さて、飲み物からかね……。
[その辺の暇そうなガンバリ君とかいう怪しいロボットを攫ってくる。
いつかこのロボットに明日星町支配されんじゃね?としょーもないことを考えながら、店番を頼むとして。
『なんかあったら黒魔術師まで』と書いた紙をペシっと貼っておく。
うん、通じるやつがいたら逆にヤバい。]
ま、自販機のアヤ◯カの茶でもいいんだけど。
[普段はこだわりなんて皆無なのだが、口の中に残る芋の甘ったるさを中和するのに、ペットボトルの茶では物足りない気がする。
後せっかくの祭りだしなぁ。一応。]
久しぶりに行ってみっか。
[そのままの格好ですたすた向かうのは、焼き芋屋のすぐ近く、商店街の中に並ぶ昔ながらのお茶屋。
数え切れない種類のお茶の葉を扱う相当年季の入った店で、遠慮なく言うと古くさいが、常連客からもらった飾り物なんかを飾っていたりして寂しくはない店内。
茶の香りのする狭い店の奥では、皺くちゃのばーさんが座布団の上でうとうとしていた。]