仕事に勤しんでいると、シャンヤ君が嬉しそうな顔で
「レアンドロさん! やりました! ぼく、人狼見つけましたよ!」
と、興奮冷めやらぬ形相で報告しにきてくれた。
リュヌ君…たしか彼女は、妻の診療所で働いていた看護師だった。
そうか…真の敵は身内にあり。
彼女から他の仲間たちに、妻の勤務形態や一人になる時間など、色々な情報を仕入れていたのか…。
なぜその可能性にすぐにいたらなかったのか、僕は復讐相手が新しく見つかった気持ちとともに、自分の浅慮さに嫌気がさす気持ちにもなってしまった。
だが、それだけでは無く、なんと、エソラ君が、自分こそは狩人だと名乗り出たという。
いつも包帯を巻いていて、診療所にもよく自傷行為をしては親に連れてこられている子がいると、妻もよく言っていた。
彼女はきっと心の病を患っている、何とか癒してあげたい…と。
だが、彼女は俗に言う、人間なのに人狼を崇拝する狂人、破滅願望…デストルドーの化身であったようだ。
人狼を崇拝する彼女に、妻ができる心の助けなど、初めから無かったのだ。
ついに僕の復讐すべき相手が明らかになった。
ツァカリ君、弥勒君、リュヌ君、エソラ君。
そして霊能者のうちのどちらか。
昨日の陣営考察をブラッシュアップする。
また夜に。