33 終末文庫プロデュース「トワイライト・リライト」
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] / 発言欄へ
澪標 降谷ジュード
●NORMANさん
RP【落下周遊オワゾブルー】
ただ一人のためだけの奇跡。
—
あなたには前世の記憶がある。
＜奇跡の子＞と呼ばれ、人々の信仰の対象にされ、自由なんて存在しない生活を送る──そんな光景を、幼い頃から夢に見るのだ。
とはいえ、それはあくまで昔の話。
今世のあなたは何の力も持たない人間で、気ままに学生生活を送っている。
奇跡なんて起こせやしないし、物語のような非日常も存在しない。けれどそんな生活が、あなたは嫌いではない。
—
チップは【降谷ジュード】を使用してください。
あなたの役職は【霊能者】です。
#指令書
澪標 降谷ジュード
【オメラス】
王はなく、奴隷もなく、諍いもない。
民が何一つ不自由なく生を謳歌する最後の理想郷。
唯独り、地下牢に囚われた少年を除いて。
義憤の涙は狂おしい季節と共に枯れ果てる。
澪標 降谷ジュード
[いつからだろう、
鉄工所や市場、鳶職の人達の視線が
次第に粘りを帯びて行ったのは。
今は未だその時ではない、と彼等は言ったけど
私を守る未成年という記号が町人達の狂った習慣を
既のところで抑えて居るのだと悟った。
同時に、これは繰り返された運命であるということも。
彼等は悪意なく自分を見下していると解っている。
この街から出たところで幸福にはなれないと思っている。
“馬鹿だから”。“違う人種だから”。
そんな理由で。
────それが本当に心を縛るとは、予想だにしなかったが。]
澪標 降谷ジュード
[私の中に同居するもう一つの記憶と人生は、
時代も場所も見当が付かない誰かの存在証明。
（私なんかの所に住み着いてしまってかわいそう。
貴方が居た事実を広める事さえできないのに。）
だけど、どうしようもなく似ていた。
自然とヒト扱いされなくなって、
誰もそれに疑問を抱かないか、
思ったとしても無力を感じて去っていく。
貴方にはセカイを隔てる崖があって、
私は見えない同調圧力の壁に囲われている。]
澪標 降谷ジュード
[お母さんが“もっと男らしくしゃんとしな”と言う理由も、
“青春は一度きりだからね”と頻りに繰り返すわけも、
今なら分かるけど。
教訓も、教科書も、
新幹線の当日券の買い方やスーツケースの詰め込み方、
人混みに紛れる方法や履歴書なしで働ける勤め先、
他人を真っ当に愛す手筈は教えてくれなかった。
私に本当に必要なものを与えてはくれなかった。
来るべき収穫の時が、怖い。
私を私たらしめるものが全て消えてしまうのは。]
（ 貴方みたいに、
身体ひとつに愛の残り香だけ抱き締めて
飛び降りればよかったの？ ）
澪標 降谷ジュード
（ 触れる手や包まれた肌の暖かさを知る度に、
……皆にとってはなんてことないスキンシップだとしても
苦しくて、たまらなくなるんだよ。
付き合わせちゃいけない、巻き込んじゃいけない。
これ以上近付いたらお互い不幸になってしまうって。
重すぎて笑っちゃうよね…… ）
[大切な仲間の輪も、無邪気な友達も、
時が経てばあの大人達のようになるんだと
自分に言い聞かせて、蓋をするように努力した。
努力したのに、大切なものなんて
最初から指折り数えるくらいしかなかったから
“ないことにする”なんて無理だった。]
澪標 降谷ジュード
[すっかり慣れてしまった車輪の音。
漸く訪れた満天の星空に、
皆が思い思いの声を上げていたのも束の間。
散り散りになったり、またくっついたり、
彼等そのものが天体の様に
残り僅かな時を誰と共有するかで惑っている。
少なくとも、私にはそう見えている。
だって、親友たちと同じ事で悩んでいると信じたいから。
……ああ、やっぱり言えないよ。
こんな馬鹿みたいに綺麗な思い出の中じゃ。]
澪標 降谷ジュード
[星を見上げる貴方の横顔を捕まえて、
この世界の刻を殺して。]
────ねえ、厭だよ。
（ 置いて行かないで。 ）
あんな奴らに渡したくなんてない。
大人なんかに盗られる前に、
ちゃんと全部奪ってよ。
（どうか私を、同じ高さと温度まで連れて行って）
[泣き腫らした眼など気付かぬ貴方に、
絶望の片鱗を押し付けてみたかった。]
澪標 降谷ジュード
[ ……なんて言える日はきっと来ない、から。
あとちょっとだけでいい。
カーテンコールはこの夜明けまで。 ]
「
[柄にもなく、大袈裟なくらい抑揚のついた音色で
オメラスの少年は感想を語った。
ただ、それだけの話。*]
澪標 降谷ジュード
[風待月にそぐわぬ茹だった外気が車窓のすぐ傍まで来ていた。
長い様な、短い様な旅を共にした列車に別れを告げ
少年少女は観光地のターミナル駅を降りる。
はしゃぎ回って手提げ鞄を取り落とす者、
コンコースのスイーツ売りに目を奪われる者。
故郷と異なるイントネーションに耳を澄ませる者、
それらを外側から見据える者。
一方で、その誰にも属さず
遠くを見詰めては物思いに耽る影がひとつあった。 ]
澪標 降谷ジュード
[期限付きの尊厳と自由に列なるように、
友達関係も矢張り有限のものなのか。
あんな啖呵を切ってしまった矢先、>>5:-59
再会した時に傷付くのが未だに怖かった。
割り切れない癖に大人になって穢れた自分を、
後ろめたさの檻から放つのは容易いことじゃない。
逢いに行くことは出来る。
逢いに行けば、歳月が齎す変化が嫌でも目に入る。
逢って、「変わったね」と言われる事が、
近付いたせいで心が遠のく事が恐ろしくてたまらない。
ただでさえ異邦として扱われて来た人生だったけど、
今度こそ普通じゃいられないだろう。]
澪標 降谷ジュード
[言えない秘密が一つあるだけで、
裏切り続けている感覚に陥りさえするから。
だから、皆にとっては何の変哲もないない顔見知り。
そんな立ち位置で居られたら本当に良かった。
よかったのにね。]
（ 離してくれないなんて、ずるい。 ）
[ これまで何度も突き放したり、
煙に巻いたりはぐらかしては
貴方を試し続けていたのに。 ]
澪標 降谷ジュード
[────ぱっ、と腕を引かれて視線を上げた。
梅雨明けの晴天と変わらない笑顔がそこにあった。
貴方はいつでもそうやって、容易く心の機微を支配する。
誰にでもそうする癖に、と何度揶揄ったところで悪びれもせず。
「 ごめん、ぼーっとしてた 」
だとすれば、
そうまですれば。
昨晩手掛かりをうっかり残してしまった事も
必然というものだ。]
澪標 降谷ジュード
[……なんて、布石を打って。
運命に抗いたくてささやかな悪巧みを企てているものの、
蓋を開けた時にどうなるかは分からない。
故にこの心は
見送り続けて、待ち続けて。
予定調和の荒波に砕かれて、朽ち果てても良い。
貴方を信じて居られるのなら。]
澪標 降谷ジュード
[引かれるが儘に輪の中へ取り込まれて、
一行は組んず解れつな儘に知らない街へと消えていく。
あのゲームの事など嘘のように、
表情も記憶もころころと更新される。然れど。
延長され、使い果たされた一週間の余命は
蝉の生涯とは比べ物にならないものを運んで来た。
もうじき、幕が上がる。
三度目のメモリーにして、この学園最期の夏が。*]
[1] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
[抽出解除]
フィルタ
生存者 (9人)
犠牲者 (3人)
処刑者 (4人)
突然死者 (0人)
見物人 (7人)
発言種別
一括操作
ハッシュタグ
SWBBS V2.00 Beta 8 あず/asbntby
※当サイトは日本国内専用です。
海外からの操作・閲覧は保証しかねます。
管理人 by milk_sugar/Yuchica
副管理人 by マオ
星狩りの国告知用Twitterアカウントはこちら
副管理人連絡用Twitterアカウントはこちら