【独】 澪標 降谷ジュード

　
────黄昏を超え、時は遡る


>>1:134果梨
[丁度良い距離感のままで居たかった。これ以上近付かれたら、大人になるに連れて“本当の友達”が明け透けになっていく事を恐れていると、悟られてしまうから。
いずれ疎遠になっていく友達の一人一人にさえ心を痛める未来が見えて、焦っていたから。

でも、秘密を隠したまま居るのは
それよりもっとつらい。

好かれていることも知ってる。
気を遣わせていることも知ってる。
もしかしたら、来年の今頃には他人になっているかも知れないってことも。]