 深瀬賢
おや。それはありがとう。
[叶多の言葉>>198に、笑顔を見せる。
「死斑見ました」という人は少なくない。いや、むしろ多い。
しかし、映画と原作両方という人となると、数は絞られる。両方見た人ならば、内容の違いもよくわかっているだろう。]
あー……、
[映画について何か言おうとして、口を噤んだ。
当時ネットでも原作派と映画派で賛否両論あったものだ。
今更その話を蒸し返すのも、億劫なことに思えた。ただ、一つ。]
あの映画監督――彼も十年前に失踪してしまったのだが。
ここ、星捨村の出身だったんだ。
[病院の噂>>50を叶多が知らないようならば、老婦人の話をかいつまんで説明しよう。]
この村には、まだまだ僕達の知らない謎がありそうだ。
[歩を進めながらも、思考は十年前へ。]
小説家 深瀬賢
[そう。映画監督の失踪と、十年前の星捨村での事件。
なぜこれまで誰も結びつけて考えていなかったのか。
誰も知らなかったからだ。
あれは確か、映画が完成する少し前。
改変を知らなかったが故に彼ともまだ親しくしていて、
美味しい料理店があるからと誘われて遠出をした。
そうして連れて行かれたのが、あのレストラン。
そこで直接聞かされたのだ。
彼の生家がこの村にあるのだと。]
小説家 深瀬賢
色々と話を聞いた気もするんだが……
駄目だな、料理に夢中になっていて、
話なんてちっとも覚えてやしない。
[この時ばかりはのんきに舌鼓を打っていた自分を恨めしく思う。
村を歩いているうちに、少しでも思い出せるだろうか。
とにかく今は、宵闇が照らし出してくれる灯りを頼りに、
暗い校舎内を歩いて、ようやく昇降口に
さしかかったあたりで――…]
小説家 深瀬賢
・・・・・・・・・・・・。
[ひにゃーさんなどという不名誉な印象が根付いていることなど、
夢にも思わないが。
人間驚き過ぎると、ひにゃーという声すら上がらなくなる。]
小説家 深瀬賢
だ――…誰かの悪戯、とか？
ほら、ツアーに来ることは知ってる人は知ってるんだし。
発電機とか機材を持ち込んで……っていうのは出来ないかな？
[宵闇の言葉>>207に、自分なりに筋の通っていそうな話をこじつけてみる。
そんなことが出来るかどうかはこの際問題ではない。
今起きた事象に、少しでも論理的な説明をしてしまいたかった。
だって、電気も通っていない廃村で、
なにをどうやったら放送が流れると言うんだい？
宵闇が驚いているからこそ、取り乱さずに済んではいるが。
実際は心臓バクバク、手汗びっしょりの状態である。
自然とぴったり寄り添ってしまったため、二人にはバレバレかもしれない。]
小説家 深瀬賢
噂は真実だった？
馬鹿な、どうせ誰かの悪戯だろう。
でも、噂はいくつもある。
その中には一部真実が含まれていてもおかしくはない。
はっ、滑稽な。科学的に考えて、そんなこと――…
では、今起きた出来事はなんだ？
もし、もし、噂が真実だったなら――…
迷子 桜井 新恵（わかえ）
っ！？
［不意に聞こえた音 >>203 に、びくっと肩が跳ね上げる］
……何の、音……？
［短い間だったが、確かに聞こえたその音は、どことなく不気味で……きゅっ、とつないだ手に知らず力がこもった］
大学生 生駒秀二
>>176 雉笛
[声が返ってくる。男はまさか相手が自分が人間なのを疑うなんて思ってもいない。しかし、こんな場所なのだから、彼女の反応は至極当然だろう。
むしろ、男がそういう可能性を考えていなさすぎるのか。
近づくまではわからなかったが、その出で立ちから、彼女はバス車内にはいなかったように思えた。
では一体、何をしているのだろうか。こんな場所にたった独りで。
懐中電灯がぼんやりと互いを照らしている。それはとても不気味な光景だ。ただ立っているだけでも。
男はペコリ、と頭を下げる]
あ、急に声を掛けて驚かせたかな？
すみませんーー
僕、この廃村を見学するバスツアーの参加者なんです。
あなたもそうなのかと思ったんですがーー
九条 叶多
[微笑を返しながら、顔出し、については少し考えて>>204>>205]
あはは。私は夜に回るのとかは、怖くてできないんですけど……。
顔出しは……あー、しない方がいいかもですね。ごめんなさい。
[これからという時期に下手に無許可で活動すると、色々面倒そうという理由から。神部さんに断りと謝罪をして。
深瀬さんのお話を聞いて。>>208>>210
結びそうな像はあるけれど、それが本当だとしたら。
……人間が怖い話の方が、実際に存在した話の方が、私はずっと、怖いから。
考えない、ようにした。]
ここの出身で……なる、ほど。
料理に夢中――あ、そのレストランにこの後行く、って
九条 叶多
大丈夫ですよー。
お姉さんがついてますからねー。
[なんて、笑ってみせて。
ぴったり二人がくっついてきたのに、今は恐怖を共有した安心感の勝って。
こういう時に、一人くらい。お気軽な人がいた方が安心しない？
そう思って、ちょっぴり強がってみた。]
……さて、どちらに行きましょう？
[その結果の行先は、お二人に委ねるけれど。
……確かめて、証明できるものがなかったら。
イヤ、だなぁ。]
神部 宵
───少し前>>184
そう！宵闇の名前で、
いや今考えると気持ち悪いコメントかも
[カナに手渡された名刺は繊細ながらも洒落たデザインで、女性らしさを感じさせる>>184
当時「カナの歌」は通知をオンにしていた数少ないお気に入りのチャンネルだった。自身の知名度が上がり始めてからは客層の違いで迷惑をかけないようコメントを控えていたが、現在のチャンネルも勿論登録はしている
新着が投稿されるかなり早い段階でコメントを付けていた。「おはよ〜、カナさんの声を聞けた最高の目覚め」とか「仕事の疲れが吹き飛ぶよ〜癒されます」とか「カナさんリストを聴きながら眠ります、最高の夢が見れそう」とか。当たり障りのない曲と声への愛着で、本人を前にすると結構恥ずかしいのだが
俺は音楽や芸術には疎いので、曲や声への評価など出来るはずもなく。ただ純粋に彼女の声で過去の自分は救われていた事を思い出すも
反応はいいので！と照れ隠しも混じり、先へ進む事にした]
新人記者 百千鳥(モモチドリ)
[>>195なお知りたいと思う、と頷き。]
真実を知りたいと、知って良かったと思うのはわたしだけじゃないんですよ。
無念や恨みなら尚のこと、それを知りたい人がどこかにいる。
いや、今はいなくても何時か現れるかもしれない。
ねえ、思いませんか？ここに留まる何かがいるなら何故留まるのか。
知られたくないなら消えてしまうのではありませんか？
誰にも知られず朽ち果てるのは存在しないのと同じですよ。
でも、わたしはこの子を誰かに届ける事が出来る。
その姿は興味を引いて、いずれは何かを暴くかもしれない。
わたしには分からないかもしれない。
だが分かる人に届くかもしれない。わたしは、この仕事に意味を感じてます。
神部 宵
───現在、レストランへ向かう所
じゃ、じゃあ村で出会った謎の人物X、みたいに
モザイク編集して音声変換つけるね
[フォーカスはふかせんと景色をメインに、未だ俺は上ずる声だが。男二人がカナに寄り添うような位置取りをしている図だ。コンプライアンス尊手は忘れず、カナには触れない程度に付かず離れず、ビクビクと足を進めた
>>220>>212実際、二人が穏やかな声音で落ち着かせてくれるおかげで少しずつ鳥肌と飛び上がった心拍音は薄れて行く]
いやほんと、誤作動でありますように...
じゃ、気を取り直して
これからレストランに向かいま〜す
[赤外線はレストランに着いてで良いかと
カメラを持ち直し、学校を後にした]
神部 宵
[リアルタイム配信をしていたら───
画像の所々に映り込む無数の子供の影や
ふかせんの足元に絡まる白い手が映っている事を知るのだが
編集をする機会が訪れるまで
この事実を今の俺が知ることはない]
新人記者 百千鳥(モモチドリ)
[>>199死者には敬意をと言われれば、もちろんだと頷き。]
現場を荒さないのは記者の鉄則です。
探索、むしろ何か分かることがあれば教えて頂けると嬉しいです。
…ほう。それはありがたい申し出ですね。ここに居た方のご親族だったのですね。
不都合があるなら記事にしないこともお約束しますし、何か分かることがあるなら是非教えて頂きたいです。
あ、わたしこういうものです。
[と名刺を取り出して渡す。
オカルト雑誌、月刊MARの記者百千鳥かなえ。
連絡先も書かれている。
なんともラッキーな出会いを経たとほくそ笑んだ。
現地に所縁のある親族なんて望むべくもない好対象だから。]
小説家 深瀬賢
―レストラン店内―
[そんなはずはない。そんなはずはない。
どうして料理の匂いなんてするんだ。
半ば憤りながら、乱暴にレストランの扉を開けて店内へ。
見覚えのある店内は記憶の中よりも大分寂れてはいたが、
確かに思い出のレストランだ。
視覚以上に、嗅覚があの時の思い出を蘇らせてくる。
無言のまま厨房へと足を踏み入れれば、
業務用コンロの上には、一つの大きな鍋が置かれていた。
もちろん、火はついていない。
しかし、厨房に足を踏み入れたことで、
匂いは確かに濃くなっている。]
小説家 深瀬賢
[恐る恐る鍋の蓋に手を伸ばせば――…、]
熱っっ！
[ステンレス製の鍋蓋は、ずっと火にかけられていたかのように
高温に熱せられていた。]
大学生 籠宮 湖月
[綺麗、と言ってくれる>>187のに、ぱちりと瞬き。]
……ありがとう。
[嬉しそうに笑ってくれる顔に、笑みを重ね。]
[しりとりで、返してくれた言葉には>>188]
つ……。月っ。
[そう返したれど。
新恵→鉛筆→月、と。一つ単語を挟んで、お互いの名前が繋がった様で、くすり、小さく笑う。
そんな風にやりとりをしながら、歩いて。
問われた言葉には。]
バスを降りた所で、みんなとお別れしちゃったの。
どこに行くかは、聞いてなくて。
小さな灯りがどこかに見えたら、教えてくれる？
[他の参加者も、灯りを点けて探索をしているだろうと。]
小説家 深瀬賢
なん……なんなんだ、これは……。
[火傷の痛みもさることながら、
沸々と沸き起こる怒りに、声を震わせる。]
電気もガスも通っていない村で、
鍋を火にかけられるはずもない。
放送が流れるはずもない。
[そう、学校でのことも、ここでのことも、
冷静に考えればおかしいとすぐにわかる。
"ありえない"ことだ。]
誰かツアーにかこつけて、僕達をからかっているんだろう！！
こんなやらせみたいな行為が僕に通じるとでも思ったか！
[鍋の熱さを考えれば、仕掛け人はすぐ近くにいるはず。
そう思い、感情のままに声を荒らげた。*]
精神科医 佐田春陽
>>222
[告げられた言葉に頷く。
確かに、ここに留まっているのは理由があるからなのだ。
その理由を誰にも知られていないから、誰にも伝えられないから消えることができない。
確かにその通りなのかもしれない。
そも、それと向き合うためにやってきたのに、知ることを恐れるなどと。
いやしかし、それでも恐ろしさはつきまとうのではあるが。
それでも知らなければ、確かに解決はしないのだろう。]
私は恐ろしいと感じますが、その無念の正体を知ることで、もしくは理解のできる誰かに伝えることで、死者の無念を晴らすことができるのなら、恐ろしさに耐えて知ろうとする努力は、確かに必要なのかもしれませんね。
ああ、申し遅れました。私は某県の病院に精神医として勤めています。
佐田 春陽と申します。
[名刺を受け取ったなら、そんな風にこちらも自己紹介を返して。
不都合なことは記事にしない、現場を荒らさないと約束してくれた。
そしてスタンス的にそれを反故にすることはしないだろうと判断して。>>227]
人捜し 卯月 奈美
[職員デスク周りを電灯で照らす。
今では考えられないくらい分厚いディスプレイに埃が積もっている。
引き出しをいくつか開けてみるが難しい書類が多く彼女にはわからなかった。明かりが少ないのもあるせいか、望みの情報は見つからない。]
来客者名簿……なんてないよね。
お祭りも、秘密のお祭りだし資料はなさそう、ね。
[もっと探せばあるかもしれないけど時間切れだなと思って、視線をふっと上げたとき、
それと目があった]
人捜し 卯月 奈美
[表情をひどくゆがませた蒼白な顔が数デスク向こうのディスプレイに映っている。
その顔は拡大し続け、ディスプレイに口だけが映るまで拡大された後こう言った
タ ス ケ テ
ただのディスプレイだ。音など聞こえるはずもない。
しかし彼女には、何故かその顔がタスケテと叫んでるように聞こえた。]
大学生 籠宮 湖月
[ふいに聞こえた音>>203に、私も肩を跳ねさせて。]
……何だろうね？
[力のこもる手は、痛くない程度に少し、力をこめて握り返す。
何かあったら、私が守るからねって、思って。]
学校、病院、役場……。
どこか放送できる場所に、誰か居るのかもしれないね。
……でも、行くのは危ないかな？
[電機の通っていない廃村。
本来であれば、放送ができるわけもないのだから。
誰か居るのなら会いたいけれど、怪奇現象ならば近づくのは危険かもしれない。
でも、幽霊の正体見たり枯れ尾花？
そんな事を考えて、悩むけれど。*]
さっきの音を聞いて、確認しに来る人も居るかもしれないし。
……近くまで、行ってみようか？
精神科医 佐田春陽
探索の情報共有は是非とも、私にも教えてくださると助かります。
一段落して、実家へ赴く際もよろしくお願いします。
[そう言って、軽く一礼した。
『何か分かることがあるなら教えてほしい』と、ただただ知りたがるその姿勢。
記事のネタにするためだったとしても、面白半分というわけでないのが好ましい。
そう、ただ知るだけなのだ。この場に、実家に何があっても。
そこには憶測も、憐れみも、囃し立てる思いもなく。
ただ知るだけの彼女が死者の慰みになれば
そう思う。お節介な諸々の感情などより、ただ真実を知ろうとする心が何より慰めになるだろうと。]
精神科医 佐田春陽
さて、それでは探索を始めましょうか。
経年劣化が激しいようですので、足元などには充分に気をつけてくださいね。
一階以外に行くときには、一声かけていただければ、二階より上も、地下も、足元の危険は一階より増すでしょう。それに暗いですし。
私はまず、一階の待合室や診察室を調べてみます。受付やスタッフルーム、調剤室なども。
人がいた痕跡から、何か分かるかもしれませんから。
[そう一声かけたなら、探索を始めるだろう。
まずは受付から、大したものはなくとも来院した患者の記録、その日付は書かれているだろうと考えて。**]
雉笛 湊
>>217 生駒
［合点がいった。そうでもなければこんな所に人がいるはずもないのだから。少し落ち着いた。］
いえ、大丈夫。こんな所で人に会うなんて思ってなかったから。
［ツアーであろうと言う予想が立ったのもついさっきの事。その予想が当たったからと言って何があるわけでも無いのだが］
えっと、そうね、私はツアーとは関係ない人間よ。
［さて、どう説明したものか。夢で呼ばれたから来た、なんて馬鹿正直に言えるはずもない。明らかに場も相まって不審者扱いされるのは目に見えてる］
なんて言ったら良いかな…ちょっとした好奇心で行ってみようって思ってね。会社の後輩達もなんか噂していたから。
［我ながら少し苦しいなと思わないでもないが、全てが嘘ではない。騙すつもりもないのだが、所謂保身。変な奴と思われるのは避けたいと思うのが人間の本能であろう。］
九条 叶多
ん……いい雰囲気の建物、ですね。
灯りのついてる頃、見たかったな。
――わっ、深瀬さん？
[深瀬さんの気分の沈みは、道中の口数の減り方からも、レストランとの縁故からも、窺えていたけれど。
私が香りを感じたのと同時、レストランの中へ進んでいってしまった。
神部さんに目配せをして、その後を追う。]
九条 叶多
[追いかけて厨房に入って……ああ。
流石に、誤魔化しようがない。
……十年も、料理の臭いがしみつくなんてことがあるのかな。]
…………。
[だから。
お鍋の蓋が熱かったと、そう示す深瀬さんの反応にも、強い驚きは訪れずに。
誰か、謝罪と一緒に――分かりやすく、昔のテレビよろしく『ドッキリ大成功！』の板持って現れてくれたりとか。
そんな期待は、したのだけれど。]
九条 叶多
[そんな都合の良いことは、なく。
――そうなると。]
……何が、入っているんでしょう、ね。
[声は、消え入りそうに。
気になってしまう……ならずにいられないのは。
鍋にかけられていた、中身。
ただのお湯ならいいけれど、そんな筈はないでしょう？
道中で聞いた話を思い出す。……ここは、どういう曰くがあったんだっけ？
鍋に視線を、向ける。**]
神部 宵
[レストランの入り口周りを撮影している最中、ふかせんは暗闇など物ともしない足取りで中へと入って行く>>229
店内が荒れていたら転けて怪我でもしかねない。慌ててヘッドライトを伴い俺は後を追った。カナさんは後ろに着いてきていただろうか、ふかせんと共に先に中へ向かっていたか
どちらにしてもなるべく二人と離れないよう距離を詰めて]
なん、か、
お腹が減る匂い、しない？
俺だけ？
[さすが店内位置関係を知っている彼は戸惑う事なく奥へと進んでいて、それにしても何故厨房の方へ？と疑問を抱きもしたのだが構わず後ろを着いていった>>230
次第に香りが強くなる
そういえば吉田さんが言っていたっけ
「湿度、温度、匂い、音」の変化がある所には気をつけなさい、って]
神部 宵
俺、食べてみよっか───？
[お腹も空いたし、と場違いな空笑いを浮かべる。配信者としてこれ程面白い場面に出会う事はそうそうないし、と背筋に走る冷や汗に反比例する好奇心が口に出た
それに、
10年前ふかせんが食べている物と同じものなら「どうしたらいい？」の答えも、共に考えられるじゃん？と名案を語ってみた]**
精神科医 佐田春陽
ー探索・病院受付ー
[事務の業務を行うスペースへと入り、仕舞われている書類を引き出して、内容に目を通す。
来院記録、処方箋記録、入院記録、診断記録…
？
診断記録…
事務で管理されている、簡易的な診断記録。その内容。
死斑有
これはいったい…？
少なくない患者の診断記録に、死斑有という文字が見受けられた。
しかもそれは、表だって診断された病名、病状とは別項目で個別に記録されているようだった。
患者には秘匿されたまま、死斑の有無が記録されている…それは一体何を示しているのだろう？]
新人記者 百千鳥(モモチドリ)
>>239[ええ、分かりましたと頷いた。
成る程、精神科医。それならば探索の手際もより良いだろうと一旦別れて探すことにして。]
そちらも何かあったら大きな音をだしてくださいね。
こんな所に助けにいけるのはわたしくらいですから。
[がさごそと汚れた手袋を変えてから、百千鳥も探索を開始する。]
迷子 桜井 新恵（わかえ）
[明りが見えたら、の言葉 >>231 に、うん、と頷いて周りを見る。けれども、相変わらず、辺りは真っ暗で、よく見えない……]
うん、行ってみる。
誰か、いるかもしれないもんね。
［と、変な音の後、湖月さんに言われた言葉 >>237 に頷き返した。暗闇と不気味な音への怯えは少しあるけど、"音が発生した理由"への怖さはそこに思い至っていないが故に、ほとんどなく]
近くまで行けば、湖月さんのお知り合いさんに会えるかな？ 会えるといいね。
[そんな言葉を口にしたその時]
……？
[何か匂い >>226 がした気がした。けれども、遠くから風に乗ってきたものなのか、それは微かで、何の匂いかも、分からなかったけれど]
新人記者 百千鳥(モモチドリ)
[百千鳥は受付のPCを調べてから、その周辺を探し回っている。]
……。
[PCは壊れていた。否、壊されていた。
データの復旧は不可能だろう。しかし処理の仕方が雑だ。
力押しで破壊してあとは放置。何故そんな風にするか。
時間がない時だろう。そこに人為がある。
集団失踪に関わる何か？病院はいきなり当たりを引いたかもしれない。色々な考えが巡る中、百千鳥は荷物を置いて暗視ゴーグルをつけている。]
……ここ、地下室とかないかな。
一階より上は流石に風化してるけど地下室は残っているものが多いはず。
[霊安室や手術室など温度を保ったり無菌室は地下のが都合が良い。百千鳥は受付に荷物を置いて、カメラなど必要最低限なものだけを持って探し始めた。]
小説家 深瀬賢
は……は、はは……、
食べて、どうするのさ。
二人揃って、カニバリ系実況者としてコンビでも組む？
いや、それなら三人でディナーと洒落込もうか。
この店の料理なら、味はお墨付きだ。
[こんな面白くない冗談しか、今は出てこない。]
な～んて……そんなこと、言えると思う？
君達は、まだ戻れる。
この村を出て、家に戻って、また元の生活が始まるんだ。
小説家 深瀬賢
本当に、これがドッキリなら……
さっさとネタばらししてくれないかな……。
[先ほどとは打って変わった、力ない声。
厨房で立ち尽くし、ガクリと肩を落とした。*]
老医師 捨丸 美鈴
－役場－
[放送室から聞こえた場違いな明るい音楽。]
……電源、消えていたのに……。
[疑問に思うものの、一度閉じたドアを開く勇気はもうなかった。
しかも耳を澄ませば、遠く、村のいずこからかその音楽が聞こえて来た気がしたのだ。
無意識、ぶるりと身を震わせた。]
大学生 籠宮 湖月
[同意してくれた>>262のに小さく頷いて、辺りを見回す。
匂いのする方角なんて、判別はつかないけれど。
匂いが届く位なら、そんなに遠くはないんじゃないかって、思って。
調理をするために火を焚いているなら、それが目印にもなって見つけ易いだろうと。]
[明かりが見えたらのお願いに、先程頷いてくれた>>256から、新恵ちゃんも何かに気付いたらきっと教えてくれるだろうと思う。
辺りを見回しながら歩を進めると、レストランの中に、ぼんやり明かりが見えた気がして。]
[レストランの入り口。新恵の手をしっかり握って。
けれども、新恵が少し後ろになる様に、自分が先に中へと入る。]
――……あの。
どなたか、いらっしゃいますか。
[返る声は、あっただろうか。
テッテレー♪という音楽と共に、ドッキリのネタばらし>>260の登場でなかったのが申し訳ない。なんて。
そんな事を望んでいた人たちが居る事は、知らないのだが。]
新人記者 百千鳥(モモチドリ)
ーー病院地下。
[階段はすぐに見つかり、降りてみた。カメラで廊下を撮りながら、頭の中では記事に書く文章を考えている。
一応ガイガーカウンターも見ていたが機器に異常はない。放射線を使う医療機器の暴走というような事故ではないだろう。]
……。おかしいな、広さの割に地下は行ける所が少ない。
ここ、何の扉だろう。
[あらかた廊下だけを見て回ると、閉まっていて開かない扉があるのを見つけたがネームプレートなどもなかった。
扉を開ける為に必要そうなものも辺りに見当たらず、その扉の先には行けなかった。]
……病棟に繋がる通路？
この先が広いんだろうけど…。
気になるな、開ける方法ないかな。
[引き返しながら、適当な部屋に入るとそこは手術室のようだ。
器具は仕舞われており、ガランとした部屋には静謐な空気が漂っている。
一応カメラで撮りはするが使うつもりはない。
資料は手術室には特になく、めぼしいものは見付からなかった。手術台も器具もあるので突発的な何かが起きたと予想出来るくらいだろうか。]
大学生 生駒秀二
>>241 雉増
そうですよね、ここ廃村ですし。こんな風に電気すら来てない所に人は生活出来ませんし。
[改めて周囲を見渡す。光のない街灯、静まりかえる家屋。灯りがない分、夜空の星の瞬きは強調されているが美しさよりはやはり不気味]
ああ、そうなんですね。いえ、僕らもオカルトサイトの板のメンバーが話してて盛り上がって来ることになったから似たようなものです。
当然、１０年前の事件はご存知なんですよね？
[単身での来訪は確かに勇気がいる行動に思えた。しかし、男やサイトメンバーとて結局こうしてバラバラに行動しているから変わらない。彼女を不審がるよりは親近感を覚える男だ]
そうだ、良かったら情報交換しませんか？あなたがここに来たのには、何か噂話しとかきっかけがあるのでは？
ツアーの人たちの話は結構聴いたのだけど。興味があります。
もしあなたが知りたいなら、僕が知っている話しも出来ますよ。
[折角のチャンス、との提案。悪い取引ではないはずだが。男は無理強いが嫌いだから、あくまで彼女が語るなら、に任せたい。
微笑んで見せた。両手を広げたのは、危険物はないと示すため]
新人記者 百千鳥(モモチドリ)
あ。……ってことは、もしかして。
[突発的にいなくなった。だとしたら、運びだすのが難しいものはそのままにされている可能性が高い。そのことにピンときて。]
ーー霊安室。
[ネームプレートには確かにそうあった。
が、ここも入れない。カードキー式の扉で閉じられている。
電気も通ってないので入れないようだ。]
……あー、こういうやつね。
[百千鳥はマイナスドライバーを取り出して扉に差し込んでみた。
この手の扉は停電した場合に閉じ込められてしまう可能性があるため、電気が通ってない時はこじ開けることが出来るタイプがある…が、試してみたが開けられなかった。]
なんかありそうなんだけどな……。
[流石に破壊するわけにもいかないので引き返し、一階に戻ることにした。]
迷子 桜井 新恵（わかえ）は、 迷い子 桜井 新恵（わかえ） に肩書きを変更しました。
新人記者 百千鳥(モモチドリ)
[百千鳥は一階に戻ってから暗視ゴーグルは外して荷物を漁り。]
今はまだ難しいか。
どこかでバールのようなものを調達しないとな。
[などと独り言を呟いている。
暫くスマホに何かを打ち込んだり機器をいじっているようだ。**]
人捜し 卯月 奈美は、 高校生 卯月 奈美 に肩書きを変更しました。
迷い子 桜井 新恵（わかえ）
[湖月さんが声をかけた少し後、足音がし、光が見え……そうして、現れたのは、知らない男の人 >>270 だった]
お知り合いの人？
[そう、湖月さんを見上げ、問いかけてから、こちらを見てくる男の人へ、ぺこりと小さく頭を下げた]
桜井 新恵です。えと……たぶん、迷子、です……
[しゅん、と声が小さくなる。迷子の前に、たぶんとつけたのは、知らない場所にいて帰り道が分からないイコール
迷子なのだと理解はしていても、
迷子になるような事はしていないのに、という、気持ちの表れでもあった]
大学生 籠宮 湖月
[新恵の事を問われたなら。]
少し前に、村の中で会って。
迷子みたいなんです。
住所を聞いたら、凄く遠い所で。
……おつかいした帰り道に、名前を呼ばれて、
気が付いたらここに居た、って。
親御さんか警察に電話をしようと思ったのですが、
私のスマホ、電源がつかなくなってしまってて。
ツアーの参加者のどなかたに、電話していただけないかなって。
探してて。ここに辿り着きました。
精神科医 佐田春陽
ー探索・病院受付2ー
>>251
[死斑有の患者の診断書類をまとめて、より詳しい資料を探す。
死斑有と書かれた患者の中、全員分の資料は無理でも、一人くらいならば探す余裕はあるだろう。
カルテは担当医が管理しているのだろうか、それとも事務室に置いてあるだろうか。
そんなことを考えていた最中、目に入ってきた一文。
“症状のみられる患者は隔離病棟へ転棟措置を行う。
なお、転棟後の治療については有効な治療法が確立されていないため、被害の拡大を防ぐことを優先し、最低限の対症療法のみ行うこととする。
今後の感染拡大を防ぐため、対症療法を行っても症状の改善の兆しのない患者は迅速に投薬を行い、遺体も同様に処置することとする。
症状のみられた患者の遺体は遺族に引き渡すことはせず、病院にて死後処理をすること。”
…これは、死斑有とされた患者への対処法だろうか。
とても不吉な、そんな文章であるように思われた。
あえて明記することは避けられているが、これは…]
小説家 深瀬賢
[電話のことも頷きつつ、まずはちゃんと名前を名乗れた
少女を褒めるとしよう。]
僕は深瀬。深瀬賢っていうんだ。
よろしくね。
[そう挨拶をして、さて電話を……と思い
ポケットを探ったところで、
常にポケットに入れているはずのスマートフォンが
見当たらないことに気付いた。]
あれ……どこに行ったんだろう。
[腰のポケット。後ろのポケット。
胸のポケット――は、今日の服ではなかった。
どこも叩いてみるが、何も入ってはいない。
鞄の中をひっくり返しても、見つからない。]
神部 宵
そんなの、？
[>>254消沈し言葉をなくすふかせんの心中を覗くように、鍋を前に彼の横顔を伺った。ライトが直接当たらないよう真っ直ぐにはみないようにしているからか、目元にかかる髪がその表情を隠すからか、とにかく先程の怒りどころか感情そのものが消え入りそうで心配になる
食べようか？などと馬鹿な事を口にしたせいかもしれない。呆れられるくらいなら良いのだがドン引きからエンガチョされるのは困る。せっかく仲良くしてくれてたのに！と、視聴者コメントでは「ホラー映画で1番に死ぬ役」と不名誉な称号を与えられている俺は彼の心中を察する事はできなかったが>>257]
たべ、たら？うーん、
とりあえずはせんせと同じ目線になれるかなって
はは
[カニバリ系コンビニは本気で噴き出したのだが、
続く言葉を聞いて言葉を続けようとした折]
迷い子 桜井 新恵（わかえ）
深瀬さん。
よろしく、です。
[教えてもらった男の人の名前 >>278 を復唱して、もう１度軽く頭を下げる。
迷子ぉ？ >>277 と、懐疑的な声を上げられた時は、機嫌を損ねてしまったのかと、少しびくりとしたが、そうではないようで、ほっと息を吐く。
後は、大人の人のお邪魔をしないように、大人しく。けれども、なんとなく、辺りを見回す]
神部 宵
スマホなら電波立ってるからかけよっか
[蛍さんとふかせんが交わしていた新恵ちゃんの住所など概要を聞きながら110を押す。「ツ、ツ、ツ…」と呼び出し音がなりはじめるタイミングで通話をスピーカーにして全員が聴こえる状態にした]
神部 宵
『ぉかぇりなさい、オ───か、なさい、よういらっしゃ ましたね▓▓▓を喰ら───、い▓▓▓▓▓！！！！んで置いて っんだ！！！！！ザザ、▓▓▓耳を削▓▓▓今夜は儀▓▓▓▓▓皆連レ、許サ、▓▓▓▓▓▓お〜いお〜い！！！俺だぁ〜こっちだ〜〜！！早 コッち、ザーガガ 、祭ノ準備▓▓▓整、 ぉかえぁああああ逃ゲ』
神部 宵
[街の雑踏のような雑音に、幾多の声や機械音が混ざったようなノイズが走った。俺はプツッ、とすぐに通話終了ボタンを押し、スマホをふかせんへ渡そうとする]*
九条 叶多
まだ、決まったわけじゃありませんし。
そうだとしても、その時考えればいいですし。
それに――
[あとやっぱり、理屈とかほっといてヤです。
という言葉は、入口からの音に気づいて留まった。]
……良かった、”そういうこと”じゃなさそう。
[深瀬さんの様子から、その後普通に話していることからも。
怪奇現象とは無関係なことに、安堵して。]
えーっと……カナ。九条叶多、です。とびいり？ してます。
よろしくお願いします。
……よろしくね？
[小さな子への挨拶は、目線を合わせて。
今まさにホットホラースポット(いろんな意味で)なここに、子供が来て欲しくは、なかったんだけど。
せめてもの安心の為、笑顔はちょこっと伴って。]
迷い子 桜井 新恵（わかえ）
ぴっ
[宵闇さんのスマホから迸った音 >>285 に、びくっと体が跳ね上がり、小さな悲鳴が零れた。
思わず、湖月さんとつないだ手をぎゅっと握り、空いたもう片方の手で湖月さんの服のすそを掴んだ]
小説家 深瀬賢
[無言のままで受け取り、電波状況をチェック。
問題ない、普通に電波は通じている。
失礼と一言告げて、発信履歴をチェック。
番号は――…間違うはずもない。
しっかりと、110番にかかっている。だと言うのに。]
……また、か……。
[こうも奇妙な出来事が続いては、不可思議な事象を
認めざるを得なくなってくる。
スマホをパタンと閉じながら、深くため息をついた。]
迷い子 桜井 新恵（わかえ）
[びっくりした。
とても、びっくりした。
……けど。
「――の準備が出来たよ」
たくさんの声の中に、混じっていたそんな声。
それは……
「新恵ちゃん」
帰り道での、あの声と同じものが、混ざっていた気がした]
大学生 籠宮 湖月
[入口の扉を開けた時、聴こえた叫び声にはびくりと肩を震わせたけれど。
深瀬さんの後に、見えた人影は>>281。]
[生きてる？！の言葉と、『蛍』に頷いて。]
……宵闇さん。
驚かせてしまって、すみません。
動画は、観せていただいた事、あります。
[ホラー系YouTuberとか、ニコニコと聞けば、小さく頷く。
観た事があるといっても、途中で視聴を止めてしまったのだけれど。]
……宵闇さんは、大丈夫なんですか？
動画撮ってて、何か良くない事が、起きたり。
何もない、ですか？
[ホラーの検証動画。リアルは元々怖くて苦手だけれど。
動画にあった書き込み>>157が余計に怖かった。
本人に不調とかは起きてないのだろうか。]
迷い子 桜井 新恵（わかえ）
[ぺたんと座り込んだ女の人 >>289 に気づく。
私も、とても、とても、びっくりした。
だから。
咄嗟に掴んで、強張った両の手を離して、とてとてと、女の人の所へと近寄る]
あの、だい、じょうぶ……？
[言葉がおそるおそるになったのは、まだ、心臓がドキドキ言っていたのと……前に、ママがそんな感じになってた時に、声をかけてたら……――それは思い出したくないことだから、思い出さなかった事にして、女の人の様子を窺った]
大学生 籠宮 湖月
[ぎゅっと握られる手。
服の裾に感じる手。
私は空いている方の手で、新恵ちゃんを包む様にして。
頭や、その背を撫でる。]
――……大丈夫。
[少女の耳の傍、静かな声で、そっと。そんな風に囁く。
何が大丈夫なのか、本当に大丈夫なのかは分からないのだけれど。]
神部 宵
─────・・と、
アレのあれかも、電波障害と、か
さっきの、放送も、
[>>293無言でスマホの状態がやばい事を調べて貰えたなら、とふかせんへ手渡す仕草をすれば状態確認をしてくれた>>293
壊れていたり、アンテナが立ってない事もない。自分がおかしな事をした訳ではないようだ。Wi-Fiなどないこの場所では、弱いなりに立っているキャリア電波を使用しているにも関わらず───、障害として他の音声が入るだろうか。無線機でもないのに。まともに考えればすぐにこれが「まともな状況ではない」と気づける事態だと、この場にいる全員に共有されるだろう]
九条 叶多
……もしかして、私が思ってたよりもずっと、とんでもないトコに来ちゃってます？
[偶然で済ませて良いのは、何回目だろう。
三度目の正直かな。仏の顔の方かな。
放送と、このレストランと、さっきの電話と。三回で駄目なら、もう誤魔化しが効かないんだけど……。
いつもなら。オカルト、と片づけてしまうそれらが。
一つ一つ独立して、体験として襲い掛かってきているのに。
踏み込んではいけない領域に、入ってしまったと。
そう自覚してしまいそうで。
今更ながらに感じる悪寒は、気の所為だと良いけれど――*]
神部 宵
・・・
[ふと、この事態を伝える人物がいることに気づく
電話がダメで、事態を伝える必要があり、この村にいる人>>54
ふかせんからスマホを受け取ればイコマくん宛のラインを開き、今起きた事を端的に記載して送信をする>>283>>284>>285
───イコマ君へ
今俺とふかせん…深瀬さん、蛍さんと
ツアー外で知り合った女の子と女性五人で
人肉スレが立っていた噂のレストランに居る
女の子はこの村に関わる迷子らしく
110番をしたんだけど訳の分からないノイズが走り
外への通話ができない状態。なんかヤバい
そっちも気をつけて
このラインが届くかは分からないけど共有するね───
既読が付くかは不明だがやれる事をして]
迷い子 桜井 新恵（わかえ）
[怒られなかった事、大丈夫そうな様子 >>299 に、ほっと小さく吐息を漏らす。
とんでもないトコ >>301 という言葉には、現状を把握しきれていないがために、少し小首を傾げて……
けれど、それでも、今の音 >>285 が普通じゃないという事は、ひしひしと伝わってきていた]
神部 宵
とりあえず…ふかせんスマホ落とした？
取りに行くならバスかさっきの学校かな
ちょっと待ってね、配信忘れてた
後でモザイクかけるから少し回していい？
[ヤバい状態なのは間違いないが
明日になれば帰れるのだし
そうとなれば撮れるモノは撮って帰りたいと
スマホを直せばカメラを持ち直して鍋に向き合う
深く深呼吸をして鍋側に指をかけると]
雉笛 湊
>>267 生駒
[職業柄人を見る仕事とも言える。目の前の青年から"人を貶めよう"とか"騙してやろう"とか負の感情は見受けられない]
んー…オカルトサイト…そういう畑の人にならまぁ…
お察しの通り、一応関係者…と言うか被害者遺族？ってことになるかな。
[そうして10年前の失踪事件に両親が巻き込まれたこと、10年経った今ごろになって見るようになった奇妙な夢の話を始める]
でもね、不思議と寂しいとか、悲しいとか、そういう気持ちにはならなかった。これが当たり前…そんな感覚すらあったの。
[湊自身がそういった感情に乏しいわけではない。ただこの失踪事件に対してのみ、奇妙ともいえるくらいにはドライであった]
知ってる事は実はあんまりないの。年に1回訪れるくらいだったしね。
[祖母の家が見つからない、その話をしなかったのはまだ無いと決まった訳では無かったから。少し申し訳なさそうな表情を浮かべて。]
神部 宵
ん、っと、現在噂の人肉レストランに来てま〜す
ふかせんも一緒だよ！
死斑、ホラーチャンネルのみんなも知ってるよね
まさに今そんな状況なんだけど
レストランの厨房にはなんと
ライフラインのない廃墟で
調理された温かな鍋を発見してしまいました！
マジやらせじゃないからね
[前半は勢いよく話し始めたのだが、
後半は鍋を開ける所作を考え尻すぼみになってしまう]
あけるよ！？あけるよ？！
[誰に断る必要もないのだが
やめろと言う声が聞きたくて確認してしまう
聞いても結局俺は開けてしまうのだけれど]
神部 宵
[新恵ちゃんからしたら、良い歳した男が何をしてるんだろうかと映るかもしれない。でも男にはやらなければならない時もある。そんな顔をしながら鍋蓋を開けた
湯気が出ていた
気がしたのだが
そこには伽藍堂の空虚があった
中にはべったりとこびりついた
よく分からない鯖のような跡がついているが
俺はカメラを向けたままそちらを見ていない
目を逸らした為、ライトは厨房の床あたりに当たっている]
は、っ…、はぁ…、
ある？何かある？
[薄目を開けて、恐々と鍋を覗きつつ
チキンは周りの皆んなに確認している]
迷い子 桜井 新恵（わかえ）
[何かある？ >>310 と聞かれたなら、見に行った方がいいのかな？ と思い、止められなければ、とてとてと、鍋の中身を確認しに行くだろう。
ここが曰く付きのレストランだった事も、温かい鍋があり得ないものなのも知らない。故に、そこまでの異常と恐怖は鍋に対してはなかったので]
小説家 深瀬賢
[宵闇くんはやはり流石は実況者といったところか。
鍋の中身を確認するようで、固唾をのんでその様子を見守る。
鍋蓋を開けた瞬間、むわりと匂いが強くなる。
だというのに――…反応したのは嗅覚のみで、
視界には何も入らない。
それなりにグロテスクな光景も覚悟していたというのに。
鍋底を覗き込んだならば、べったりと錆跡が浮いている。
その光景にぞっとしつつも、視線を逸らした後、
苦笑い混じりの声をかけた。]
は……はは……
少し、警戒しすぎていたのかもしれない、ね……。
[そう、叶多>>308の言う通り。
今のこの村がおかしいのは、明らかだが。
十年前、僕が来た"あの時"からとは限らないのだ。]
神部 宵
───少し前>>295蛍さん
あ、へ？うん、
俺は…多分、特に何も…
でも付き合う子が精神的におかしくなっちゃうとか
そういうのは多いか、も？
[突然ナイフで襲われたり、作業場をぶち壊されたり
陰ながらチャンネル登録者の女の子と殺傷事件を起こしたり
拉致されそうになったり、不法侵入をされたりetc...の話をかいつまみ
>>295心霊現象ではないけどそう言った事はあるかな？と蛍さんに返しつつ、通話のためのスマホを取り出していた
肩が凝るとか、何かが見えるとか
ラップ音だとかにはそう言えばあったことがない
だからこそ幽霊なんて信じてないとも言えるのかもしれない]
小説家 深瀬賢
[鍋の中身がなんてことなかったとしても、
実際に鍋蓋に触れたことで火傷したのは事実。
緩みそうになる気を引き締め、考える。
そう、あれはツアーの計画が持ち上がった頃。
サイトの管理人さんは、遠方住まいだから
参加出来ないと最初に表明していた。
だから、他の常連で計画を詰めたんだ。
でも――…
最初に星捨村に行こうと言い出したのは、誰だった？]
小説家 深瀬賢
[どれだけ考えても、思い出せない。
こんな時、スマホが手元にあれば当時のやりとりを
確認するというのに。]
ねえ、宵闇くん、籠宮さん……
このツアーの立案者って誰だったか、覚えてる？
[ツアー参加者の二人に聞いてみるが、はたしてどうだろう。]
迷い子 桜井 新恵（わかえ）
［ガス台のふちに手をついて、お鍋の中を覗き込む。と、ライトに照らされて見えたのは汚れたお鍋。
と同時に、名前を呼ばれ >>317 パッと、振り返って、湖月さんの所へ、ぱたぱた戻る。
戻りながら、手に着いた埃を払い、ふと、思う。
ガス台、ちょっと、あったかかった……？]
神部 宵
[鍋の中に何もなくて本当に良かった
配信者としては良くないのだが
何故か今は本当に心からそう思った
村内放送に気持ちの悪い通話電波障害
その上肉の匂いにふかせんの火傷
これ以上不可解な現象が立て続けに起きれば
まともな精神を保てるのかすら曖昧になる気がして
それが俺は怖かった]
神部 宵
[カメラを一旦オフにして鍋蓋は元の位置に戻した
肉料理の香りが仄かに血の匂いに変わっているような気もするが…恐怖心が招く脳のバグだと思い込むようにしてかぶりを振った
カナさんそのライト持ってていいよと伝えて手持ちの懐中電灯とカメラの赤外線モニターをオンにする
精肉店まで足をむけるか、
今夜の寝床を探すかの時間帯
さてどこに向かおうかと思案しつつ]
神部 宵
とりあえず、学校で食事と話し合いでもする？
明日にはバスも出るだろうし
俺は少し仮眠してから、深夜撮影しようと思うから
[他のみんながどうするかを聞きつつ
比較的荒廃の少なかった学校に戻る旨を伝えた
ふかせんのスマホ探しも兼ねた提案だが
ここで一晩過ごすよりもまだ学校の方がマシな気がしただけでもある]
大学生 生駒秀二
>>306 雉笛
ああ…被害者遺族ーー…すみません、軽く聞いてしまって。
[それは今まで聞いたどの話より、男には刺さった。
現実の出来事として人で行方不明になっているのだ。
そして、そういう人たちには当たり前に家族がいるーー
しかし彼女は悲壮感を漂わせていない。むしろ凛とした態度、口調のままだ]
……そうなんですね。いや、むしろ貴重な話を聴かせて頂き、ありがとうございます。
[変な同情をするのはきっと彼女の望みではないはずだ。男は冷静に話を進めた。
男が知る情報は彼女の役に立つかわからない。バス内で聞いた病院の話や工事現場の話、放射線についてなどを話した。
ついでに、自分はオカルトに興味がある平凡な大学にである、という自己紹介も付け加えた]
毎年来ていたんですね……去年から何か変わった発見はありましたか？
僕が何かお手伝い出来たらいいんですがーー
大学生 籠宮 湖月
[傍に戻ってきた新恵ちゃん>>322に。]
大丈夫だった？
[と問いつつ、小さく笑む。
鍋には何も入っていなかった事は聞いたし、危ない事も起きなかったのは、見ていたから知っているけれど。]
[これからの事。仮眠>>327と聞けば、思案して。]
……私の兄の家が、この村に……近くにあるんです。
学校は、怪異の噂も沢山ありますし。
きっと兄は許してくれると思うので。
そちらの方が良ければ、ご案内できますけど。
あ。でも。撮影するなら、学校の方が良いのかな。
[色々噂のある学校よりも、みんなで兄の家に泊まる方が安全かもしれないと思ったけれど。
配信をするのなら、学校の方が良いだろうか。]
雉笛 湊
>>329 生駒
あーいや、毎年来てたのは10年前までの話よ。失踪事件の後ここに来るのは今日が初めてだから。
[紛らわしい言い方をしてしまったかな。なので以前と比べて何がおかしいか、と言うのは分からないのである]
ただ、正直その話を聞いて少し驚いてるわ。そんな曰くつきみたいなとこだと思ってなかったから。
[母や祖母からはそういった類の話をされた記憶は恐らく無い。隠されていたのか本当に知らなかったのか、真相は分からないが]
手伝い…そうね、母方の姓の方が響きが良いから、こっちを使っているのだけど、珍しいでしょう？でもそんな表札の家が見つからなくて、今日はあきらめようかなって思ってたところで。
[まともな明かりなどスマホのライト位なもので、先ほどまで探していた祖母の家が見つからないと言う話をした
あったと思ったところを見たのだけど、最初から何も無いような更地だった。口にしてみると奇妙だなと思いながら話をした］
迷い子 桜井 新恵（わかえ）
[大人の人達のやりとり >>327 >>330 >>331 を大人しく聞きつつ……話の流れを見るに……]
今日、ここ、お泊り……？
[なのかな？ と、小首を傾げる。
……現状、この場にいる人に頼るしかない状況で、否はない――知らない場所、初めて会った人達、さっきの変な音という３点に目をつむれば、むしろ、今の周りに人の多い状況は、いつもより寂しくないとも言えた]
神部 宵
学校の怪談あんのぉ？！
あ、いや、映してやるぜー
[蛍さんの話を聞けば配信者としてはあるまじき発言をしてしまった。棒読みで意気込みを語りつつも、深夜一人で他の場所を巡るという神経は持ち合わせていない。なるべく助けが呼べる場所の方がまだマシだと希望(?)を持って学校へ向かうことにする
とはいえ、カナさんと俺は兎も角
この村を訪れている人の話には
どこかしら必ずこの村の出身者の縁者がいて
新恵ちゃんの「呼ばれた」という話も
何か関係があるように感じた
それに一つ気になる事もある]
迷い子 桜井 新恵（わかえ）
[それに、と思う。明日、学校はお休み。お父さんも、お仕事忙しくって、しばらく帰って来れないって言ってた。
なら……悲しいことだけど、今日、おうちに帰れなくても、大丈夫、って事だった。
ママは、心配してくれないのを、知っていたので
それゆえに、話し合いがどう決まったとしても、イイコに大人しく、大人たちに付いて行くだろう。大人たちが別行動をするのなら、湖月さんについていくだろう]**
神部 宵
[────噂の元は集団失踪、なのだ
例えば殺人や伝染病の類なら必ず遺体があるはずで
ニュースにもなるほど
一時期は報道陣やら警察やらが
一度はこの村に立ち合ってるはずなのに
当時の記事にもオカ板にも
「遺体が見つかった」という表記は無かった記憶
まだ大量殺人や集団催眠、伝染病というニュースの方が
リアリティがあるだろう
だからこそ
おそらく精肉店にも、どこにも
「人骨や人の遺体」の類はない気もしていた
そんなものがあるのなら
とっくに地元警察からマスコミを通し
当時ニュースになっていた筈なのだから
だからこそ、俺はこの村で、何があったのかを知ることが怖い]
神部 宵
[蛍さんのご親族、の家があるのならそちらの方がいいかと思うも
自分は曲がりなりにも配信者であり
一人検証の実績(ただテントで震えている画像)がある
ええい俺は一人でも学校へ行くぞという雰囲気を醸し出し
実際は誰かついてきて欲しそうな顔をしていたかもしれない]
神部 宵
──学校へ──
[何故か血の匂いが身体に纏わりついているような気分になる。レストランからは離れたのに、奇妙な気分だった
心霊現象なのかは分からないけど、今まで体験した事もない不可解な事象の連続に少し疲れているのかもしれない
同行する人がいれば、食べ物何持ってきた？とか
寝る時間ずらして寝袋交互に使う？とか
気を紛らわせる為の雑談を交えるだろう
一人きりなら気を引き締めてカメラを暗視モードに切り替え校舎へと進む]
九条 叶多
はちにん。
私、わかえちゃんは除いてだから……あと五名はいるんですね。
情報共有は、しておきたいかもですね。
ほら、泊まる場所とか……。
[本来意図した情報共有は、当然怪異についてのものだけれど。
まるであることを確定させたように、語るのは憚られて。
咄嗟にそんな、誤魔化しをした。]
新人記者 百千鳥(モモチドリ)
ーー病院一階
春陽さん、……何か見つかりましたか？
[驚かせないよう遠くから声をかけて。
資料はわたしは見ても何の事かを判断出来ない。
せいぜいがカメラに納めて後々分かる人に見せる程度だ。
精神科医と言っていたが、資料から何かを読みとっていることを期待していた。]
新人記者 百千鳥(モモチドリ)
わたしの方はちょっとまだ。
地下に行けないスペースがあるんですが、何かありそうなんですよね。この病院、外観の広さの割に行けない箇所が多すぎます。
後でバールか何かで扉をこじ開けて中を見てみたいんですが…。
……おや、どうしました？
[そう言って資料を覗きこもうとするだろう。]
高校生 卯月 奈美
ー役場前ー
[皆のいるところに行こう、そう捨丸さんに声をかけてもらって>>316、ようやく私たち以外の参加者のことに気が回った。
あの音声放送>>203は皆も聞いていたはずだ。
他の人に状況を知らせたほうがいいだろう。
怖いけれど、それはみんなも同じ。]
ごめん、なさい。そこまで考えられてなくて。
学校のほうへ、向かいましょう。
入口辺りにいたときに、深瀬先生>>60と宵闇さん>>40が学校近くのレストランへ向かったと言っていましたから。
……ありがとうございます。だいぶ落ち着きました。
[会話をしていると落ち着いてくる。
捨丸さんが横にいてくれてよかった。そう感謝も込めて微笑んだ。]
神部 宵
──廃校──
[夜も深まればまた夕刻との景色とは違い
辺りは常夜灯ひとつない真っ新な闇夜だった]
星が綺麗、って普段なら言えるけど
曇天なのかな。月も無いね
[虫の声さえしない夜
静まり返った暗闇は何もかもをも飲み込むようで
確かにこれまで何度も廃村や旧校舎には訪れたのに
この世の終わりかと思わせられるほどの闇が
目の前に広がっているような気がしている]
そういえばカナさんのバイクって
どの辺りに停めてるの？
神部 宵
[ギターを背負ってバイクに跨る
カッコいい。そんな思いが先走るけれど
現実は何かがあった場合に逃げられる手段があるか？
というリアルを追っていて
どうしてそんな事を考えてしまうのだろう
夜が開ければこのツアーは終る筈なのに
警鐘が漣のように心を叩いている気分だった
身体に纏わりつくような血の匂いは消えていない
昇降口を跨げば、保健室あたりに今夜の陣を敷こうかと同行者へ持ちかけてみる。布団は流石に使えないかもしれないが、なんかこう、使える医療品とか手に入ればラッキーだし。一階で逃げ場も多いし人の気配にも気づけるかなって気持ちで、そちらへ向かうつもりでいた]
神部 宵
人が、村まるごと、
消えてしまうって
どういう状況なんだろうね
[>>309蛍さんの話していた説も
僅かながらに板で議題に上がっていた気もする
ならば遺体は隠匿されたのだろうか
そうなれば県どころか政府を含んだ陰謀説にまで発展しそうな気もして、ホットサンドメーカーとマイクロストーブを取り出し宵闇クッキングを始めた
大型の登山用リュックから缶詰とビール6缶ケースを取り出し保健室の流しを陣取る。幽霊でも政府でも勝ち目がないじゃん！なんて言いつつ、鯖缶ガーリックキャンプ飯を作って同行者と共に夕食をたいらげたなら
しばらく雑談をしてからシュラフに包まり仮眠に入るだろう]
神部 宵
───夢の話───
[時間を巻き戻す事はできない
だって、貴方は言った
───どうして？
───大丈夫だよ、気にしすぎだって
私は止めようとしたのに
貴方は私の言葉すら信じないんだもの
───どうしたいの？
───好きにしていいよ
だから私は選んだ
その選択が正しいだなんて
私だって思ってもいなかったけれど
───そっか、分かった
───君が選んだのならそれが君の正しさなんだよ]
神部 宵
[そうして彼は私から去って行った
彼は私が去ったのだと思っているのかもしれないけれど
貴方の声はいつだって甘く優しい
もう二度と耳元で聞く事はない声だ
お願いだから行かないで
私は何度も止めようとしたのに
──────さようなら
込み上げる嗚咽を堪えた
愛されているのね
だって貴方の周りはいつだって]**
小説家 深瀬賢
―学校前―
あ、れ……？ 君は、確か……。
[バスの中で見かけた女性>>356が声をかけてきた。
そうそう、ムツキさんだ。こちらの名前を彼女が覚えていないようなら、改めて挨拶をしつつ。]
役場で変なものって……
そういえば、放送流れてなかった？
最初は誰かが発電機でも持ち込んで、
悪戯してるのかと思ったのだけど……。
[その後も奇妙なことが続くものだから、今では悪戯説よりオカルト的な考えが芽生え始めている。
役場にいた本人から話を聞けるのなら、有難い。]
僕少し学校に用事があって、
学校で休憩しようかって話してたところなんだ。
一緒にどうかな？
[ムツキと、それ以外にも一緒にいるならば、校内へと促す。彼女の足元にある霧には、気付かぬまま。]
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