33 終末文庫プロデュース「トワイライト・リライト」
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澪標 降谷ジュード
[ ────この体質で困っている訳じゃなくて
慢性的で先天的な、それでいて緩やかな不安が
未来を覆っているのが息苦しいだけ。 ]
先生の方こそ、気合い入りすぎなんじゃないですか。
どうせ全員分配ろうとしてるんでしょう。
[恰好の投稿ネタを見付けた女学生みたいに
貰った飴のパッケージを写真に収めてみる。
地元ならもう少し男らしく振る舞うのだけれど、
最寄り駅で髪を纏めるのも、前髪を下ろすのも
「男と女どちらにも与したくないから」……
そんなささやかな反抗と共に生きている。*]
【見】 担任 井森優佳
[長い眠りから目を覚まし、テーブルの上にある招待状を手に取った。
招待状を確認した後、部屋から出て声の聞こえる方に向かう。
生徒達が居るのを確認し安堵している。]
【見】 マージナル 尾関春歌
まじなりー、まじなるー。
[呟く足取りは軽く、客室車からラウンジや食堂車の方へ。
『誰そ彼』の向かう先は『彼そ誰』と決まっているのなら。その行く末の明けるまでを/明けた先を、見届けてやろうじゃあないか？]
世良風磨
>>272センセイ
[戸惑いつつも落ち着いた声。嘘や隠し事の色は感じられない。]
えー、なになに？ 気になるんだけど！
マジ？ あ、そーだ、人狼のルール思い出そうと
確認しようとしててしてて忘れてました。
だーいぶ前、休み時間にやったけど。
……圏外になってるっぽい？
それは怖いなー。
[怖いなー。父さんと母さんが心配するなーと言葉だけ口にしてみるけれどそれは上っ面の棒読みになってしまった。
旅行の高揚感も上乗せされているんだろうか。突然届いた招待状やゲームのお報せ。要するに、これから何が起きるんだろうというわくわくが勝っている。
少なくとも、自分にとっては。]
世良風磨
[旅という非日常に、さらにそれを上回る異世界のような出来事。
そして友人たちと遊ぶという大掛かりなゲーム。
誰か''寂しい''と言うのならそれを上塗りしようじゃないか。
1人で遊ぶより、よっぽど楽しいはずだから。]
猫村雪之丞
……ここ、かぁ？
［なんだか微かにいい匂いがする。
美味しそうな気配に鼻をふんふん鳴らしながら、招待状と持ってきていたおやつなどをリュックに詰め直し(着替えやなにやらは置いてきた)、ラウンジへ足を踏み入れる。］
お、おおー……？
［誰か先客は居ただろうか。
居たとしたら声をかけて少し異様な気もする状況に対する不安や心配を和らげるし、一番乗りなら、持ってきたお菓子をつまみながら、置かれたルールブックを試しに読んでみるのだけど。］
見習rapper ケンドリック
………………
[モグモグモグモグモグゴクン。チェケラ。]
featuringならinteresting
な 単元分野これマジだかんな
俺らでかますぜ天元突破 Year>>198
[極地的な布教活動を終え、気合いで生み出した唾液でケーキを飲み込んだら末光の返しにYoとポーズを決めておく。
そのまま何だかんだと列車に乗り込み、車内をひと通り見て回るなりボードゲームをするなりラップをしたりしなかったりのうち、
気付けばベッドでスヤスヤ寝付いていたようであった。]
美術部 津崎絵音
写真を撮ったあと、話しかけてきた彼>>16に、小さく頷きはした。
「でも、しっくりこなかっただけ」とささやくように返事もしたとは思う。
──思えば教室にいた彼らと言葉を交わしてきたことは多くはなかった。
それは自分にとってはキャンバスに写し取る「光景」の一つであって、内側に入るものではなかったからだ。
セカイはいつでも外側にあって、それらを何枚も何枚もスケッチブックに描き出して留めてきた。
そうしなければ、時は無常に過ぎ去っていってしまうから。
あるいは、周囲から見て自分という人間は存在していないに等しいものだったかもしれない。
いずれ忘れ去られていくだろう、この学校のように。
そんなことを思っていたら、勢いよく呼び掛けてきた声>>32に、驚いて瞬くだけで返事を忘れてしまっていた。
彼の興味はすぐ教師の持つ菓子類へと吸われていってしまったけれど。
ちらつかされた写真、が気にならないわけではないけれど、言い出すタイミングも何もかも逃して、また手元のスマートフォンの画面へと視線を落として。
美術部 津崎絵音
どこかからアニメのような音声が聞こえた>>28気もしたが、そうこうしているうちに自分と同じくらいに鞄を膨らませている──だけれどきっとあれは大半が菓子だろう──姿>>33、が、世良へと飛びつき。
いつも通り騒がしくラップ……にしては全く毒の無い歌詞を並べ立てる人>>38が猫村の隣へ。
なぜか振り返った彼>>47は世良へと遠慮なく詰め寄った。
ようやく波が落ち着いたのか、次に来た人>>68は詰め寄ることもなく鷹揚に。それから見慣れた担任>>73が小走りでやってくる。
それから軽薄とも軽妙ともいえる明るさとは裏腹に繊細な気配りを見せる彼>>75は相も変わらず歯の浮くような台詞をしれっと吐く、その目線は一瞬花壇に向かっていたが。
緩やかな空気をまとっていた彼女>>77は自分とどこか似ているようで、まるで違った。外側から内側へ、内側から外側へ。境目を行ったり来たり、何でもないことのように飛び越して輪の中へ。
美術部 津崎絵音
あとからついてくるようにきた彼女>>85は、明らかに駅構内の喫茶店で買ってきたらしいカップを手にしていた。
多分、早めについて時間を潰していたのだろう。
元気なあいさつとともに入る彼>>94は底抜けに明るく真っ直ぐな笑みを浮かべていた。
来てからすぐに離れていく>>100のは落ち着きがないと言うには案外周囲の様子をうかがっていた。
それから視界の端に移り込む影>>104は、いつも通りに外側のさらに外側へ。ちょうどその脇をすり抜けるように、大人しい少女>>107がやってきた。
次に来たのは転校生>>109で、けれど自分よりも余程馴染んでいるはずだ。
サイドテールの少女>>161は、耳に残る喋りと共に視線を奪う。
そして最後に来た理事長>>175は、相も変わらず派手な装いで、この田舎ではあらゆる意味で浮いていた。
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