――焼き芋屋台――
[どうやらおっちゃんは見事引っかかったらしい。
嘆息する様子>>31にはちょっと悪かったかなと思わなくもなかったので、続く台詞はちゃんと真面目そうに聞くことにする。]
オーケー。気をつけるわ。
寝てる時に今度はN◯Kの教育番組見せとこう。
[そういう話でもない。]
そうだ、おっちゃんの器屋のことも聞いてみよ。
商店街のことなら大体じーさんは知ってそうだし。
定年まですぐそこの不動産屋で働いてたんだ。
[じーさん自体は商店街で店を営んでいた側ではないが、地元密着型の不動産屋勤務だったから、昼メシは勿論飲み会もほぼ商店街で、だったらしい。
『器屋』が店を構えていないなら微妙なところかもしれないが……このおっちゃんとも飲み屋で出会って駄弁っていたりする可能性は十分にあった。
なんせうちのじーさんはなかなかお喋り好きなのだ。
お大事に、はありがたく伝えておくと言付かって。]