[それでも飽き足らず。 再び寝台へ滑り込んだ私はきみのかんばせを見下ろす。 遊び疲れたのか、大胆不敵に寝息を立てる姿を納めつつ 元あった質量を探す様な指先には嘆息した。>>-1850 夢の中でも夜伽をしているんだろうか。 私と皆を繋ぐ、唯一。 今日まで私を羽ばたかせていた、小さな世界。 大半の想い出のどこかしらには姿を割り込ませているそいつ。 そのたてがみを一度だけ撫ぜて、 寝乱れた部屋着から覗く首筋に唇を寄せる。]